工学部
建築学科
Department of Architecture

未来を創造る
建築を学ぶ

Characteristics

住まい・くらし・環境・社会・地域再生・街づくり・福祉・建築・インテリア・デザイン・快適性・安全性・耐震性…「建築」に関わる幅広いジャンルについて学べる多彩なカリキュラム。
2年次からは、『建築コース』と『生活環境デザインコース』に分かれ、自分の適性や興味に応じてより専門的な知識や技術を学ぶことができます。

COURSE

将来の目標や興味に応じて
自由に組み立て可能!

専門性を高める
2つのコース

建築が関わる幅広いジャンルについて学んでいくために、
『建築コース(デザイン系/エンジニアリング系)』と『生活環境デザインコース』2つのコースを用意。
自らの適性や興味に応じて自主的に履修計画を組立てることができます。

※どのコースも「一級建築士」の受験資格を得ることができます
確かな知識・ 技術と感性を 磨く

建築コース
(デザイン系/エンジニアリング系)

建築に必要なデザイン・環境・構造・耐震などの幅広い専門分野の知識と技術を身につけるコースです。
建築設計を中心とする知識と感性を磨きながらトータルに建築を学ぶデザイン系と、災害に強く安全な建物を造る知識と技術を学ぶエンジニアリング系の2系を用意し、将来の目的に応じた学びを選べるようにしています。

※どちらの系も一級建築士の受験資格を得られます

確かな知識・ 技術と感性を 磨く

生活環境
デザインコース

子供・高齢者・ハンディキャップを抱える人たち誰もが快適に暮らせる社会・住環境づくりを住空間・商業空間・医療福祉空間という視点から考えていくことをコンセプトとしたコースで、すべての人に優しい空間と環境のデザインができる人材育成を目指します。在学中にインテリアコーディネーター・福祉住環境コーディネーターなどの資格取得に取組め、 建築士の受験資格も取得できるようになっています。

備後地方の大学で唯一

一級建築士の受験資格が
得られるカリキュラム

一級建築士の資格は、平成30年の法律改正により令和2年3月以降に大学を卒業した人は、卒業年の7月に一級建築士試験を受験することができ、合格後に2年以上の実務経験を得て資格が取得できるようになりました。この受験資格を学校課程で判断する場合には、財団法人建築技術教育普及センターが認定したカリキュラムで指定された所定単位を取得することが受験資格の取得に必要となっています。
福山大学工学部建築学科は、「建築コース」・「生活環境デザインコース」のどちらのコースも必修科目の履修で学校課程別の指定科目を満たす内容のカリキュラムになっています。

features

建築学科の特徴

01
文系の学生もチャレンジできる!
文系・理系の所属にあわせた2つの入試方式

「工学部」に所属する建築学科ですが、デザイン面も重視される学科です。そのため、建築デザインやインテリアに興味を持っている文系所属の受験生が不利にならないように、文系・理系の所属にあわせた2つの入試方式をご用意。
文系入試では、数学を選択科目とした入試を実施しています。

02
日本最大級の大型構造実験システムなど
充実した設備、学習環境で学べる!

中四国で最大規模の耐震研究が行える大型構造実験システムをはじめ、構造物の耐震性の研究や性能評価、耐震性新機能材料の開発など、耐震性に関する総合的な実験や研究ができる施設、最新設備を完備。
さらに、1年次から自分専用になる製図スペースがあり、デザイン活動や模型製作、自習など自由に活用できます。

03
見学会や学外実習、卒業設計展の
企画まで多彩なアクティブ・ラーニング

学生が自ら企画・運営する卒業設計作品展を開催しています。展示する卒業設計は、どの作品も社会で起きている問題や地域の課題などがテーマに取り上げられており、学生たちの建築的な視点からみた問題提起や提案が込められています。展示する図面と模型を通じて、学生からのメッセージを市民の皆さんに発信すると同時に、作品に対するご意見やご感想をいただく場としています。

学生自身の手で自ら企画・運営する
「卒業設計作品展」

学生が自ら企画・運営する卒業設計作品展を開催しています。展示する卒業設計は、どの作品も社会で起きている問題や地域の課題などがテーマに取り上げられており、学生たちの建築的な視点からみた問題提起や提案が込められています。展示する図面と模型を通じて、学生からのメッセージを市民の皆さんに発信すると同時に、作品に対するご意見やご感想をいただく場としています。

