【生物工学科】 酵母のチカラでパンづくり体験

【生物工学科】 酵母のチカラでパンづくり体験

生物工学科の今年度第1回目の体験入学会が8月5日(日)に開催されました。大雨と台風の影響で2度も延期になっていましたが、この日は好天に恵まれ、ようやく開催することができました。豊村助手より報告をいただきましたので、学長室ブログメンバーの吉崎が投稿します。

学科紹介と模擬講義

生物工学科では20数名の方に体験入学していただきました。当日は、生物工学科長の久冨教授が、学科の紹介、模擬講義、実験等を行いました。

久冨学科長による模擬講義の様子

本学科では、主にバイオテクノロジーの研究を行っていますが、久冨教授は「酵母」について研究を行っています。なかでも、福山の市花である「バラ」に生息する酵母について研究しており、バラの酵母を用いたパンや、ワインの開発に取り組んでいます。

ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、当学長室ブログでも何度か紹介させていただいておりますので、ご参照ください。

地域と世界をつなぐ研究~バラのパン!!
「福山バラ酵母のパン」初の福山大学ブランドを販売開始!!

当日お手伝いいただいた学生スタッフ

酵母についての導入的な講義から、そのまま酵母を用いた実験へ。今回は自分でパン生地をつくり、それがどの程度膨らむのかを目で見てもらいました。生地はメスシリンダーへ投入し、高さを測ります。その後、一定時間経過ごとに生地の高さを測っていきました。

こねた生地をメスシリンダーの中へ

最終的に、生地の高さは、およそ2.5~3倍になります。酵母は、嫌気的な状態(酸素が乏しい状態)では糖を分解し発酵することで、二酸化炭素とアルコールを発生します。

私たちは、酵母の作用によってパンや、お酒を造っているんですね。酵母という微生物が、我々にとって実は身近であるということが分かっていただけると思います。

 

その他には、酵母が発生させた二酸化炭素により手袋をふくらませたり、実際にバラから分離した酵母で造ったパンの試食をしたり、と時間はあっという間に過ぎていきました。

酵母が発生させた二酸化炭素によって膨らむ手袋

以上、生物工学科での体験入学は事故なく、無事に終わりました。

今回の体験入学が、本大学への入学につながれば幸いです。2度の延期にもかかわらず、暑い中参加してくださり大変ありがとうございました。

次回の体験入学会は8月19日です! 生物工学科が取り組む「ワインプロジェクト」の紹介やワイン造り体験を行いますので、是非ご参加ください。

 

学長から一言:いつもうらやましく思うのですが、生物工学科はしばしば授業の最後にできたてのおいしいものが食べられるのですねッ!次回はワイン?!?これは高校生は飲めません!