学部・学科・大学院

工学研究科

Graduate School of Engineering

工学研究科

社会の要請に応える高度な工学技術者・研究者を目指す

工学技術が急速な勢いで発展している現在、より高度な専門性が求められています。そこで、工学研究科では修士・博士課程に計7専攻を設け、専門性の高い教育・研究を行い、リーダーとして活躍できる工学技術者や創造性あふれる研究者の育成をめざしています。

研究室紹介

研究室

スマートマシン研究室 (電子・電気工学専攻)

メカトロニクスと自動制御をベースに、縦横に編隊となって追従走行する自律運転車やライントレースによる工場内自動運搬車、空中・水中ドローン、ロボットなど様々なことをテーマとしています。 この研究を通して、研究・開発手法を身につけ、人をサポートしてくれるロボットや自動制御機器が作り出す 未来について考えています。

建築計画設計研究室 (建築学専攻)

今後の人口減少による縮減社会に向けた新たな計画設計手法が求められています。研究室では、特に公共空間、公共施設に着目して新たな計画研究、計画提案を行っています。具体的には、公共図書館の地域拠点としての可能性、公共施設や商業施設が近接配置することによる近接複合効果、公共空間における座りスペース設置等について研究等の取り組みを行っています。

コミュニケーションデザイン研究室 (情報処理工学専攻)

よりHappyなサービスを提供するために、人の行動を観察して新たな「人と人とのコミュニケーション」や「人とコンピュータのインタラクション(やりとり)」をデザインしています。 そしてセンサーやネットワーク技術を効果的に利用してデザインしたサービスの実現に向けて研究しています. リモコンがなくても指差しで操作できるテレビ,薬剤師のチェック作業を視線を分析して支援,二次災害を防ぐ立ち入り禁止エリアのアラート通知,など様々なサービスが生まれています.

表面設計工学研究室(機械工学専攻)

表面の特性を改善することを研究しています.新たに開発したプラズマを用いたナノワイヤ形成技術を用い,表面特性を改善します.この技術は,ナノメートルのワイヤを表面に形成を可能とするものです.密着性,摩擦特性,濡れ性の向上が認められています.これまででは得られないブレークスルーとなる優れた特性を目指して研究しています.また,エネルギー源としてレーザを用いた表面形状制御技術に関する研究にも取り組んでいます.

大学院生

横山 大知

情報処理工学専攻・1年
広島県立福山明王台高等学校 出身

私は工学研究科の情報処理工学専攻に所属しています。「未来のリビング環境」を実現したいと思い、離れた大画面に対して直感的に操作可能なポインティング手法について研究しています、例えば、リモコンがなくてもテレビやエアコンなどの家電を指差すとメニューが現れて選択できる、そんな未来を考えています。

専攻紹介

工学専攻

電子・電気工学専攻(修士課程)

電子・電気工学専攻は、電子・電気基礎学系、電力・電気機器工学系、電子通信工学系、材料工学系の4学系から構成され、学部教育とは一線を画した、専門性の高い教育を行っています。
■電子・電気基礎学系: 電気磁気学特論、電子・電気計測学特論、電気数学特論、電子・電気工学特別演習I・II、特別研究
■電子通信工学系: 電子回路学特論、電気回路学特論、光通信工学特論、光工学特論、電子工学特別演習I・II、特別研究
■電力・電気機器工学系: 電力機器学特論、電力工学特論、制御工学特論、システム工学特論、メカトロニクス特論、電力・電気機器特別演習I・II、特別研究
■材料工学系: 半導体工学特論、電子・電気材料特論、電子物理学特論、電子応用工学特論、電子・電気材料特別演習I・II、特別研究
■共通科目: 知的財産論

建築学専攻(修士課程)

建築学専攻は、建築計画学系、建築設計学系、建築環境学系、建築構造学系、建築構法学系の5学系から構成され、少人数による学修を行います。
■建築計画学系: 建築計画学特論、地域施設計画論、建築デザイン心理学、建築企画論、インテリアデザイン特論、建築計画学特別演習I・II、特別研究
■建築環境学系: 建築環境工学特論、建築視環境論、建築設備特論、地域環境計画論、建築環境学特別演習I・II、特別研究
■建築構法学系: 建築材料特論、地域防災工学、建築耐震工学、建築構法特論、建築耐久設計論、建築構法学特別演習I・II、特別研究
■建築設計学系: 建築設計論、建築史特論、建築形態構成論、建築環境デザイン論、建築設計学特別演習I・II、特別研究
■建築構造学系: 建築構造特論、建築構造設計特論、空間構造解析論、建築力学特論、建築構造計画論、建築構造学特別演習I・II、特別研究
■一級建築士実務実習対応:建築設計特別演習A・B、建築設計インターンシップ
■共通科目: 知的財産論

