【薬学部】日本循環薬理学会・高血圧関連疾患モデル学会の合同学会において高得点演題賞を受賞!

【薬学部】日本循環薬理学会・高血圧関連疾患モデル学会の合同学会において高得点演題賞を受賞!

薬学部6年生の德永吏紀さんが、11月29(金)・30日(土)に行われました「第29回日本循環薬理学会・第55回高血圧関連疾患モデル学会」の合同学会において「高得点演題賞」を受賞しました。共同研究者(道原、松岡、志摩)と鶴田学部長の4人で松田学長に受賞報告に行ってきましたので、病態生理・ゲノム機能学研究室道原 が報告します。(学長室ブロガーAIが投稿します)
 
この合同学会の参加者の多くは、医師や医学部の大学院生であり、学部生の参加者は非常に稀(少ない)です。そんな中、德永さんの演題が口頭発表・ポスター発表、一般研究者・大学院生を問わず、すべての演題から選ばれる「高得点演題賞」に選出されました。

地元、香川での発表。これも縁ですね!看板前の德永さん、凛々しいですね!

さぁ、開会式が終わって、いざ本番です!

授賞式・親睦会は貸し切り電車(日本最古の電車)で行われました!斬新ですね!

高血圧関連疾患モデル学会の理事長、家森幸男先生より表彰状の授与!すばらしい!エクセレント!

 
家森幸男先生は、WHO循環器疾患予防国際共同研究センター長を歴任されておられます。また、 脳卒中易発症ラット(SHRSP)の開発者として世界的にも名前が知られています。さらに、カスピ海ヨーグルトの効能に着目し、日本に持ち帰って広く普及させたことでも知られています。家森先生の業績はこちらです。→ https://researchmap.jp/read0088200/
 
薬剤師国家試験の猛勉強の最中、研究並びに口頭発表を行い、学部生でこのように偉大な賞を受賞できたことは特筆に値します。また、共同研究者である 志摩非常勤助手兼大学院博士課程3年生 と 松岡講師 の尽力なくして、この受賞は成し得なかったと思っています。研究室全体の成果として非常に嬉しく思っています。

共同研究者一同と鶴田学部長(左)で松田学長(右)を訪問!

和やかな雰囲気で談笑

德永さん(左)が、松田学長(右)に賞状授与のエピソードと研究内容を説明

 
今回、德永さんは「初期応答転写因子1はメバロン酸二リン酸脱炭酸酵素の転写を抑制し脳卒中易発症ラットにおける血清コレステロールを低下させる」という内容で口頭発表を行いました。
簡単に言うと、ヒトでは高血圧とコレステロール低下がダブルで生じると脳内出血を引き起こす率が高くなります。脳卒中易発症ラット(SHRSP)は疾患モデルとして研究で使われており、高血圧でかつコレステロールが低く、脳卒中を引き起こし易いラットです。
今回の研究では、このラットのコレステロール低下に関わるメバロン酸二リン酸脱炭酸酵素遺伝子を調節している転写因子を明らかにしました。これらの成果は、ヒトの遺伝子検査による脳卒中予防や新規治療薬開発への発展が見込まれます。今後も、SHRSPのコレステロール低下機構を詳細に解明し、医療に応用・貢献できるように研究室の教員・学生全員で努力していきます。
ここまでは非常に堅苦しい話でしたが、「学会3ヶ月前」と「学会付近」でのお話を少しさせていただきます。
「学会3ヶ月前」、、、、。この学会は、11月29日(金)・30日(土)に開催されます。学会翌日の12月1日(日)は、OSCE(薬学生が実務実習を開始する前に技能・態度が一定の基準に到達しているか否かを客観的に評価する試験)の当日です。前日(土)は準備です。また、「かかし祭り」が12月1日(日)に行われます。前日(土)は準備です。ということで、多忙を極めた我々は、1つの決断を下します。お医者さんの多い学会に、德永さん一人を参加させることを!
德永さんを一人で学会に参加させるに至ったその他の理由として、「春の学長賞を2度受賞するほど、とても優秀であること」「日本動脈硬化学会でも発表しており、すでに学会経験があること」などから「一人でも大丈夫じゃ、何とかなるじゃろ!」という彼の才能を見越したうえでの算段でありました。
「学会2週間前」、、、、。学会の要旨集が届きました。德永さんが私の部屋の扉を開け、おもむろに低いトーンで言いました。
「先生、ポスター発表で登録したのですが、自分の名前がありません。」
よく探してみると、なんと、口頭発表に回されていました。
事務局に問い合わせてみると、「内容が素晴らしいので口頭発表に変更しました。すみません。連絡するのを忘れていました。」とのことでした。 
このまま知らずに行ってたら、、、、。「ゾッとする話!」になるところでした。
德永さんは、1週間でポスターから口頭発表用のスライドへ作り直しました。薬剤師国家試験の猛勉強の最中です。そして、この高得点演題賞の受賞です。我々教員一同、なぜ行っていないのか?悔やんでも悔やみきれません!
切り替えていきましょう!
徳永さんの受賞のおかげで、共同研究者一同(道原、松岡、志摩)は受賞の喜びを分かち合い、松田学長と鶴田薬学部長との写真を撮ることができ、大変嬉しく思っています。徳永さん、ありがとう!

左から、道原、松岡講師、松田学長、德永さん、志摩非常勤助手、鶴田薬学部長

高得点演題賞の賞状。表彰状:德永吏紀殿

 
德永さん、いろいろ思い出に残る出来事がたくさんありましたが、本当におめでとうございます。 Congratulation!
研究ができる・論文がかける薬剤師として、今後益々ご活躍されることを心より祈っています。
研究の情熱よ!多くの学生の胸に響け!
 
以下に「薬学部教員たちからのメッセージ」があります。よろしければご覧ください!
https://www.fukuyama-u.ac.jp/pharm-posts/19518/
 
 
 
学長から一言:すごい!すごい!いろいろな意味で、SUGOI!!! 徳永君、おめでとう!共同研究者の皆さんも、おめでとう!!!大学院には進学しないで、薬剤師になるとのこと、ちょっと残念な気持ちもありますが。。。きっと探求心あふれる素晴らしい薬剤師になりますねッ!