次世代の超スマート社会を創る
電子工学・電気工学を学ぶ!

工学部電気電子工学科 Department of Electrical and Electronic Engineering

CHARACTERISTICS

電子・電気工学をベースに、次世代の超スマート社会を作る!
様々なものにコンピュータやインターネットを組み込む
高機能化技術「スマートテクノロジー」を学び、
安心安全で豊かな暮らしを創出する「冴えた人」になろう!

超スマート社会で
活躍する技術者を輩出する

専門性を高める
2つのコース

情報化社会の先にある「超スマート社会」で活躍する技術者を輩出するため、
2020年より新たに2つのコースを新設。全体の俯瞰と専門分野での技能発揮を両立する社会人を育成します。

電気工学コース

電気主任技術者試験
合格を目指す!

地域企業で、電力系統、電気機械を中心とした産業に貢献する電気技術者となることを目指します。この分野では高度な安全が求められるため電気主任技術者の資格が必須であるにもかかわらず、その技術者は今後不足することが予想されています。これに加えて地域電気業界でも今後のトレンドとして注目しているスマートグリッド等の次世代電気技術が注目されており、これらを支える電気・電子システムの知識・技術を持った社会人が求められています。
電気工学コースでは、スマートシステムの基礎技術に加え、電気主任技術者に求められる発電、配電関連及び材料関連の4科目を強化したカリキュラムで電気主任技術者を目指します。

目指す進路

電気設備業、設備管理業、電気・電子機器製造業、電気工事業、公務員、教員、大学院進学、など

電子システム
コース

電子・通信・機械・情報の
各領域を横断するエンジニアに!

電子・通信技術をコアに、機械工学や情報処理技術のエッセンス、また、V字プロセスやUMLなど体系だったシステム開発手法も身につけます。身につけたり長期間データを送るスマートシステムではデータ転送の他に省エネ技術も重要であり、身近なところから少しずつエネルギーを獲得するエネルギーハーベスティングも扱います。
シミュレーションに基づいた確かなモノづくりと同時に、まずは作ってみること、作ることへの抵抗感がないことも大事です。このコースでは電子回路や機械部品について、手加工・機械加工だけでなく、3DプリンタやNC加工機などを用いたラピッドマニュファクチャリングについても実習します。

目指す進路

移動通信サービス会社(携帯電話の基地局や中継局を運営する業者)、組込みシステムエンジニア、システムインテグレータ、電気・電子機器製造業、半導体設計製造業、通信工事業、IT産業、機械製造業、公務員、教員、大学院進学、など

電気電子工学科特徴

Features01
授業だけじゃない!
「好き」を追究しながら
専門性を高められる

講義で身に着ける技術もあれば、楽しんでやっているうちに身に付く技術があります。そして、やった者だけが身に付けられる経験知もあります。
電気電子工学科では、授業以外にも参加したくなる多彩なプロジェクトがあり、自分の興味にあわせて楽しみながらスキルを高めることができます。

1年生が立ち上げた!
ガンダムプロジェクト

ガンダムを作るために入学してきた学生が1年生から始めたガンダムプロジェクト。
ガンダム全体は無理なのでコックピットに集中し、積極的に教員のサポートも受けて、実際のロボットを遠隔操縦ができるシステムを作りました。このコックピットは後輩にも引き継がれ進化し続けています。

地球の枠を越えろ!プロジェクト

超小型衛星研究の中で必要となる新技術の一部を毎年8月に秋田県能代市で開催される能代宇宙イベントで実験しています。4月から研究室の枠を超えた学生たちが集まり、地上計測ロボットと缶Sat(実験用衛星)の設計・製作・検査を行っています。全国の大学が一堂に会する場でロボットの計測データを気球から落下する缶Satが受信して地上局へ送信する実験を披露します。実験データはもちろん秋からの研究に役立てます!

藻場環境計測システムプロジェクト

海の中で撮影された動画像を研究者がじっと見ながら魚や海藻の様子を調べることは根気のいる作業です。AIを用いてこれらを自動化できればずっと楽になるに違いありません。とはいえこれが可能になるにはまだまだ時間がかかりそうです。この研究では手始めに、海底に沈めて海中の様子を調べるステレオカメラの開発を行うとともに、魚以外の海中物体の移動の様子から複雑な海流の動きをAIで自動計測することを目標としています。

Features02
企画から完成まで、
「技術者のモノの見方」を養う
カリキュラム

ユニークで多彩なカリキュラムを通して、電子・電気系学問を中心とした「技術者のモノの見方」を学びます。
「なぜ作るのか」から「作って見せる」まで、すなわち、ものづくりの心・理論・技を学び、一発で正しく動くシステムを作れるエンジニアを目指します。

複雑システムを最適化するマネージメント系講義群

スマート社会のシステムは、機械系と電気系のコンポーネントが組み合わさり、それらをソフトウェアが制御しています。機械技術、電気技術そしてソフトウェアが優れていればシステムは寿命が終わるまで性能を発揮し事故無く動くでしょうか?品質も信頼性も安全もすべてを最適化するマネジメント技術が必要なのです。本学科ならプロジェクトマネジメント、リスクマネジメント、安全工学など社会で必要なマネジメント技術を学べます。(写真は、安全工学でのグループ演習の様子)

学習は理論から実製作までコンプする

電子電気工学をルーツとしている本学科ではエレクトロニクスの基礎理論を詳しく学習するとともに、CADによる設計から組み立てまでを含めて実践的に学習するカリキュラムを実践しています。「ものづくり加工実習」や「スマートシステム応用実験」を通して自分の手から電子回路を生み出します。複雑で迷宮のようなコンピュータのハードウエアを詳しく知りたい、できれば自分でも作れるようになりたいという思いを応援します。

スマート社会に向けたIoT活用実習

スマート社会では、IoT活用でデータを集め、AIを使う解析で課題を解決できるエンジニアが必要です。この実習は、システム工学のV字モデルに従い社会課題の探求から始めます。課題に応じて、システムのミッションを設定し、それをIoTで実現する設計、部品集結、製造と検査、サブシステム作動点検、システム試験によるミッション確認及び最終達成結果説明まで、頭で考え手と体を動かして、IoT活用を自分のものとします。

CHECK
学会や
学生ベンチャーへの挑戦、
コンテストでの
入賞実績も多数!

