人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

心理学科

宮崎 由樹(みやざき ゆうき)

職 名 准教授
学 位 博士(心理学)
専門分野 認知心理学、応用心理学、産業心理学
担当科目 知覚・認知心理学、産業・組織心理学、心理学研究法、心理学総論、心理学実験、産業・労働分野に関する理論と支援の展開、認知心理学課題演習、認知心理学専門ゼミ など
メッセージ

認知心理学とは、人が物事に注意を向けたり、認識したり、記憶したりする際の心の仕組み(心のクセ)を、実験や調査によって明らかにする分野です。  私の研究室では、心の仕組みを解明するための研究(基礎研究)の進展を目指すだけではなく、実社会でおこっている・あるいは将来想定される問題を解決するための研究(応用研究)との両立および相互発展にも取り組みます。
書を持って、町へ出よう。認知心理学の知識を実装し、日常の問題へ一緒にチャレンジしませんか?
応用研究の例です→ 「マスク着用で顔が小さく知覚されることを実証」
共同研究の成果が文部科学省の 平成29年度科学技術白書 (308頁) で「身近な科学技術の成果 感性工学を生かした商品開発」として紹介されました。

「見落とし」を防止するための研究

「ウォーリーを探せ」のように、環境内から特定のものごとを探しだす行為を「視覚探索」といいます。私たちは、日常生活でいつも視覚探索をおこなっています。たとえば、私がいまこの文章を書いているときにも、ファイルが散らかったデスクトップ画面の中から編集中のテキストファイルを見つけ出したり、コーヒーを入れるためにコーヒー豆やカップを探しています。
 大半の視覚探索はたいして当たり障りのない状況で行われます。ただ、時に私たちの生命の危機に関わるような重大な状況で行われることもあります。記憶に残るのは、9・11アメリカ同時多発テロでしょう。不運なことに、空港の保安検査員達は危険物を所持したテロリストたちを見過ごしてしまいました。他にも、医療現場・自動車運転時など、視覚探索中のたった1度のものごとの見落としが、とても大きな損失を招くことがあります。
 視覚探索中の見落としをいかにして防止するか、あるいはどのようなことが見落としの原因になるのかについて、認知心理学の手法を用いて研究しています。下の動画は、そのひとつの例です。真っ暗な画面をはさんで、どこかに変化がおきています。

顔の印象評価に関する研究

顔の印象の中でも、とくに「見た目の魅力 (外見的魅力)」 について研究をおこなっています。私たちが他人あるいは他人の能力を評価するときには、その人物の外見的魅力に大きく影響を受けます。外見的魅力が高い人物は、様々な面でポジティブな評価を受けることが昔からよく知られています。例えば、性格が良いと判断されたり、エッセイの評価のような学業面等でも、高い評価を受けたりすることが明らかになっています。量刑判断・雇用にも、影響を及ぼしている可能性が示唆されています。そして実は、大学教員に対する学生からの授業評価にも・・・。
外見的魅力はどうすれば上がるのか?反対にどのようなことをすると下がってしまうのか?外見に左右されずに出来るだけ正確に他人を判断するためにはどうすれば良いか?あるいは外見の効果を活かすにはどうすれば良いか?など、様々な実験や調査研究をおこなっています。研究の一例は福山大学学長室ブログ に紹介されています。