PICK UP授業紹介

設計演習系科目

建築で最も重要な能力である計画設計に必要な知識とスキルを身につけることを目的とした授業です。機能と造形を総合化的に捉え、建築の空間構成をいかに洗練した形でデザインするかを学び、プレゼンテーションの方法を習得していきます。 製図の授業は、図面を書いたり、模型を作ったりして、自分が考えた建物が形になるのでワクワクします。作るのは大変で集中力がいる作業ですが、完成した時の達成感は大きいです。

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構造・力学入門

建築には美しさだけでなく、強さや耐久性も必要です。建築構造分野は、この「強さ」に関係する内容を扱うもので、建築を理解するための基本的かつ実用的な科目です。
この授業では、建築の構造および力学の入門と位置づけ、基礎的な事柄である力の概念や力の合成・分解、力の釣り合いについて理解を深め、静定構造物の支点反力の計算法を学修しながら建築における力学の重要性を理解していきます。

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建築環境工学Ⅰ

私たちが生活する建物や都市空間は、ほどよい明るさや温かさ・涼しさを快適に感じることができることが大切です。また、吸うに安全な清浄空気が建築空間を満たすように、光や熱・空気、さらに音・水の振る舞いを調整するための「しくみ」、すなわち「建築環境システム」について学ぶ必要があります。
この授業では、居住者の健康・快適を実現し、地域・地球環境の負担を小さくする建築の「内環境」と「外環境」の環境調和型デザインについて考えます。

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FIND WORK

就職・キャリア支援

就職内定率

100%

※2022年実績

390

目指す進路

総合建設業、インテリア関連企業、公務員、建築設計事務所、商業・店舗建築、住宅メーカー、建設コンサルタント、デベロッパー、設備関連企業、工業高等学校教員 など

<独自の就職セミナー・企業説明会も開催>

全国区ゼネコンの求人担当者を招いての就職セミナーを開催するほか、建築学科独自に、全国区ゼネコン、地元工務店、ハウスメーカー、店舗設計施工会社、リフォーム会社、設備会社など、多くの企業に参加して頂く企業説明会を実施するなど、就職支援の活動を充実させています。

主な就職・進学実績

<企業>

アイサワ工業㈱、旭電業㈱、㈱穴吹工務店、㈱アマノ、㈱荒木組、㈱池下設計、占部建設工業㈱、㈱大林組、㈱加度商、㈱技巧団、 岸本建設㈱、㈱共栄店舗、㈱共立、㈱鴻池組、㈱小西設計事務所、㈱坂本工務店、㈱三幸社、㈱サンテック、山陽建設㈱、山陽工業㈱、三和鉄鋼建設㈱、四国通建㈱、㈱鈴木工務店、㈱セイム、大新土木㈱、大鉄工業㈱、㈱大宝組、大和クレス㈱、大和建設㈱、㈱高橋デザイン建築事務所、㈱タカオ、㈱タカハシ、㈱武田組、タマホーム㈱、㈱ティーエスハマモト、東建コーポレーション㈱、東洋建設㈱、戸田建設㈱、トヨタホーム岡山㈱、中村建設㈱、西日本高速道路メンテナンス中国㈱、日和エンジニアリング㈱、日本建設㈱、㈱日本ハウスホールディングス、野口建設㈱、㈱ノバック、㈱ピーエス三菱、ファースト住建㈱、㈱藤木工務店、㈱フジタ、富士建設㈱、平和建設㈱、㈱堀田組、㈱前田組、㈱松原組、三島産業㈱、三谷建設㈱、三谷産業㈱、目黒建設㈱、㈱八杉商店、矢野建設産業㈱、ライフデザイン・カバヤ㈱、立建設㈱

<公務員>

●研究・開発 ●設計 ●生産技術 ●サービス・メンテナンス ●技術セールス ●意匠(デザイン) など

<大学院進学>

福山大学、高知工科大学 など

GRADUATES卒業生の声

株式会社佐藤総合計画 関西オフィス

大野 竜也 さん

建築学科2007年卒業 /
岡山県立岡山工業高等学校 出身

様々なモノづくりの中から、人の生活や都市の景観をつくっていく建築設計に興味を持ち、今の職業を選びました。建築の設計は様々な人の思いや価値観をともにしながら進めていきますが、福山大学で出会った様々な仲間とともに学べたことが、人の気持ちや価値観に寄りそえる設計ができている所以だと思っています。

