【社会連携センター】川崎医科大学の学術集会で大学院生も発表!

【社会連携センター】川崎医科大学の学術集会で大学院生も発表!

川崎医科大学学術集会での発表は、INPITによる産学連携知的財産アドバイザー派遣事業の「西日本医系大学知的財産管理ネットワーク(2014~2015年度)」事業や継続的なアドバイザー招聘事業の「吉備地域産学官連携知的財産活用ネットワーク(2016~2017年度)」事業に、川崎医科大学が幹事大学で、福山大学、川崎医療福祉大学、岡山県立大学が参画大学として参画した知財管理の整備や研究交流を契機に2015年度から始まっています。

この2015年度から始まった技術交流によって、福山大学の教員と川崎医科大学の教員との共同研究が始まり、その研究成果は福山大学と川崎医科大学との共同で国内特許出願しています。現在では、さらに国際特許出願への準備も進めています。

今回は、8月3日(土)に川崎医科大学で開催された学術集会での発表の様子を学長室ブログメンバーの社会連携センターの中村が報告します。

学術集会の過去ログです!
(2015年8月1日)川崎医科大学の学術集会で発表!
(2016年8月6日)吉備地域での産学官連携の取り組み 知的財産活用の学術集会で発表!
(2017年8月5日)ハプニングに負けず川崎医科大学の学術集会の発表を無事終了!

この学術集会での発表によって、研究交流の深化、新たな研究アイデアの発見、共同研究締結へ繋がればと思っています。

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発表の総数は、口頭発表が9題、ポスター発表が125題でした。その中で、福山大学は4題のポスター発表を行いました。発表者は、薬学部薬学科の瀬尾 誠講師、髙山健人講師、大学院薬学研究科の志摩亜季保さんと番匠谷研吾くんの4名です。

学術集会の開会は、川崎医科大学の柏原副学長の司会による同大学の福永学長の挨拶で始まり、口頭発表とポスターセッションが交互に行われました。

9題の口頭発表は、前半5題と後半の4題の2回に分けて、川崎医科大学校舎棟のM-800講義室で行われました。

125題のポスター発表は、7階と8階のフロワーに分けて行われました。
福山大学から参加して発表した4名の様子を紹介します。

薬学部薬学科の瀬尾 誠講師は、「カテキン類がNPC1L1を介した細胞内コレステロール蓄積に及ぼす影響」について発表しました。
コレステロールは善玉と悪玉があることは知っていますが、動脈硬化を防ぐ働きのある善玉より、ついつい動脈硬化を起こす悪玉の先入観が勝るために、条件反射として健康に対して良いイメージがありませんでしたが、コレステロールの性質について教えていただいたので先入観も少し解消されました。

 

薬学部薬学科の髙山健人講師は、「生体のバランスに寄与する漢方薬と腸内細菌叢のクロストークの解明」について発表しました。
研究内容の漢方薬に関する様々な質問に対して説明したり、同じ漢方薬を発表している質問者のブースに行って質問するなど積極的に研究交流を深めました。

 

大学院薬学研究科の志摩亜季保さんは、「脳出血に関わる細胞接着分子クローディンD1の転写調節因子の解析」について発表しました。
川崎医科大学の先生がグループとなって質問に来られましたが、臆することなく堂々と研究内容を説明しました。川崎医科大学の先生に興味を持っていただいたおかげで、川崎医科大学中央研究センターの先端機器を使って研究を深化させてはどうかという提案話にまで進みました。

 

大学院薬学研究科の番匠谷研吾くんは、「Styrene-maleic acid copolymerを用いたamphotericin B製剤の開発」について発表しました。
この研究は、真菌症治療薬の製剤化についてです。真菌症には「表在性真菌症」と「深在性真菌症」があり、番匠谷くんの研究は、肺や肝臓、腎臓、脳など内臓で繁殖した「深在性真菌症」の治療薬の製剤化についてです。なお、「表在性真菌症」で有名なのは水虫です。
真菌症治療薬の製剤化について質問に来られた先生に対して、丁寧に研究内容の説明を行いました。

 

7階と8階のフロアにある口頭発表会場には、飲み物や駄菓子類が準備され、リラックスした雰囲気の中でポスター発表が行われました。発表の様子です。

 

昼には、学術集会の担当教職員と福山大学、川崎医療福祉大学及び岡山県立大学の発表者が集まって、川崎医科大学によって準備いただいた昼食を食べながら、自己紹介や意見交換会が行われました。
また、最後には、令和元年度川崎医学会賞の発表と表彰式が行われました。

今回、学術集会に参加した全員の集合写真です。
皆さん、お疲れ様でした。

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福山大学社会連携センターは、これからも他大学との研究交流や共同研究のさらなる進展を目指して活動して参ります。
今後とも、引き続きよろしくお願いします。

 

学長から一言:なかなか充実した研究発表会になったようですねッ!院生の皆さんにとっては、貴重な意見をいただけるよいチャンスにもなりました!川崎医科大学の皆様、お世話になり、ありがとうございました!