人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【#人間科学研究科】大学院2年生の修士論文公聴会をハイブリッド形式で開催!

【#人間科学研究科】大学院2年生の修士論文公聴会をハイブリッド形式で開催!

2年間の大学院生活の集大成となる修士論文公聴会。実習もこなしながら取り組んだ研究の成果を、今年度は5名の大学院生が発表しました。本日はその様子について、学年担任の宮崎由樹准教授からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

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心理学科の宮崎です。

2022年2月10日(木)に、大学院人間科学研究科心理臨床学専攻の公聴会を開催しました。大学院2年生は1月21日(金)に修士論文を無事に提出し、ほっと一息・・・つく暇もなく、この公聴会の日にむけて準備を進めてきました。

<修士論文提出時の写真です。>

公聴会は、大学院の最終年度に、修士論文の成果を発表する会です。提出された修士論文の内容および口答試験の審査が、主たる教員(主査・副主査といいます)を中心に厳格に行われます。その審査により、修士の学位授与の可否の判断がなされます。つまり、大学院の修了をかけた最終試験が公聴会です。2021年度の人間科学研究科心理臨床学専攻では、5名の大学院生がこの最終試験に臨みました。

今回の公聴会は、新型コロナウイルス感染症への対応のために、対面と遠隔併用のハイブリッド形式で行いました。対面での参加者を発表者と教員に限定し、その他はオンライン観覧としました。具体的には、「未来創造館」の設備を活用して以下の環境を準備しました。

<オンライン配信環境はIR室片桐助教に、会場の感染症対策は人間文化学部事務室の武田事務部長・村上主任・岡野主任にご助力いただきました。>

研究科長の平教授の開会挨拶の後、各発表者25分間の発表に臨みました。公聴会の発表者と題目は以下の通りです(各発表者の研究概要についてはこちらの記事をご覧ください)。

以下、発表中の様子と各人の研究テーマをご覧下さい。

岡﨑麻依さん(広島県立大門高等学校出身)

題目: SCITを用いた模擬テロ実行犯メンバーの検出―P300を指標として―

岡本恵里奈さん(如水館高等学校(広島県)出身)

題目: 自己および他者に対するネガティブ・ポジティブスキーマが反すうの内容に与える影響

皿海ひかるさん(広島県立東高等学校出身)

題目: 大学生の時間的展望と不登校傾向との関連

半山智也さん(静岡県立伊東高等学校出身)

題目: 妖怪の社会心理学的意義と妖怪を用いた防犯プログラムの開発

横田あさぎさん(鳥取県立境高等学校出身)

題目: インターネット上での匿名性と攻撃性の関連―仮想的有能感の調整効果に着目して―

研究テーマが多岐にわたることが題目から読み取れると思います。人間科学研究科は広島県東部唯一の心理系大学院であり、さまざまな教員の下で基礎から応用/実践まで幅広い心理学を学び、研究できるという特長があります。その特長がここによく表れています。

公聴会では口頭質疑も行われました。どの発表者も、主査・副主査の教員からの厳しい質問に的確に回答することが出来ていたと思います。こうした5名の姿は、公聴会を観覧していた大学院1年生や学部生に良い刺激を与えたのではないでしょうか。

公聴会を終えた5名の大学院生は、これから様々なかたちで社会へ飛び立ちます。全員が本学心理学科の卒業生であり、学部の4年間、そしてこの大学院修士課程の2年間、心理学を学修・研究してきました。この6年間で多くの知識や技能を学んできた学生たち・・・その成果をぜひ社会に還元していって欲しいと思います。

<公聴会をやり遂げた後の笑顔です。>

公聴会を終えた皆さんは、この6年間でどういった能力が身についたと思いますか?

心理学は「心」を対象とする学問です。心には「重さ」のように確立された標準的な単位系が存在するわけではありません。これは言い換えると、心は直接測るための「ものさし」が存在しないということです。間接的に測ることしかできないということです。たとえば、怒っている人を見たときに、その人がどのくらい「怒りを覚えているか」、どのくらい「怒りっぽいか」は直接測ることができません。では、これらはどのようにして客観的に測れば良いでしょうか?

6年間心理学を学んできた皆さんは、労せずとも、これらの測り方を提案することができると思います。また、何かしらの方法を思いついたとしても、その方法で妥当に測ることが出来るかどうかを批判的に考えもすると思います。こうしたことは、皆さんが、ある日突然できるようになったわけではなく、日々のトレーニングを経て徐々にできるようになったことなので、なかなかその凄さが自分自身で実感しづらいかもしれません。しかし実は、とても難しいことを皆さんはできるようになっています。そして、この「心を客観的に捉えられること」は他の学問分野を学んだ人と比較して、心理学徒が示せるプレゼンスの1つです。

この6年間、特に大学院での2年間、日々の勉強や研究で皆さんが悪戦苦闘する姿を、私たち教員は見てきました。その姿を知っているからこそ、いま自信をもって皆さんを送り出すことができます。私たちは、心理学の知識や技能だけではなく、社会における心理学の生かし方も皆さんに伝えてきたつもりです。本学科や本研究科で培ったことを存分に発揮し、心理学の有用性を社会へ広げていって欲しいと思います。

教員一同、皆さんのこれからの活躍を大いに期待しています!

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中間発表会で上がっていた課題を学生それぞれがきちんと受け止め、この公聴会で見事にクリアしてくれたのではないかと思います。これからの活躍が本当に楽しみです!人間科学研究科修士課程1年生の皆さん、来年度大学院に進学する皆さんも、先輩の背中を追いかけて、引き続き頑張っていきましょう!

 

 

学長から一言:人間科学研究科修士課程で心理学を専攻した皆さん、修論の公聴会、お疲れ様でした。学士課程からずっと福大で学んで来たことの集大成の発表に臨み、きっと緊張したことでしょうが、無事に終了して今は晴れ晴れした気持ちになっていることでしょう。5名とも早々に就職先も決まり、就職率100%。4月からは新しい環境で、これまで修得した知識や技術を活かして、それぞれ大いに活躍してもらいたいと願っています。

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