【心理学科】ブルガリアからの留学生を紹介します!

【心理学科】ブルガリアからの留学生を紹介します!

ブルガリアと言えば、「ヨーグルト!」でしょうか。福山大学は、ブルガリアのソフィア大学学術教育交流協定を結んでおり、多くの学生が交換留学で相互派遣されています。心理学科には、現在ブルガリアからの交換留学生が1名在籍しています。本日は、交換留学生であるイバノブ・ミハイルさんの大学生活について、担当教員兼学長室ブログメンバーの大杉がご報告いたします。

 

ミハイルさんは、昨年9月に来日し、来年の9月までの1年間、ここ福山大学に在籍することになっています。犯罪心理学に興味を持っていることから、心理学科の捜査心理学研究室(大杉ゼミ)に所属し、「捜査心理学課題実習」(いわゆるゼミ)や「司法・犯罪心理学」等の授業を受講しています。

はじめは慣れない生活に戸惑う姿も見られましたが、堪能な語学力を生かしてすぐに福山大学での生活に馴染んでくれました。他のゼミ生もはじめは遠慮がちな部分がありましたが、お誕生会やハロウィンパーティー等を通じて交流を深めました。

<お誕生日会のケーキは、ミハイルさんの愛称である「ミショ」の文字。ハロウィンパーティも簡易ながら盛り上がりました(ミハイルさんは中央のジェイソンのお面を被っています)。>

10月の三蔵祭では、心理学科の2年生に交じってお化け屋敷にも参加しました。大杉ゼミや平ゼミのメンバーとも、積極的に交流しながら楽しんでいました。

<三蔵祭お化け屋敷のお面作りも、模擬店の店番も頑張りました!>

もちろん遊びだけではなく、授業も頑張っています。「捜査心理学課題実習」では、ゼミ時間にゼミ生が順に自身の研究について発表していきますが、ミハイルさんも例外ではありません。初回の内容は研究ではなく、「ブルガリアの伝統紹介シリーズ」と題して、ブルガリアの紹介をしてくれました。

<ブルガリアの歴史から文字、食べ物に至るまで、丁寧に日本語で説明してくれたミハイルさん。もちろん、あのヨーグルトの話題もありました!>

<ゼミでの発表の中でブルガリアの伝統について紹介しています。>

伝統紹介では、全員が思わずお腹がすいて唸った「バニツァ」という伝統料理(写真左上)についても話してくれました。右上の集合写真のミハイルさんの手元には、伝統のお酒「ラキア酒」。アルコール度数の高さを紹介するために持参してくれて、皆匂いだけ嗅いでびっくりでした(もちろん授業では飲みません!撮影の時だけマスクを外しています)。

また、「司法・犯罪心理学」の講義も毎週欠かさずに参加し、授業内におけるレスポンではたくさんのコメントを残してくれるミハイルさん。授業内で行われたグループワークの発表も、他の受講生と同様にしっかりこなしてくれました。

「授業で学んだ司法・犯罪心理学に関連するトピックを1つ選択し、その問題に対して自分たちにできることを考案、発表する」というグループワークにおいて、ミハイルさんのグループはSNSに関連して生じる犯罪に対し、もっとフィルタリング機能を広め、子どもが犯罪機会に接触しないように何ができるかを考えてくれました。

<グループのメンバーとともに、流暢な日本語で発表するミハイルさん。受講生もしっかり耳を傾けています。>

学内では、他にもグローバルコミュニケーションクラブ(Global Communication Club: GCC)の活動に参加しています。先日は、国際経済学科Bisset教授や他の留学生、英語に興味のある学生たちとともに「英語のアイススケート」を楽しんだそうです。詳細はこちらのブログに書かれていますので、ぜひご覧ください。

学外でも、せっかくの日本滞在ということで、友人と会ったり旅行に行ったりと、充実の日々を送っています。一部写真を提供してもらいました。

<近場の倉敷や定番の京都、東京に足を延ばすことも。日本らしい、Hello Kittyの新幹線にも遭遇したそうです。>

最後は、ミハイルさんの日本滞在についての感想をご紹介します。

まだブルガリアにいたとき、コロナ禍で日本に渡航できるかどうか不安でしたが、福山大学の国際交流課やソフィア大学のおかげで、留学生としての日本での生活をスタートできることになりました。初めての飛行機、初めての一人暮らしで、福山に着いた直後は生活が少し難しかったですが、様々な手続きを終えた後は、福山大学の先生や仲間たちのおかげで段々と慣れてきました。

ソフィア大学の先輩たちから福山大学の良いところをいっぱい聞いていましたが、日本学科の私が実際にそれを味わうことができるというのは、この上ない喜びです。他の日本人学生と同じ授業を受講したり、他の外国人学生と接したり等、ここ福山大学で自分が体験することの多くは夢のようです。もとから心理学への興味を持っていましたので、あらかじめに専門知識を持っていませんでしたが、優れた大学に所属し、造詣を深めることができるのは本当に嬉しいです。もう半年経過しましたので、これからも自分の言語や専門知識を深め、新しい友人関係も作りながら、憧れていた生活を充実に送り続けたいと思います。

もしブルガリアについてもっと知りたいなら、あるいは外国人と交流したいなら、皆さん是非とも心理学科で会いましょう!

<1月27日(木)に開催された卒業研究発表会終了時のゼミ集合写真(撮影時だけマスクを外しています)。>

日本人よりも日本が好き!と言えるくらい日本通のミハイルさん。文化の違いや言葉の難しさを感じることもあるようですが、日本滞在を元気に楽しんでくれていて、私も嬉しく思っています。心理学科の日本人学生も、ミハイルさんとの交流と通じて様々な気づきがあるようで、交換留学制度の良さを実感する毎日です。

滞在はあと半分。心理学科ではまだまだたくさんのイベントがありますから、ミハイルさんにはまだまだ楽しんでもらいたいものです。普段より少し国際的な心理学科を、またご紹介できればと思います。

 

 

学長から一言:ブルガリアのソフィア大学からの交換留学生として心理学科で学ぶイバノブ・ミハイルさん、滞在期間がもう半分すぎてしまったそうですが、福山大学へようこそいらっしゃいました。ソフィア大学の日本学科で鍛えた流暢な日本語ですっかり本学に溶け込み、学習・生活をエンジョイできているようで、嬉しい限りです。楽しい思い出をたくさんつくってください。