薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

病態生理・ゲノム機能学研究室

病態生理・ゲノム機能学研究室

遺伝情報を疾患予防に役立てる。

病態生理・ゲノム機能学研究室(GFP : Laboratory of genomic function and pathophysiology)では、生化学的また遺伝子工学的手法を用いて、病気になる原因・現象を遺伝子レベルまで解明・理解しようと、日夜研究に励んでいます。実際には、病態(脳卒中、注意欠如・多動症)モデル動物と健常(対照)動物を比較検討することにより、疾病の原因・現象を理解し、ヒト疾病の原因のヒントを得たいと考えています。また、当研究室では、学生と常にコミュニケーションを図りながら、「 人格に優れた薬剤師 」 の育成をモットーに、教員共々、日々精進しています。

お知らせ

  • 2021.01.12 研究成果が認知症ケア事例ジャーナル13-4(日本認知症ケア学会誌)に受理されました。
  • 2021.01.05 研究成果がLife Sci.誌に共著で掲載されました。安楽教授ら(崇城大学・製剤学)との共同研究の成果です。
  • 2020.12.21 研究成果がSHR等疾患モデル研究会News Letterに掲載されました。
  • 2020.12.10 中国ビジネス情報誌に、志摩さんの記事が掲載されました。
  • 2020.12.07 第59回日本薬学会中国四国支部学術大会で、西本君、大石さん、古賀君、濱島君、渡部さんがオンライン発表しました。大石さん、濱島君が学生発表奨励賞を受賞しました。
  • 2020.12.02 研究成果がBPB Rep.誌に掲載されました。
  • 2020.11.14 第56回高血圧関連疾患モデル学会で、志摩さん、渡部さんがオンライン発表しました。
  • 2020.10.09 研究成果がClin. Exp. Pharmacol. Physiol.誌に掲載されました。
  • 2020.09.12 第5回日本薬学教育学会で、古賀君、渡部さんがオンライン発表しました。
  • 2020.08.06 疾患モデル活用研究業績の顕彰により、道原教授にラットオブジェが贈呈されました。【Link
  • 2020.07.19 研究成果がInt. J. Biol. Macromol.誌に共著で掲載されました。安楽教授ら(崇城大学・製剤学)との共同研究の成果です。
  • 2020.07.06 研究成果が中国新聞と山陽新聞とYahoo!ニュースに紹介されました。【Link
  • 2020.07.03 研究成果がBPB Rep.誌に掲載されました。
  • 2020.06.11 研究成果がBPB Rep.誌に掲載されました。
  • 2020.06.10 研究成果がJpn. J. Soc. Pharm.誌に掲載されました。
  • 2020.05.07 研究成果がInt. J. Mol. Sci.誌に掲載されました。【プレスリリース
  • 2020.04.22 研究成果がBMC Mol. Cell Biol.誌に掲載されました。上敷領准教授(福山大学・生化学)との共同研究の成果です。【プレスリリース

