【工学部】学科横断 × 企業連携:脱炭素(CN)× サステナブルな未来(SDGs)に向けた連続WGを開催!

【工学部】学科横断 × 企業連携:脱炭素(CN)× サステナブルな未来(SDGs)に向けた連続WGを開催!

脱炭素やSDGsなど、今までの専門分野だけでは解決できない課題が山積みです。工学部ではこの課題に挑戦するため、学科横断(スマートシステム建築情報工機械システム工)、さらに企業と連携したサステナブルな未来に向けた研究・教育の体制の検討を開始しました。このことについて、建築学科長の梅國教授から報告が届きましたので、学長室ブログメンバーの山本が紹介します。

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さて、脱炭素(CN)× サステナブルな未来(SDGs)に向けた連続WGの第1弾として、企業と大学の連携によるサステナブルな未来に向けた研究・教育の体制に向けて、未来創造館で自治体や企業団体の有識者とディスカッションを行いました。

有識者であり、福山大学サポーターである皆さんは広島県中小企業団体中央会の鳥越専務理事、中小企業基盤整備機構の湯浅アドバイザー、備後地域地場産業振興センターの壇上事務局長、中国経済連合会の西田総務部長、備後経済レポートの二宮代表取締役、びんご産業支援の渡辺コーディネーターです(順不同)。

福山大学への熱い期待と同時に、企業や同窓会とのネットワークの強化、研究及び教育面では新たな学問分野を構築する勢いでの学際・文理融合の推進など、大きな宿題も頂きました。

企業など学外との開かれた連携での研究・教育により、新たな価値を生み出す体制を目指したいと思います。

加藤工学部長(左から3人目)とスマートシステム、建築、情報工、機械システム工学科の学科長の皆さん

第2弾としては、第1弾を受け、サステナブルな未来技術の研究の中でも、最もホットな話題である木造や木質建物の活用による脱炭素や自然素材がもたらす人への癒しの効果について、さらに、企業連携のあり方について企業の方とディスカッションしました。

参加企業のうち、木造や木質建物の技術に関しては、安藤ハザマ竹中工務店中国木材西尾レントオール(資料提供)の皆さん、企業連携に関しては、井上鉄工所晟上工業の皆さんでした(発表順、敬称略)。

第2回W G@未来創造館2階

木造・木質建物については、単に木材の活用だけでなく、植林など森林の育成→加工→利用→解体→再利用に亘る森林との共生サイクル・グランドサイクルに関してサステナブルな未来技術の紹介や活発な意見交換が行われました。また、木材や備後表などのバイオマス建材が人に与える効果についての研究など多方面の議論も行われました。

建物が新築から運用、解体までに排出するC Oのマネジメントであるカーボンフットプリント、加工時や解体時のバイマス資源の有効活用であるバイオマス発電の状況などもホットな話題として上がりました。

企業連携ではオープンラボであるガレージ墨田COT-LABや広島県の代表的な企業連携であるヤマトプロジェクトなど、参考にすべきオープンイノベーション拠点や先進事例について意見を交わしました。

 

バイオマス建材を使った好例である本学の茶室「育志菴(いくしあん)」の備後表(製作者の建築学科:佐藤教授@未来創造館11階)

今後も第3、第4弾とW Gによるディスカッションと検討を重ね、工学部横断でのどサステナブルな未来技術の研究・教育体制を検討していきます。

 

 

学長から一言:社会の注目が集まっている脱炭素化や持続可能な未来を支える技術に強い関心のある地元企業の関係者と本学工学部の各学科との本格的コラボが始動したようです。業界各社の生の声や要望、さらには生産の現場で培った知見を採り入れ、研究やそれを土台にした教育を発展させようという斬新な試みは、ワクワクさせてくれます。双方向の建設的な議論や検討から果たしてどんな成果が生まれるか、じっくり注目していきたいものです。