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人間文化学科

Department of Human Culture

人間文化学科の魅力とQ&A

人間文化学科にはさまざまな魅力があります。一番わかりやすいのは、「1. 卒業時に取得可能な資格が充実している」ことです。人間文化学科では、以下のような資格免許を取得することができます。教員免許については模擬授業などの指導、語学の資格については個別の勉強会における指導といった支援体制も充実しています。

  (1)教員免許
    中学校「国語」「社会」
    高等学校「国語」「地理歴史」
  (2)学芸員資格(博物館、美術館、郷土資料館など)
  (3)各種外国語技能検定(英語・ドイツ語・中国語)

しかし、人間文化学科の本当の魅力は「2. 好きなことを何でも研究できる」ことです。「何でも研究でき、理解してくれる仲間がいて、それをさらに面白いと思ってくれる先生がいる。」とは本学科のある学生の言葉です。この言葉は、

3. 「趣味」×「学問」=「生き抜く力」+「感動」

という人間文化学科のキャッチフレーズにもつながるものです。

では、このことを具体的にどう実現していくべきでしょうか。人間文化学科では、「4. 四年間を通じた少人数ゼミ担任制」という学びの場がその中核となります。先生の(自分の専門でないことも学生と一緒に懸命に学びながらの)指導のもとで、自分の大好きな趣味を、論理的にかつ徹底的に追及することで、「自分で考える力」「生き抜く力」を身につけることができます。 まとめてみましょう。人間文化学科の魅力は、人間文化学科の使命に通じています。それは、「5. 新しい文化、豊かな自分の人生を創造していく」ということです。

自分の大好きなテーマを研究していくと、「人間とは何か」「幸せとは」「どう生きるべきか」といった「人間にとって根源的で、普遍的な問題」に出会います。それは、高校までのお勉強やマスコミにはあまり取り上げられることはないかもしれません。しかし、そのような問題は、歴史的危機の時代と言われる現代社会の問題を発見し、その解決方法を探求することにつながります。危機の時代とは、歴史の転換期であり、新たな文化や価値を生み出すべき可能性の時代でもあるのです。

自分の大好きなことを出発点に、学生と教員が一緒になって、前人未到の可能性、新しい未来を探求できることこそ、人間文化学科の本当の魅力なのです。「人文学」の学科として、言語・文学・歴史のみならず、サブカルチャーを含む、生きる喜びや感動を与えてくれる人間のあらゆる文化を研究できる場所。それが人間文化学科です。

これまでの人類のあらゆる文化という「過去」に学び、あるべき「未来」の可能性を探求・実践していくことができる人。人間文化学科が育てたい人間像です。そのような人は、世の中がどのように激変しようとも、学科で卒業までに身につけた「自分で考え、表現する力」「豊かな教養」で、閉塞感あふれる時代に押しつぶされることなく、未来に希望を持って力強く生き抜いていくことができるでしょう。どのような職業に就こうとも。

新しい文化、そして自分を創造していくために、人間文化学科で一緒に研究していきましょう。

 

 

学科Q&A

1.福山大学の人間文化学科ではどのようなことを学ぶのですか?

◆趣味から学へ!

学びのキーワードは「文学」「歴史」「言語・思想」です。これらを軸にして【好きなこと】を追究することができます(趣味から学へ!)。たとえば、「文学」×【アニメ】や「歴史」×【食】などという組み合わせも面白いと思います。地域別で見れば、「日本」「中国」「アメリカ」「ヨーロッパ」に関する研究をしている教員がいますので、「言語」×「ヨーロッパ」、「思想(哲学)」×「中国」といった観点から学びを深めることもできます。

◆専門領域×好きなこと=思考の技術

【好きなこと】を追究する過程で、みなさんは「考える」ための知識と技術を身につけることになります。意外に思うかもしれませんが、何かをしっかりと、深く、多角的に考えるには技術が必要です。そしてそれは、大学で身につける専門的な技術なのです。工学部ではモノを作る技術を学んで、新しいデザインや製品を生み出しますよね。それと同じように、人間文化学科では「思考の技術」を学んで、「新しい見方や価値観」を生み出します。

2.福山大学の人間文化学科の特徴は何ですか?