情報処理工学専攻(修士課程)

情報処理工学専攻は、情報基礎工学系、情報処理システム工学系、計算工学系、画像情報工学系の4学系から構成され、より高度な専門知識の修得と創造的な思考力の育成をめざしています。たとえば、複雑なソフトウエアや情報システムの開発、高度な計測手法の開発などに取り組んでいます。修了生は、ソフトウエアやシステム開発などの分野で活躍しています。

授業科目

■情報基礎工学系:
 情報基礎特論、情報処理基礎特論、計算機基礎特論、情報基礎工学特別演習、特別演習
■情報処理システム
 計算機システム特論、計算機ネットワーク特論、情報システム工学特論、情報処理システム工学特別演習、特別研究
■計算工学系:
 計算工学基礎特論、計算工学応用特論、応用プログラミング特論、計算工学特別演習、特別研究
■画像処理工学系
 画像情報工学特論、コンピュータグラフィックス特論、視覚情報認識特論、画像情報工学特論、特別研究
■関連科目
 生体情報計測特論、光通信特論

入学試験

■入学試験のサンプル問題です。:

■過去の入学試験問題です。
2024年度二次

2024年度一次

2018年度一次

2017年度一次

2017年度二次

機械工学専攻(修士課程)

機械工学専攻は、機械材料工学系、熱流体工学系、機械生産工学系、機械システム系の4学系で構成され、現代社会で求められる様々な工学的諸問題に応じられる高レベルの技術者と研究者を育成しています。
■機械材料工学系: 材料力学特論、機械材料学特論、機能材料学特論、材料強度学特論、機械材料工学特別演習I・II、特別研究
■機械生産工学系: 機械力学特論、切削加工学特論、機械生産工学特別演習I・II、特別研究
■熱流体工学系: 熱設計特論、熱工学特論、流体力学特論、流体エネルギーシステム特論、熱流体工学特別演習I・II、特別研究
■機械システム系: 制御工学特論、制御システム設計特論、感性設計工学特論、機能性工学特論、社会安全工学特論、自動車安全システム特論、機械システム特別演習I・II、特別研究
■共通科目: 知的財産論

電子情報工学専攻(博士課程)

電子情報工学専攻は、情報学系、計算工学系、信号処理工学系、応用電子工学系の4学系から構成され、研究指導を通じて電子・電気工学、情報処理工学の双方の修士課程を基礎とした高い専門性と企画力を有する研究者・技術者を養成しています。
■情報学系: 信号処理特論、データベース特論、分散システム特論、ソフトウェア工学特論、情報学特別演習、特別研究
■信号処理工学系: 信号処理特論、超高周波回路特論、プロセスシステム工学特論、信号処理工学特別演習、特別研究
■応用電子工学系: 環境計測処理特論、応用電子計測特論、半導体センサ応用特論、システムインテグレーション工学特論、応用電子工学特別演習、特別研究 
■計算工学系: 三次元場数値解析特論、三次元場シミュレーション特論、非線形数値解析特論、計算工学特別演習、特別研究

地域空間工学専攻(博士課程)

地域空間工学専攻は、従来の枠にとらわれない高所の見地に立った総合的な地域づくりをめざし、地域空間計画学系、地域環境学系、地域防災学系の3つを軸とした分野での研究に挑戦しています。
■地域空間計画学系: 地域空間計画学特論、地域施設計画学特論、都市建築デザイン学特論、都市建築計画学特論、地域交通計画学
 特論、建築意匠学特論、デザイン史特論、地域空間計画学特別演習I・II、特別研究
■地域環境学系: 地域環境計画学特論、地域環境保全学特論、環境基盤施設学特論、環境資源工学特論、地域環境工学特論、環境地
 盤工学特論、地域環境学特別演習I・II、特別研究
■地域防災学系: 耐震補強工学特論、構造性能評価工学特論、構造学特論、地域施設構造学特論、地域防災学特論、防災構造材料学
 特論、地盤安定工学特論、耐震構造工学特論、地域基盤防災工学特論、地盤構造工学特論、地域防災学特別演習I・II、特別研究

設計生産工学専攻(博士課程)