株式会社大林組

森 康輔 さん

建築学科 2021年卒業 /
鳥取県立境高等学校 出身

世界には数多くの歴史的な建物があります。日本にも東京スカイツリーRのような国のシンボルとなる建物があります。そのような建物を造ることで新たな歴史を創る第一歩に繋がります。そこに最前線で立っている人が施工管理です。
施工管理のやりがいは、数多くの人と最初から最後まで協力して1つの建物を造り上げることだと思います。設計者、協力会社など多くの人たちとの話し合いと調整を繰り返して思いがカタチになります。そこには困難なこともありますが、計画して成し遂げることで達成感が大きく結びつきます。
私は大学時代、梅國研究室に所属し、大手ゼネコンの現場見学や技術研究所の研究員の方との対談など様々なプロジェクトに参加しました。そこでは、現代の建設業が抱える問題を知り、それに対応した今後の現場に取り入れていく最新テクノロジーを学びました。その経験が現場の施工性を良くする新たな提案に繋がったと思います。
自分に何が向いているのか、悩む人も多いかと思います。しかし、物事を好きになるきっかけはふとした瞬間に現れます。たくさんのことに興味を持って掘り下げていく過程で自分のやりたいことを見つけてください。福山大学では、研究に没頭できる環境と素晴らしい仲間との出会いがあります。興味を掘り下げるには、とても良い環境だと思います。

取得できる資格・免許

  • 一級建築士
  • 二級建築士
  • 福祉住環境コーディネーター2級・3級
  • インテリア設計士1級・2級(本学試験実施)
  • 商業設計士
  • ユニバーサルデザインコーディネーター
  • インテリアプランナー
  • インテリアコーディネーター
  • カラーコーディネーター
  • 高等学校教諭一種免許状(工業)
  • 一級・二級施工管理技士 など

<資格取得に向けた支援体制>

建築学科は、「3級ユニバーサルデザインコーディネーター検定試験」や「2級インテリア設計士」などの資格取得試験を本学において実施しており、卒業した年に受験できる「二級建築士」の対策講座も実施するなど、積極的に資格取得に向けた支援体制を整えています。

RESEARCH

研究

インクルーシブな学習環境
-個別最適な学びのための建築計画-
佐々木伸子准教授 住環境学研究室

障害のあるなしに関わらず全ての子どもが共に学ぶインクルーシブ教育への取り組みが始まっています。これまでは分離や排除の対応が多くありましたがこれからは包括、共生の考え方が重要になります。共に学ぶためには一人一人に合わせることができる環境が必要です。研究室では発達障害のある児童生徒への配慮をテーマに誰もが安心して学べる学習環境づくりについて国内外の事例を調査して学校施設計画のための条件を研究しています。

地域遺産の保全と継承-備後藺草と備後表-佐藤圭一教授 研究室

畳は日本建築文化の核心です。最高級と謳われながら、「備後藺草による備後表」は絶滅の危機に瀕しています。備後表の保全と継承のため、有志学生と「備後地域遺産研究会」というプロジェクトを立ち上げました。地元農家などと地域協働で、大学近くの田んぼで藺草を栽培しています。刈り取った藺草は、備後伝統の「中継織」の技法で織り、設計した茶室や住宅の畳としています。藺草栽培から建築をデザインしているのは、世界でも本学建築学科だけでしょう。

FACULTY教員紹介

都祭弘幸 教授

西日本一の大型装置と実験研究

実物大の柱や梁の構造実験が可能なのは大阪以西では福山大学だけです。現在の耐震基準における課題発見・対策、企業との共同研究による新しい建築構法の開発などを、造って壊すことを繰り返す構造実験から解明していきます。

河口 佳介 教授

建築計画、建築設計、環境計画

多種多様な現代の建築において、地域性・場所性により、構造・形態・仕上げ等、表現は様々であり、それらすべてを一手に引き受け、ふさわしい在り方を発想豊かに創造することが我々の仕事です。
力強く味わい深い建築は、環境に対する多角的配慮および緻密な構造計画と同時に、人の想いに共鳴することによって生まれます。それこそが、我々の目指す建築の指針であり、日々追及し続ける「建築の在り方」と言えます。
ひとつとして同じ条件のない建築のプロジェクトの中で、ふさわしい在り方を見出すことを実践し続けたいと思います