過去のお知らせ

  • 2020.03.27 第140回日本薬学会年会(京都)で、ゲノムアカデミアの道原さんが発表しました。
  • 2019.12.10 研究成果がJpn. J. Soc. Pharm.誌に掲載されました。
  • 2019.12.03 第42回日本分子生物学会年会(福岡)で、松岡講師が発表しました。
  • 2019.11.29 第55回高血圧関連疾患モデル学会(高松)で、德永君が発表しました。德永君が高得点演題賞を受賞しました。【Link
  • 2019.11.09 第58回日本薬学会中国四国支部学術大会(高松)で、志摩さん、德永君、片山さん、角南さんが発表しました。角南さんが学生発表奨励賞を受賞しました。【Link
  • 2019.10.06 研究成果がClin. Exp. Pharmacol. Physiol.誌に掲載されました。中村助教(福山大学・薬物動態学)との共同研究の成果です。
  • 2019.09.15 第38回日本社会薬学会年会(松山)で、ゲノムアカデミアの道原さんが発表しました。
  • 2019.09.10 ゲノムアカデミアのメンバーと、内海生物資源研究所で1泊2日の研修を行いました。【Link
  • 2019.08.28 第33回日本キチン・キトサン学会大会で、後藤さん(共同研究者・崇城大学)がポスター賞を受賞しました。
  • 2019.08.03 第10回川崎医科大学学術集会で、志摩さんが発表しました。【Link
  • 2019.06.10 研究成果がJpn. J. Soc. Pharm.誌に掲載されました。
  • 2019.03.10 研究成果が認知症ケア事例ジャーナル11-4(日本認知症ケア学会誌)に掲載されました。
  • 2019.03.22 第139回日本薬学会年会(幕張)で、町支さんが発表しました。
  • 2019.02.26 2019年度国立遺伝学研究所共同研究「NIG-JOINT」に掲載されました。国立遺伝学研究所・池尾研究室との共同研究課題です。
  • 2019.02.15 研究成果がPharmaceutics誌に共著で掲載されました。安楽教授ら(崇城大学・製剤学)との共同研究の成果です。
  • 2019.02.12 NHKひろしまコイらじのラジオ放送に、宮さん、角南さんが生出演しました。
  • 2018.11.30 第41回日本分子生物学会年会(横浜)で、志摩さんが発表しました。
  • 2018.11.23 平成30年度内外環境応答・代謝酵素研究会(鳥取)で、片山さんが発表しました。【Link
  • 2018.11.10 第57回日本薬学会中国四国支部(米子)で、田村さん、片山さん、宮さん、角南さんが発表しました。田村さんが学生発表奨励賞を受賞しました。【Link
  • 2018.10.27 府中学びフェスタで、小・中学生向けの理科実験ブースを設けました。【Link
  • 2018.10.10 中国ビジネス情報誌に、宮さんの記事が掲載されました。
  • 2018.07.30 第29回生理科学実験技術トレーニング(生理学研究所・古瀬研究室)に、志摩さんが参加しました。
  • 2018.07.12 第50回日本動脈硬化学会学術集会(大阪)で、德永くんが発表しました。
  • 2018.04.15 研究成果がBiochem. Biophys. Res. Commun.誌に掲載されました。田原教授ら(広島大学・細胞分子生物学)との共同研究の成果です。
  • 2018.03.26 第138回日本薬学会年会(金沢)で、片山さんが発表しました。
  • 2018.02.21 2018年度国立遺伝学研究所共同研究「NIG-JOINT」に採択されました。国立遺伝学研究所・池尾研究室との共同研究課題です。
  • 2017.12.10 研究成果がJpn. J. Soc. Pharm.誌に掲載されました。
  • 2017.12.07 第40回日本分子生物学会年会(神戸)で、志摩さんが発表しました。
  • 2017.10.21 第56回日本薬学会中国四国支部(徳島)で、内野さん、大宮さん、髙橋くん、田村さん、吉田くんが発表しました。内野さんが学生発表奨励賞を受賞しました。
  • 2017.09.23 第36回日本社会薬学会(大阪)で、髙橋くん、吉田くんが発表しました。
  • 2017.08.05 第8回川崎医科大学学術集会で、松岡講師が発表しました。【Link
  • 2017.07.28 株式会社ネクサスと山陰合同銀行から、研究機器を寄贈いただきました。【Link
  • 2017.06.10 研究成果がJpn. J. Soc. Pharm.誌に掲載されました。
  • 2017.04.25 「遺伝子工学-基礎から医療まで-」が日本薬科大学・根岸教授、就実大学・中西教授らとの分担執筆により出版されました。
  • 2017.04.01 道原准教授が、教授に昇進されました。
  • 2017.03.27 第137回日本薬学会年会(仙台)で、内野さんが発表しました。
  • 2017.02.01 研究成果が共著でJ. Neurosci. Res.誌に共著で掲載されました。大西准教授ら(福山大学・薬物治療学)との共同研究の成果です。
  • 2017.01.27 研究成果がJ. Biochem.誌に掲載されました。
  • 2016.11.30 第39回日本分子生物学会年会(横浜)で、小田さんが発表しました。
  • 2016.11.05 第55回日本薬学会中国四国支部学術大会(岡山)で、宇田さん、小田さん、見土さんが発表しました。宇田さん、小田さんが学生発表奨励賞を受賞しました。【Link
  • 2016.08.28 第1回日本薬学教育学会(京都)で、福山大学薬学部代表として、松岡講師が薬学教育の取り組みについて特別企画発表しました。
  • 2016.03.29 第136回日本薬学会年会(横浜)で、宇田さんが発表しました。
  • 2016.03.02 研究成果がWorld Biomedical Frontiersで、循環器疾患における注目すべき論文として紹介されました。【Link
  • 2016.02.01 研究成果がBiol. Pharm. Bull.誌に掲載されました。
  • 2015.12.01 研究成果がBiol. Pharm. Bull.誌に掲載されました。
  • 2015.11.02 研究成果がBiosci. Biotechnol. Biochem.誌に掲載されました。赤﨑教授ら(福山大学・免疫生物学)との共同研究の成果です。
  • 2015.10.31 第54回日本薬学会中国四国支部学術大会(高知)で、志摩さんが発表しました。志摩さんが学生発表奨励賞を受賞しました。【Link
  • 2015.09.18 研究成果がPLoS One誌に掲載されました。
  • 2015.07.15 平成27年度アイランドキャンパス事業に採択され、鹿児島県喜界島で「疾病予防における啓発活動」を行いました。【Link
  • 2015.03.28 第135回日本薬学会年会(神戸)で、志摩さんが発表しました。
  • 2014.11.08 第53回日本薬学会中国四国支部学術大会(広島)で、水谷さんが発表しました。水谷さんが学生発表奨励賞を受賞しました。
  • 2014.04.01 「病態生理・ゲノム機能学研究室」が開設されました。道原准教授、松岡講師、志摩さん、水谷さんの4名でスタートしました。
 

