【心理学科】体験入学会の様子を紹介!

【心理学科】体験入学会の様子を紹介!

夏休みといえばオープンキャンパス!高校生の皆さんは、もう参加されましたか?本日は、7月23日(土)に実施された心理学科の体験入学会の様子について、高野裕太助手からの報告です(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

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心理学科の高野です。

7月23日(土)に実施された体験入学会について報告します。体験入学会は、学科紹介からスタートし、健康・医療心理学の模擬講義、3つの研究室紹介、福大生との交流会と、盛り沢山の内容でした!それぞれ順にご紹介していきます。

学科紹介の様子

まずは、安藤孟梓講師による心理学科の紹介からスタートしました。

人は「怒り」を感じたときに心臓がバクバクしますが、運動したときにも心臓がバクバクします。では、なぜ心臓がバクバクしたときに怒っていると感じるのでしょうか?このような疑問に対し、心理学では色々な方法を用いて明らかにしていきます。心理学の面白さがどんなところにあるのかという説明に対し、参加者の皆さんはしっかり耳を傾けてくださいました。

また、心理学科は2023年度から新たにコース制を導入し、新しく、そしてより専門的な学科に生まれ変わります。ここで、各コースの担当教授からのメッセージをお届けします。

司法犯罪コース(平伸二教授

現在、犯罪心理学に関心を持つ高校生が増えています。「犯罪心理学」「大学」で検索すると、中四国・九州地方では福山大学が最上位に表示されます。それは、科捜研出身の教員2名による「犯罪心理学研究室」と「捜査心理学研究室」が揃っていて、卒業生から科捜研研究員、警察官、少年補導職員を多く輩出しているからでしょう。

この他にも、防犯に関するボランティア活動を学生主体で実施していることが挙げられます。詳細は、日本心理学会の「高校生のための心理学講座YouTube版」をご視聴ください(「犯罪予防の心理学―大学生防犯ボランティアの役割―」について動画が見られます)。今回も、参加した生徒の半数近くが司法犯罪コースに関心があるということでした。来年度、新たな教員を加えて、犯罪心理学の学びをより広く、深くして行きます。新しい司法犯罪コースにご期待ください。

心理臨床コース(山崎理央教授

心理学は、文系/理系、主観/客観、現実/空想、こども/大人、私/あなた、色んな「こころ」がクロスする学問です。人間関係、自分らしい生き方、心の疲れなど、現代社会には多種多様な悩みがつきものです。これらの悩みを解決するための基礎を学ぶのが心理臨床コースです。福山大学では公認心理師を養成するためのカリキュラムを整備しており、心理臨床コースの教員は全員が公認心理師資格を有し、さらには実際に医療現場を中心に活躍しています。

心理学の中でも、誰かを援助する領域を臨床心理学といいます。アメリカ心理学会の臨床心理学の定義には「心理学内外の幅広い分野の知識と技術を包括的かつ統合的に扱うことを特徴とする」ということが含まれています。色々な「こころ」のクロス+皆さんの大学生活で得られる全ての経験を生かせる現場(=臨床)を、一緒に探検しましょう!

模擬授業の様子

続いて、安藤講師による「健康・医療心理学」の模擬講義が行われました。

皆さんも、日々ストレスを感じることは多いのではないでしょうか?模擬講義では「ストレスとは何者なのか」ということがわかりやすく説明されていました。ストレスを感じる状況はたくさんありますが、緊張したとき、恥ずかしかったときには身体にはどんなことが起きているのかを、医療心理学研究室の学生が話してくれました。

犯罪心理学研究室の紹介(平伸二教授)

模擬講義の後に、3つの研究室紹介が順に行われました。犯罪心理学研究室の研究室紹介では、地域安全マップの紹介ポリグラフ検査のデモンストレーションが行われました。デモンストレーションでは、実際に波形を見ながら解説が行われました。「ウソ発見」ではなく、検査対象者が持っている情報を引き出す「情報検出」であるとの説明に、参加者の皆さんも興味津々でした。

障害心理学研究室の紹介(金平希講師

障害心理学研究室の研究室紹介では、ハンディキャップを持つ人も持たない人も生活しやすくするため方法の一つとして、ソーシャルスキルが紹介されました。相手を知るには、まずは名前を知ることからということで、「自己紹介すごろくゲーム」を実施していました。さすが、子どもを研究対象としている研究室ならではの工夫です!

教育心理学研究室の紹介(枝廣和憲准教授

教育心理学研究室の研究室紹介では「褒める」ことに着目した内容に話が及びました。よく「褒めて伸ばす」と言われますが、いったいどこをどう褒めるといいのでしょうか?小学生を褒めるときと、高校生を褒めるときに同じ褒め方というわけにはいきませんね。相手に合わせた関わり方を学ぶことが大切なようです。

福大生との交流会

最後に、現役福大生と参加高校生との交流会が行われました。まずは、臨床心理学研究室3年生の 小川泰成さん(広島県立神辺旭高等学校出身)から、福大生がよく利用する一押しの大学施設について説明がありました。学生ホールは夏には冷房、冬には暖房がしっかり効いていて、快適空間!空き時間に勉強するには最高とのことです。

続いて、同じく臨床心理学研究室4年生の岡野竜弥さん(広島県立福山葦陽高等学校出身)から、福大生の学生生活について説明がありました。4年間で学んだ心理学の根幹について、高校生にもわかりやすい一言でまとめてくれました!また、大学の講義やサークル活動について、楽しく紹介してくれました。

心理学科には、まだまだ魅力的なテーマで活動しているゼミがあります。次のオープンキャンパスにもお越しいただければ、また違った心理学に出会えると思います。お待ちしています!

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次回のオープンキャンパスは8月21日(日)!私(大杉)の捜査心理学研究室も参加します。福山大学心理学科に、是非遊びに来てみてください!

 

 

学長から一言:心理学科の体験入学会は、ずいぶん豊富な内容だったようですね。人気の「犯罪心理学」をはじめ、学科でカバーしている下位領域の広さと充実の教授陣に、きっと参加して下さった高校生の皆さんの目が輝いたことでしょう。在学生からの若者目線の説明によっても、福大の魅力に対する参加者の理解が深まったことと信じます。