福山大学の教育

Education of Fukuyama University

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建学の精神

福山大学は、地域社会に広く開かれた大学として、学問にのみ偏重するのではなく、真理を愛し、道理を実践する知行合一の教育によって、人間性を尊重し、調和的な人格陶冶を目指す全人教育を行う。この建学の精神は、次の三蔵五訓としての教育の理念と一体である。

三蔵五訓

真理を探究し、道理を実践する。

豊かな品性を養い、不屈の魂を育てる。

生命を尊重し、自然を畏敬する。

個性を伸展し、紐帯性を培う。

未来を志向し、可能性に挑む。

使命・目的

福山大学は,教育基本法の精神に則り,学校教育法の定めるところに従い,広く知識を授けるとともに深く専門の学芸を教授・研究し,知的・道徳的及び応用的能力を展開させ,人格円満で教養の高い有為な人材を育成することを目的とする。また, 本学の知的資源を提供することによって地域社会の発展に寄与するとともに, 地域から国際社会につながる未来創造人を育成することを使命とする。

教育理念・教育目的

福山大学は、信頼と愛に基づく人間関係を育む<心情と愛の教育>、人の生命を尊重し自然を畏敬する<人間と自然を尊ぶ教育>、理論と実践とをつなげる<知行合一の教育>により、豊かな人間性を基盤に調和のとれた人格陶冶を目指す「全人教育」を教育理念とする。

この教育理念を実践するために、次の教育目的を定める。

1.真理の探究と道理の実践

  普遍的な真実を探究し、道義を実践する人を育成する。

2.豊かな品性と強い意志の涵養

  豊かな教養に基づいた品性を有し、強い意志を持って行動する人を育成する。

3.生命と自然の尊重

  生命を尊重し、自然を敬う人を育成する。

4.個性の発揮と信頼に基づく人間関係の構築

  互いの個性を伸ばしあい、敬愛の念と信頼に基づいた人間関係を構築できる人を育成する。

5.可能性への挑戦

  未来を志向し、新たな可能性へ挑戦しつづける人を育成する。

6.地域社会の発展への貢献

  社会の幅広い分野で活躍し、豊かな地域づくりに貢献できる人を育成する。


ポリシー

ディプロマ・ポリシー
(卒業認定・学位授与の方針)

本学に所定の期間在学し,本学の教育理念「人間性を尊重し,調和的な人格陶冶を目指す全人教育」を実践するために定めた教育目的に沿って編成した各学部学科の教育課程,

すなわち,共通教育課程(初年次教育科目,共通基礎科目,教養教育科目,キャリア教育科目)並びに専門教育課程における授業科目を履修して,所定の単位を修得した者に卒業を認定し,学士の学位を授与する。なお,卒業時に必要とされる資質は以下のとおりである。

  1. 人文・社会・自然科学など幅広い分野と専門分野における基礎的知識(活用できる知識)を修得している。
  2. 修得した知識・技能・態度を活用して,地域社会に貢献し得る実践力(創造的活用力・課題探求力・学修力・行動力)を身に付けている。
  3. 自己の向上と社会に貢献する意欲を有し,自由な発想で現実の問題に取り組む粘り強さ及び他者と協働して責任感と倫理観を持って行動できる力を身に付けている。

カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施の方針)

福山大学は,ディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき,現代社会の問題に立ち向かい生涯にわたって社会で活躍できる人間性豊かな社会人として必要な知識・技能・態度を修得するため,次のような方針に従って教育課程を編成し実施する。

  1. 全学共通教育科目では,学習スキルを修得し,課題探求力,学習力を高めるための「初年次教育科目」,社会人としての基本スキルを身に付けるための日本語表現科目,情報リテラシー科目,外国語科目からなる「共通基礎科目」,社会人としての視野を広げ,豊かな人間性を養うための多様な「教養教育科目」,人生設計やキャリア形成を進める「キャリア教育科目」を置く。
  2. 専門教育科目では,各学部学科におけるディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)に基づき,専門分野の学修に必要な確かな基礎力を身に付けるための「専門基礎科目」と専門分野の知識・技能・態度を系統的に身に付けるための「専門科目」を置く。
  3. 各学部学科の教育課程は,自立,対話,社会参加,自己実現を促す上で不可欠な,他者と協働する力,論理的思考力,問題解決能力,コミュニケーション能力,自己管理力,リーダーシップ,倫理観等を身に付け,社会の変化に自発的かつ積極的に対応し,地域社会との交流を深めるのに役立つ,能動的な学修形態を採り入れた多様な授業を提供する。
  4. 授業科目の充分な学修時間を確保し,客観的評価基準に基づく成績評価を行う。