研究内容

1.脳卒中易発症および注意欠如・多動症ラットのコレステロール低下機構に関する研究

コレステロールが低下すると、総死亡率、脳卒中(脳内出血)、うつ病、注意欠如・多動症、自殺、癌等の増加、免疫力の低下を生じることが報告されています。 また、コレステロールが高いと、動脈硬化、心筋梗塞の増加を引き起こします。 高コレステロール血症の場合、酸化を抑えることにより、これらの疾病をある程度防ぐことができます。 コレステロールの著しい増加は生体内に悪影響を及ぼしますが、低すぎる方がさらに悪影響を増加させることについて多くの人たちに知っていただきたいと考えています。 特に、コレステロール低下が示されている脳卒中あるいは注意欠如・多動症モデルラットのコレステロール合成酵素の発現量低下機構について研究を進めています。

2.コレステロール合成経路の調節機構に関する研究

生体に必要なコレステロールは主に肝臓で合成され、リポタンパク質に包まれた後、血液を介して各臓器に輸送されます。 その生合成はコレステロール濃度により厳密に調節されています。 コレステロールは脳(全体の20~25%)に多く存在しており、細胞膜の構成成分(神経細胞においては軸索の主要構成成分)、胆汁酸、ステロイドホルモンの形成にも関与しています。 また、コレステロール中間代謝物の7-デヒドロコレステロールは、紫外線と熱の作用によりビタミンD3(皮膚中)に変換されます。 コレステロール合成経路(1:細胞質―小胞体経路、2:ペルオキシソーム経路、3:複合型経路)は、3経路が提案されています。 しかし、コンセンサスは得られていません。 コレステロール合成酵素の1つであるメバロン酸二リン酸脱炭酸酵素(MPD)の細胞内分布を明らかにすることにより、コレステロール合成経路を明らかにしていきたいと考えています。

3.細胞接着分子クローディンの発現調節機構に関する研究

脳組織と血液を隔てる血液脳関門(blood brain barrier : BBB)の破綻は、脳卒中の発症および悪化に関与しています。血管内皮細胞において、細胞間の密着結合(タイトジャンクション)は、物質透過性の制御に重要な役割を担っています。タイトジャンクションは、接着分子であるクローディン(CLDN)により形成されています。アミノ酸相同性により分類されたCLDNファミリーはヒトにおいて27種類同定されており、それら27種の組織分布は異なります。我々は、脳に多く発現するCLDND1に着目し、脳卒中の病態との関連について解析を進めています。現在は、CLDNの機能および発現調節メカニズムの解明を通じて、脳血管疾患の治療応用への可能性を模索しています。

4.動脈硬化抑制に関わる核内受容体の標的遺伝子群の探索とその機能解析

ステロイドホルモンや、甲状腺ホルモン、ビタミンDなどの生理活性物質は個体の発生や細胞の増殖、あるいは恒常性維持に不可欠な物質です。 これら生理活性物質は細胞膜を透過し、細胞内に局在する受容体と結合します。 活性化された受容体は核へ移行し(このため、核内受容体とよばれる)、特定遺伝子の転写を活性化あるいは抑制する転写制御因子として作用します。 リガンドにより働きが調節されるという特徴から、核内受容体は創薬の重要な標的分子の一つです。 例えば、PPARαを標的とする脂質異常症薬(フィブラート系)、骨のERを選択的に標的とする骨粗鬆症薬(SERM)など、多くの核内受容体を標的とした薬剤が臨床応用されています。 一方、核内受容体RORαは、炎症、免疫、脂質や糖代謝などへ密接に関係しており、生体内で多彩な働きをする鍵因子として注目されています。 RORα欠損マウスの表現型は、脂質代謝異常を惹き起こし、HDLコレステロールの減少や、過剰な炎症反応の末に、マクロファージの泡沫化を促し、アテローム性動脈硬化を発症させます。 すなわち、RORαを含めたその標的遺伝子群の転写制御ネットワークの働きには、動脈硬化に対して抑制作用があると考えられます。そこで我々は、RORα核内受容体の機能に焦点を当て、研究を行なっています。

5.遺伝子に基づく薬物・栄養指導基金

遺伝子解析の目的は、体質(薬が効きやすい・効きにくい、栄養素を取りやすい・取りにくい)を知り、薬物治療・食生活の改善に活かすことにあります。遺伝子解析を未病対策の1つとして考えるならば、未成年(小学生・中学生・高校生)の時から遺伝子の知識に慣れておく必要があります。また、いろいろな細胞(毛根:毛母細胞、唾液:粘膜細胞)からDNAの抽出が可能であることを理解させるだけでなく、DNAデータの不正利用防止において唾液・毛根等を容易に提供しないことを理解させる指導も必要になります。この基金は、「遺伝子解析を利用した未成年者に対する教育啓発活動(出張講義・出張実習)」等を行うために使われます。

基金の詳細について

 

研究業績
(researchmap研究者情報)

 

スタッフ
(教員紹介)

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道原明宏教授
松岡浩史准教授