キャンパスを飛び出し、学外でのコンテストや学会への参加にも積極的に挑戦。
学生ベンチャーやコンテストでは多数の学生が賞を獲得しています!

PICK UP授業紹介

ひたすら「レゴブロック」と戯れる講義:電子基礎

1年次の電子基礎の授業は、黒板に向かわずにレゴブロックと戯れている間に、いつのまにか微分や積分、物理、プログラミングを実感できる不思議な講義です。頭も冴えてきます。

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大学での学び方とは:教養ゼミ (1年次)

学習の必要性はわかっていても、その方法を自分で見つけるのは大変かもしれません。「教養ゼミ」では大学での学習の方法について、ロボコンの立案・実施を通して身に着けています。大学の良いところは、この目的を皆で達成しようとする雰囲気があることです。

続きを表示

みっちりと基礎を身に着ける講義群:回路理論Ⅱ (1年次)

大学での学びの楽しさの一つは、同じ目的を持った同士が支えあいながら成長できることにあります。ハードな講義も、学生同士で取り組むアクティブラーニングを通してクリアしていけます。

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FIND WORK

就職・キャリア支援

就職率

100%

※2023年度実績

390

目指す進路

<多彩な分野への就職、より専門性を深める進学>

電子回路・装置開発、電気設備・装置開発、組込みシステム開発、メカトロニクスシステム開発、電気設備設計・保守、インフラシステム設計、機械システム・部品設計製作 など

<独立して起業へ>

電子・電気工学、組込みプログラミングの知識を活かして、起業して活躍している先輩もいます。

主な就職・進学実績

2006年度から2021年度まで、就職内定率100%

<進学>

広島大学、奈良先端科学技術大学院大学、山口大学、
福山大学 など

<就職>

(株)IHIインフラシステム、(株)アドテックプラズマテクノロジー(株)栄工社、岡本電業(株)、甲神電機(株)、(株)サンエス、JFEスチール(株)、(株)シギヤ精機製作所、(株)中電工、ヒロボー電機(株)、福山ガス(株)、 三井E&Sシステム技研(株) など

GRADUATES卒業生の声

アドテック プラズマ
テクノロジー 株式会社

高冨 大夢 さん

スマートシステム 学科 2018年3月卒業 /
広島県盈進高等学校 出身

アドテックプラズマテクノロジーは、半導体製造装置に欠かせない高周波電源の設計製造しています。私は、入社1年目ですが、既に回路基板設計、性能評価、レイアウト改良の仕事をしています。まだまだ分からない事ばかりですが、先輩方のサポートを受けながら、ONとOFFのはっきりした充実しまくった毎日を送っています。学生時代に鍛えられた、回路理論系の知識が仕事に役立っています。

三菱電機株式会社

山田幸輝 さん

スマートシステム 学科2024年3月卒業 /
広島県立福山工業高等学校

三菱電機株式会社は総合電機メーカーです。私が配属される受配電システム製作所では、スイッチギヤや遮断機等電力インフラの安定供給に欠かせない装置を製作しています。当学科で培われた知識や技術を活かして社会に貢献することを目指しています。 

取得できる資格・免許

業務独占資格や実技を伴う資格にも対応する様々なサポート

  • 第一級陸上特殊無線技士(卒業時)
  • 第二級陸上特殊無線技士(卒業時)
  • 高等学校教諭一種免許状(工業)
  • 工事担当者(科目免除)
  • 電気主任技術者 など

学んだ知識が役立つ資格

  • 電気通信主任技術者
  • IPAエンベデッドスペシャリスト
  • ETEC(組込み技術者試験)
  • 防災士 など

RESEARCH

研究

スマートベッドプロジェクト仲嶋研究室 波動計測応用システム研究室

介護・介護環境の向上を目指す福祉への新しい取り組み、「スマートベッドプロジェクト」。超音波技術を用いて特定の人だけ音声を伝え、複数マイクの信号処置で話者の口付近の音だけを選択的に増幅取得するプライベート音空間や、音の発生位置を特定する音響信号処理技術、音の発生位置の移動や周波数特性から人の行動を推測したり会話から患者の要求をくみ取る人工知能など多様な技術で、スマートな介護・看護環境を作ります。

新しい宇宙活用関田研究室
スマートシステム
マネジメント研究室

福山大学ブランディング事業研究の一環で地球観測衛星画像データから海の中にある藻場を常時、定量的に識別する研究を行い、瀬戸内の海と山の豊かさを世界で初めてモデル化します。さらに世界中の海と山に配置するセンサーが計測したデータを収集して福山大学地上局へ一気に降ろす宇宙データ通信(Store & Forward)技術を実験する超小型衛星も宇宙軌道でのミッション達成を目指して研究しています。

FACULTY教員紹介

菅原 聡 教授

電子回路研究室

これからのIoT時代を担うセンサネットワーク機器はあらゆるモノに搭載されます。センサネットワーク機器の中には、電源回路という大きな部品があります。よって、電源回路の小型化はとても大切です。電源回路にはコイルなどの磁気部品が使われますが、これがとても大きいのです。そこで磁気部品の小型化の研究開発や、さらに、開発した小型磁気部品を使った電源回路の高性能化などの研究を行っています。