アドミッション・ポリシー
(入学者受入れの方針)

福山大学は,変動を続け,グローバル化する現代社会の諸問題を自ら発見し解決して,社会,とりわけ地域社会の改善に貢献するために,必要な新しい知識・技能を生涯にわたって自ら探求し学修し続ける人材の育成を目指しています。

そうした人材が身に付けるべきは,「社会人としての心構え」「コミュニケーション能力」「協働する能力」「基礎的な科学力」「社会に貢献する能力」「研究能力」「自己研鑽」の各資質です。

入学者選抜においては,高大連携の各種方途も活かしつつ,これらの資質獲得への準備状態を多面的,客観的に判断するものとし,大学という知の共同体の一員として,教職員とともに上述した人材育成の目標にチャレンジする意志を持った人の入学を期待します。

アセスメント・ポリシー
(学習成果の評価の方針)

本学在学中の特定学期・学年修了時などに行う学生の学修成績に関する形成的評価とともに,卒業論文における卒論ルーブリック評価または試験による評価,ならびに予め定めたディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに照らして全在学期間にわたる学修状況について行う総括的評価により,学生の学修成果を評価すると同時に,本学における教育の在り方の適切性を評価する。具体的方法は以下に示す。

具体的な評価方法
学位授与の方針に掲げる資質の修得度に関しては,「学生レベル」「学科レベル」「大学レベル」の3つのレベルで評価する。この評価により,学生の資質修得度についての形成的評価・総括的評価および教育プログラムの評価を行う。

  1. 学生レベルの評価:

    ① 科目の成績評価:科目の成績評価:シラバスに定めた評価方法で成績評価を行う。評価方法は,ペーパーテスト,レポート・プレゼンテーションのルーブリック評価など,学修内容に適した方法で行う。卒業(課題)研究は,学科で定めたルーブリックにより評価を行う。この成績評価により,当該科目の学修目標の到達度を確認する。

    ➢ 成績評価は以下に基準に従って判定し、当該授業科目の学修目標の到達度を確認する。なお 授業科目によっては合否で判定するものもある。

    秀 (90 点~100 点):特に優れた成績
    優 (80 点~89 点) :優れた成績
    良 (70 点~79 点) :良好な成績
    可 (60 点~69 点) :好に達していないが合格の成績
    不可(60 点未満)   :合格と認められない成績

    ②資質の評価:資質を構成する中項目について,以下のように評価を行う。
    関連科目の成績から,学生個々の「学科の学位授与の方針に掲げる資質(中項目)」の修得度を算出し,レーダーチャートで可視化する。資質の修得度は,授業科目の成績,単位数,各中項目との関連度から算出する。この資質修得度およびレーダーチャートを用いて,学修成果の形成的評価および総括的評価を行う。また,資質によっては,学科で定めた適切な方法により,形成的評価や総括的評価を行うこともある。

    ➢ 資質(中項目)の修得度は,以下の基準に従って評価する。 修得度(あるいは GPA)3.3 以上 4.0 以下 :特に優れている
    修得度(あるいは GPA)2.8 以上 3.3 未満 :優れている
    修得度(あるいは GPA)2.0 以上 2.8 未満 :良好である
    修得度(あるいは GPA)1.0 以上 2.0 未満 :良好に達していない

  2. 学科レベルの評価:学科レベルの評価:学生が卒業時,学科の教育プログラムによって,「学科の学位授与の方針に掲げる資質」がどの程度修得できているか,「学科の学位授与の方針に掲げる資質の修得度アセスメント表」を用いて評価する。
  3. 大学レベルの評価:学生が卒業時,学科の教育プログラムによって,「大学の学位授与の方針に掲げる資質(中項目)※」がどの程度修得できているか,「大学の学位授与の方針に掲げる資質の修得度アセスメント表」を用いて評価する。
  • ※中項目:
       1) 幅広い教養   2) 高度な専門知識   3) 活用力   4) 実践力   5) 意欲・持続力   6) 他者との協働性   7) 責任感と倫理観