【薬学部】日本薬学会中国四国支部の学生発表奨励賞を3名が受賞!

【薬学部】日本薬学会中国四国支部の学生発表奨励賞を3名が受賞!

2023年10月28・29日に開催された第62回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会(高知)において、薬学部の6年生2名と4年生1名が学生発表奨励賞を受賞しました。2月26日(月)に学部長室にて受賞者へ賞状と副賞の伝達式を行い、その後、学長室を訪問し、大塚学長へ受賞の報告を行いました。このことについて、薬学部の道原教授町支教授から報告がありましたので、薬学部ブログメンバーの五郎丸が投稿します。

 


各受賞者は、以下のとおりです。

西江智美さん(6年生/病態生理・ゲノム機能学研究室)、深坂日向子さん(6年生/病態生理・ゲノム機能学研究室)、そして別所花菜さん(4年生/医薬品化学研究室)です。

井上学部長から賞状と副賞を伝達される西江さん

井上学部長から賞状と副賞を伝達される深坂さん

井上学部長、受賞学生2名、道原で記念撮影、きまってますね!

 

西江さんは「神経変性疾患に関与するCYP39A1の新規転写調節機構」という研究題目で発表しました。 

西江さんから一言:「CYP39A1の低下は、脳における24S-ヒドロキシコレステロール(OHC )の過剰な蓄積を生じ、神経変性疾患の一種であるアルツハイマー病などの進行に関与することが示唆されています。私は、CYP39A1による24S-OHC の解毒を誘導するために、CYP39A1の発現を亢進させる新規アクチベーターとしてC/EBPαが作用することを発見しました。研究室配属になった3年生の後期から研究を続けてきて、成果が報われ、とても嬉しいです。先生方のご指導や、研究室メンバーの支えもあって、このような賞が取れました。本当にありがとうございました。」

2年半、勉強だけでなく、実験に対し、本当に真摯に取り組みました。調剤薬局に就職しても頑張ってください。 

 

深坂さんは「ヒドロキシコレステロール代謝調節に係わるRORα核内受容体による作動性リガンドの検索」という研究題目で発表しました。 

深坂さんから一言:「私は、アルツハイマー病などの神経変性疾患の原因となる24S‐ヒドロキシコレステロールの代謝調節にかかわる核内受容体について、そのリガンドの探索を行ってきました。今回、中国四国支部学術大会で奨励賞をいただけて大変嬉しく思います。ご指導くださった先生方、支えてくれた研究室の皆さんありがとうございました。」

2年半、本当によく頑張りました。調剤薬局併設のドラッグストアに就職しても頑張ってください。 期待しています!

会場での記念写真、左から道原、深坂さん、西江さん、山本さん(4年生)

会場での記念写真、左から別所さん、町支教授

別所さんは「Norketoyobyrineの全合成研究」という研究題目で発表しました。今回、実務実習ということで、授賞式に参加できませんでした。

別所さんから一言:「初めての学会発表で緊張もありましたが、高校時代に舞台をしていたので、その経験が今回の発表に活かせたと思います。まだまだ課題はたくさんあるので、日々サポートしてくださる方々への感謝を忘れずに、これからも精一杯やりたいです。」

4年生での受賞、エクセレントだったのに、残念! 次は、論文報告目指して頑張ってくださいね。期待しています。

薬局で実務実習中の別所さん、凛々しいですね!

研究、学会発表、OSCE、CBT、実務実習と目まぐるしい1年ですが、がんばってくださいね!

 

続いて、大塚学長のところへ受賞の報告に行ってきました。

大塚学長に研究成果を説明している深坂さんと西江さん

2名の学生共に、認知症の予防や治療に繋がる素晴らしい研究成果であることを熱心に説明していました。わかっていただければ、幸いですが、少し難しい専門的な表現もありました。ご容赦ください。さりげなく、2名共に自己採点の結果、薬剤師国家試験に合格できる点数であったことも報告しておきました。西江さんは、今年度、第18回セルフメディケーションアワード佳作(優秀作品)、さらに、卒業次の学長賞(学業部門)受賞も決まっております。本当に、有意義な1年でした。更なる飛躍を期待しております。

町支、道原、深坂さん、大塚学長、西江さん、井上学部長で記念写真、きまってますね!

 

福山大学薬学部には18研究室あり、基礎薬学分野、衛生薬学分野、医療薬学分野、薬学臨床分野から構成されています。学生は3年次後期から各研究室に配属され、研究室教員の指導のもとに課題研究を行っています。そして、各研究室において、それぞれの専門分野で日々の課題研究に取り組みます。

今回の受賞は、日頃の学生たちの研究努力が実った結果です。この度、大塚学長より熱烈な激励をうけ、これからも嬉しい報告をもって学長室を訪れることができるよう研究に邁進していきたいと思います。来年度は、岡山で日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会が開催されます。18研究室、全ての研究室から学生の発表が行えるよう薬学部一丸となって頑張ってまいります。応援よろしくお願いいたします。4,5,6年生諸君、研究への熱いパッション! 君に届け!

 

学長から一言:日本薬学会や薬剤師会など薬学分野の中心的学会の中国四国支部学術大会で学生発表奨励賞を受賞した西江さん、深坂さん、別所さん、おめでとうございます! 受賞の喜びとともに研究内容について報告を受けました。門外漢の私にも分かり易い説明で、研究に関して地に足がついたものと感じました。4月からの薬剤師としての活躍、大いに期待しています。