学部・学科・大学院

工学研究科生命工学系

Graduate School of Biotechnology

工学研究科生命工学系

さらに上の学びのステージへ!生命の仕組みを深く探求

工学研究科生命工学専攻では、生命科学の専門分野の立場から様々な生命の仕組みを解き明かすことで、地球環境の保全や増加する世界人口への食料とエネルギーの供給、さらに人々の健康などの諸問題に挑戦する人材の育成をめざしています。

研究室紹介

研究室

沿岸資源培養学研究室

魚類養殖は技術の積み重ねで構築されます。ただ、その過程では親から良質な卵を得て(成熟・産卵機構の解明)、健全な仔稚魚を飼育し(発育の生理・生態的な特性の把握)、それらを効率的に成長、生残させること(至適な飼育環境の検証)が求められます。すなわち対象種の一生を再現した上で、人間の利便を生み出す「科学」が必要です。我々の研究室ではシロギスをモデルにチャレンジしています。

動物学研究室

世界は2050年までに「自然と共生する」という目標に向けて動き始めました。生物多様性の深い理解が求められています。本研究室では、瀬戸内海島嶼の森に生息するアカネズミのゲノムや糞中DNAを分析することで、氷河期に存在した古代河川がアカネズミの遺伝的分化に影響したことや、アカネズミが森の維持や農業被害の抑制に関わっていることなどを明らかにしてきました。生態系を構成する生物の由来と生態的役割を解き明かしたいと考えています。

大学院生

谷口さくら

生命工学専攻博士前期課程2年
(岡山県立玉島高等学校 出身)

4年生の卒業研究では、地元企業と組み、廃棄天然バイオマスを原料にして機能性素材を合成し、稀少資源を回収する研究をしました。卒業後はこの分野をより深めたいと思い、大学院に進学しました。大学院では卒業研究とは少し異なるアプローチで100%安全な天然物からなる機能性素材を開発し、医用用途への応用を目指して研究を進めています。現在の研究と卒業研究の内容は、それぞれ査読付きの学術論文に掲載され、充実した院生生活を送っています。

専攻紹介

生命工学専攻(博士前期課程)

■生命システム解析系

遺伝子工学特論/生体物質化学特論/細胞機能工学特論/代謝制御学特論/生命システム解析特別演習/特別研究

■生物資源応用系

生物資源特論/多様性生物学特論/醗酵生産工学特論/生物育種特論/生物資源応用特別演習/特別研究

■栄養科学栄養系

代謝科学特論/公衆栄養学特論/臨床栄養学特論/応用栄養学特論/栄養科学栄養特別演習/特別研究

■栄養科学食品系

食品高分子科学特論/食品プロセス科学特論/食品機能物質特論/食品微生物学特論/栄養科学食品特別演習/特別研究

■海洋生物資源学系

資源育種学特論/資源育成学特論/水族育種工学特論/水族防疫学特論/海洋生物資源学特別演習/特別研究

■海洋生物生態学系

環境微生物生態学特論/海洋植物遺伝情報学特論/海洋生物進化学特論/海洋動物行動学特論/海洋生物系統分類学特論/海洋生物生態学特別演習/特別研究

■総合技術マネジメント系

知的財産論/生物・化学危機管理学/ポピュラーサイエンス学

生命工学専攻(博士後期課程)

■生物工学系

生体システム進化学講究/代謝制御講究/微生物系統進化工学講究/植物機能成分開発工学講究/染色体工学講究/糖鎖生物機能講究/微生物ゲノム機能科学講究/ゲノム多様性講究/生物工学特別演習/特別研究

■生命栄養科学系

糖質資源科学講究/生命機能科学講究/生命代謝工学講究/応用酵素・微生物学講究/生命栄養科学特別演習/特別研究

■海洋生物生態学系

生物多様性科学講究/海洋植物遺伝子工学講究/海洋環境修復工学講究/水族防疫学講究/沿岸資源増殖学講究/海洋生物発生学講究/海洋環境再生工学講究/水族遺伝育種学講究/水圏動物生態学講究/海洋植物系統進化学講究/動物行動認知科学講究/海洋生物系統分類学講究/海洋生物科学特別演習/特別研究

主な就職・進路

主な就職先

(株)クラレ、(株)ダスキン、パタゴニア インターナショナルインク日本支社、ヤスハラケミカル(株)、JFE西日本ジーエス(株)、(株)日本総合科学、ハヤシ アグロサイエンス(株)、(株)タカキベーカリー、(株)都吹、クニヒロ(株)、タカノブ食品(株)、浜田食品工業(株)、山口市水道局、松本病院、福山大学 生物工学科助手、福山大学 内海資源研究所技術職員

主な進学先

福山大学大学院工学研究科生命工学専攻博士後期課程