◆調べて、発表して、議論する

 本学科での4年間は、「学生が自分で調べ→資料作成をして→発表→受講者間で議論」という流れを徹底的に繰り返します。その過程で「自分の感覚を言葉にするにはどうすればよいのか」「他者にどのように伝えればよいのか」など、自分自身の言葉と向き合うことになります。こうして実践を通して言葉を磨き、高い言語運用能力を養います。

◆少人数ゼミによる4年間のサポート

1年次から4年次までゼミがあるのも特徴のひとつです。専門の授業(「文学」「歴史」「言語・思想」など)での学びを、少人数での議論の場であるゼミに活かし、それを次の学びに活かす…。こうして最後の関門である卒業論文を仕上げます。ゼミは学修の場であると同時に、様々なサポートの場でもあります。学生生活、資格取得、留学、就職など、少人数であることできめ細かなサポートが可能となっています。

3.人間文化学科で学んだことは何に活かせますか?

本学科で得たことは、人生のあらゆる場面に活かせます。なぜなら、考えることは生きていくうえで欠かせないからです。本学科での学びは、普遍的で汎用性の高い(いつでもどこでもみなさんを助けてくれる!)ものであり、まさに「生き抜く力」そのものなのです。実際に卒業生は、公務員、教員、営業職、事務職など様々な業種・職種で活躍しています。

本学科の学生は、それぞれ「好きなこと」の専門家です。どのようなことであれ、物事を深く追究していくと視野が広がっていきます。そうして磨かれる多角的な思考とそれを支える高い言語運用能力こそ、この多様で複雑な現代社会に必要とされているものではないでしょうか。

4.どのような先生がいますか?

◆「歴史」「文学」「思想」「語学」「教育」の専門家

現在、本学科は9名の教員で運営しています。教員はそれぞれの研究専門分野を持っています。大きく分ければ、歴史・文学・思想・語学・教育となりますし、より細かく分ければ、日本文化史、日本古代史、西洋史(近代ハプスブルク史)、日本近代文学、アメリカ文学、中国文学・思想、ドイツ思想、日本語学(コミュニケーション論)、社会認識教育学…と多岐にわたります。更に、各教員の研究テーマとなると…?詳しい内容については「研究・教員の紹介」、「教員紹介」のページへどうぞ。

◆学生の「好きなもの」を共有する

本学科の教員は、1年次から4年次までのゼミを通じて、学生たちが発表する興味関心を学問的に掘り下げていくサポートをします。また、学生たちの「好きなこと」についても、その面白さを共有しながら、さまざまな切り口で新たなものの見方や考え方を語り合いたいと思っています。

5.どのような学生がいますか?

一言では表現できません。元気ではつらつとした学生もいれば、静かに何かを考えている学生もいます。大学生活のほとんどの時間を友人と過ごす学生もいれば、ひとりや少人数の空気を好んで大学生活を送る学生もいます。好きなものをとことん追いかけていく学生もいます。そして、そうした学生の話を楽しそうに聞く学生もいます。こうしたタイプの異なる学生たちは、本学科での学びを通じて新しい、そしてどこかゆるい?つながりを作り上げながら、「人間とは何か」という、とても深い問題を、自身の興味関心から考えています。一部の学生たちの活動については「学生の活動」のページへどうぞ。

6.卒業後の進路は?

主な進路は備後地域の一般企業に集中しています。その他、公務員や社会福祉機関、大学院進学など多岐に渡ります。教員を目指して大学院に進学する学生もいます。学科の就職率や詳しい内定先については「就職、キャリア支援体制」のページへどうぞ。

7.取得できる資格は?

大きく分けて3つあります。(1)教職資格(国語・社会・地歴)、(2)学芸員資格、(3)語学資格(英語・ドイツ語・中国語)。特に、教育実習や語学の検定試験については教員による支援が充実しています。詳しい内容は「取得可能な資格」 「教職資格取得支援」のページへどうぞ。