設計生産工学専攻は、機械・構造要素を設計・生産面から追及する要素設計生産工学系、最適なシステム設計・制御を総合的に追及するシステム設計制御工学系の2学系から構成され、高度の学術推進と技術開発の能力をもつ研究者と技術者を育成しています。
■要素設計生産工学系: 強度評価工学特論、連続体力学特論、機械材料開発工学特論、生産加工学特論、流体システム安定理論、要素設計生産工学特別演習、特別研究 
■システム設計制御工学系: 最適制御システム設計特論、メカトロニクス特論、非線形システム設計特論、最適構造設計特論、交通物流機械特論、伝熱システム制御特論、交通システム工学特論、熱エネルギーシステム特論、システム設計制御工学特別演習、特別研究

修士・博士論文判定基準

修士論文の判定基準

(1)審査体制

 修士論文の審査は,当該申請に係る修士論文又は修士設計の作成指導を行った教員の所属する専攻に付託する。審査委員は1名の主査および1名以上の副主査で構成する。

(2)審査方法

審査委員は,学位論文について判定基準と項目について審査し,口答または筆答により最終試験を行う。

(3)判定基準と項目

基準 判定項目
課題発見能力を有する
  • ・先行的研究がよく調査されていること。
  • ・研究目的と先行研究との関連が明確であること。
  • ・研究テーマ等の設定が適切であること。
研究遂行能力を有する
  • ・研究方法は研究テーマに即しており,先行研究との違いが明確であること。
  • ・研究記録が作成され,実験結果等に充分な考察がなされている。
  • ・研究に主体的に取り組み,得られた結果には新規性がみられる。
  • ・研究の遂行過程で指導教員とよく討論がなされていること。
研究発表能力を有する
  • ・発表時に必要な情報整理など発表準備ができていること。
  • ・発表内容に一貫性があり,研究成果の説明が明確であること。
  • ・質問に対し的確な応答ができること。
論文,設計作品作成能力を有する
  • ・論文作成の指導を指導教員から受けていること。
  • ・先行研究等の調査結果や引用が明確にされていること。
  • ・論旨に一貫性があり,目的に対する結論が明確であること。
  • ・修士設計の場合は作品の表現や表記法が適切であること。

注:修士設計の場合は、研究を作品に読み替える。

(4)審査水準,判定

判定項目ごとに

 A よく満たされている。

 B おおむね満たされている。

 C 不充分な点がある。

の3段階で評価し,各判定基準について総合評価する。各基準を評価した結果,複数の判定基準で基準に達せず適切な研究が行われたとは言いがたい場合を不合格とする。

博士論文の判定基準

(1)審査体制

 博士論文の審査は,主査及び関係の深い学術領域の「教員」2名以上で構成される審査委員会で行う。なお,研究科教授会において必要と認めたときは,研究科若しくは他の研究科の教員又は他の大学院若しくは研究所等の教員等を審査委員に加えることができる。

(2)審査方法

審査委員は,学位論文等について基準と判定項目について検討を行い学位授与に値するかを審査する。ただし,大学院工学研究科における博士課程を経ない者の場合,外国語について筆頭および口頭により試験を行う。

(3)判定基準と項目

基準 判定項目
課題設定能力を有する
  • ・先行的研究の取り扱いが適切であること。
  • ・学位論文の研究課題の背景・目的と先行的研究との関連が明確であること。
研究遂行能力を有する
  • ・研究方法や結果の取り扱いが課題解決の視点から適切であること。
  • ・研究記録が作成されていること。
  • ・研究に着眼点の新規性や独創的な知見が明確であること。
  • ・審査付き研究論文を複数編発表済みであること。
論文作成能力を有する
  • ・引用等の先行的研究の取り扱いが適切であること。
  • ・序論から考察に至る各章の論旨が明確であり,体系的であること。
  • ・表現や表記法が適切であること。
必要な語学的能力を有する
  • ・外国語での論文発表や国際会議等での発表の経験を有すること。
研究指導能力を有する
  • ・院生その他との共同研究等の経験を有すること。

(4)審査水準,判定

合否は,各判定基準について審査委員会の合議により総合評価する。

研究科委員会による学位論文審査及び最終判定の合否の無記名投票

主な就職・進路

就職先

広島県庁、沖縄県庁、トヨタホーム、ダイワハウス、JFE設計、安藤・間建設、富士建設、
(株)DNP情報システム、富士ソフト株式会社、Buddy’s Creative Office、ドコモ・システムズ株式会社