【社会連携センター】じばさんフェアで福山大学を紹介!

【社会連携センター】じばさんフェアで福山大学を紹介!

「ええじゃん!びんごのものづくり」と題して11月17日(土)と18日(日)に、じばさんフェア2018が、福山市ものづくり交流館(福山市西町1-1-1:エフピコRiM)で開催されました。主催者は一般財団法人備後地域地場産業振興センターで、この催しに出展して福山大学を紹介しましたので、学長室ブログメンバーの社会連携センター中村が報告します。
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今回の出展は、「福山大学全学研究プロジェクト『瀬戸内の里山・里海学』」、「福山大学工学部スマートシステム学科」及び「福山大学コミュニケーションデザイン研究室」の3つの出展でした。
「福山大学全学研究プロジェクト『瀬戸内の里山・里海学』」の出展は、仲嶋教授田中准教授内田教授佐藤准教授有瀧教授山岸准教授水上講師が担当しました。

「福山大学工学部スマートシステム学科」は、仲嶋教授香川教授関田准教授沖准教授伍賀准教授が研究内容の出展を行いました。

「福山大学コミュニケーションデザイン研究室」は、中道准教授が研究内容を出展しました。

今回の会場は、7階の福山市ものづくり交流館と1階正面入口で行われましたが、福山大学の出展場所は7階の市民ギャラリーA・Bにあり、入口には案内の看板が置かれていました。

じばさんフェアの開始間もなくから、市民ギャラリーA・Bには、多くの来場者が連日にわたって訪れていました。

福山大学が出展しているコーナーも来場者で埋め尽くされました。

福山大学のコーナーに入ってすぐ右では、佐藤准教授がネズミの標本を見ながらネズミの食性を分析して、森林生態系の動態と森と海とのつながりについて説明しましたが、ネズミの標本を見た人は、一旦たじろいで後ずさりしていました。ところが、興味の旺盛な子供たちは積極的にネズミの標本に近づいてきて、ネズミの生態系の説明を聞いたり質問をしたりしていました。

有瀧教授が研究を行っているテッポウギスの標本を見入る男の子は、魚の標本を見る機会が少ないためか、近くに寄ってきてじっくり見ていました。水槽で泳いでいるのはシロギスですが、よく見ると名前の様に「シロ」ではなく、少し「クロ」くなっています。
有瀧教授からは、シロギスは環境によって色を変えるとのことで、水槽の底面が黒いのでその黒に合わせて少し黒くなっているとのことです。 水槽に白い砂を敷いてあげると白くなるそうです。
シロギスも擬態という能力が備わっているんですね。

ステンレスの円柱状の機械は、瀬戸内海の藻場の生物環境を探る海中探査ロボットシステムの研究に用いる計測機器です。
仲嶋教授は、この計測機器は海底の生物環境を探るために、カメラや水圧計などを装備していることなどを説明していました。

また、「チョウチンアンコウ」ロボットが子供たちを和ませてくれました。
女の子が「チョウチンアンコウ」のちょうちん部分に左手を近づけると、センサーが反応して「チョウチンアンコウ」の口に差し入れた右手を噛む仕掛けになっています。
女の子はセンサーの動きに合わせて何度も試していました。

「チョウチンアンコウ」ロボットは、センサーの感度の関係でブルブルと微妙な振動を起こしていましたので、なんだか生きているようにも見えました。
「チョウチンアンコウ」の説明をする田中准教授です。

内田教授らが研究している海中を探査を行うロボットです。
海中を潜航したり、海底を移動したりします。

藻場の生物環境や役割を紹介する研究コーナーでは、藻場をイメージしてレイアウトされた水槽の中をタツノオトシゴ、カワハギ、エビなどが気持ちよさそうに泳いでいました。また、色とりどりの藻類が綺麗に標本されて展示されていましたので目を引いていました。
山岸准教授が作成した海の生物のイラスト画のしおりを机に並べ、来客者が欲しいと希望すると無料で差し上げたところ、受取られた方からは「可愛いですね」と好評でした。

子供たちは色々な生き物の説明を興味深く聞いていましたし、「飼ってみたい!」とも言っていました。
水上講師からは、水槽の中の生き物は大潮の日に数時間程度の時間をかけて全て因島で採取したものであるとの説明がありました。

写真にある装置の前で立つ位置を前後に変えると音が聞こえたり聞こえなくなったりします。
仲嶋教授が特許出願している音場制限(パラメトリックアレイスピーカーシステム)を使用しています。
この原理を利用すると、ある特定の位置にだけ音を届けることができます。

沖准教授指導のもとで大学院2年の角野君が大きく携わって開発した、画像処理によってライン上を無人で移動するモデルシステムも出展されました。床のラインを台車の前で光っている部分に取り付けてあるカメラが撮影し、同時に本体で撮影した画像の情報処理を行いながらライン上を時速3kmで移動します。
関田准教授は、地域交通を自動化したとき、交通事故をゼロにするための自動車旅客輸送業の事故情報定量解析について紹介しました。交通事故がゼロになれば良いですね。

自律・適応ロボットを実現させて、それを社会に応用するための研究を行っている伍賀准教授です。
子供たちは研究するための部品を手に持って興味深そうに眺めながら確かめています。

線のエッジをセンサーで読み取りながら自走したり、方向を自由に操縦することのできるロボットです。
3台のロボットはロボット同士でぶつかることもあります。ぶつかったときは、どちらかが押し出される形になりますので相撲さながらです。
香川教授からロボットの仕組みの説明を受けた子供たちは、楽しそうに操縦していました。

中道准教授の研究コーナーでは、遠くの壁に自由に絵を描くことができる技術を子供たちに体験してもらいました。
体験が終わったら学生からお菓子のプレゼントがあります。

姉妹校の福山平成大学も学科紹介などについて出展しました。

1,000円以上を購入すると抽選会場で抽選できます。1品が3,000円程度する景品もあり、当たれば鐘がなります。

じばさんフェアは、この他にも様々な企画が準備されていて、他のコーナーでも多くの来客者で賑わっていました。

福山大学は、地域貢献及び地域活性化の一助となるように、これからもこのような催しへ積極的に参加していきたいと思います。

 

学長から一言:高度なサイエンスが、じばさんフェアというお祭りの場で、一般の人も子どもも楽しめるように工夫して展示されていますねッ!関係者の皆様、お疲れさま!