人間科学研究科
Graduate School of Human Sciences
開講科目
人間科学研究科では、平成30年度から公認心理師の資格取得に対応した科目を開講しています。
注)開講科目表をクリックすると拡大表示されます。
カリキュラムマップ
注)カリキュラムマップをクリックすると拡大表示されます。
公認心理師の受験資格を得るには、特定分野での実習が必修となります。
本研究科では、臨床実践に求められる心理臨床的態度や知識を身につけるために、模擬患者を相手にしたロールプレイを行っています。
また、学内外の実習に参加するにあたり、学生の能力と適性を評価するための実技試験を導入しています。
学長室ブログ「公認心理師への道:模擬面接」(2018年8月9日)。
主な実習機関
・保健医療分野:精神障害、発達障害の治療にあたる病院や多様な診療科を有する総合病院
・福祉分野:子どもの療育を行う児童福祉施設
・教育分野:府中市教育委員会
・司法犯罪分野:矯正施設
上記に加えて、「心理学科附属こころの健康相談センター」において、学内実習を実施します。
学位審査
標準パターンである2年で修士(心理臨床学)の取得を目指す場合、以下のスケジュールで審査が進みます。上のカリキュラムマップを合わせて参考にしてください。
修士課程1年次
月 | 予定 |
---|---|
5月 | 指導教員等の決定/研究テーマの決定/研究計画の立案 |
7月 | 修士論文研究計画書の提出 ※5,000字程度で作成。指導教員と副指導教員の署名を添えて、学生が指導教員に提出。 |
2月 | 修士論文中間発表会(4年で学位取得を目指す場合は,在籍2年目・3年目での発表も可。) |
修士課程2年次
月 | 予定 |
---|---|
5月 | 主査・副査の決定 |
11月 | 修士論文仮提出(主査・副査による査読)/修士論文の修正 ※提出資格:修士課程に2年以上在学し、所定の単位(30単位)以上を取得見込みで、研究指導を受けた者。 |
1月 | 修士論文の提出 ※提出書類:①修士論文4部、②修士論文抄録(電子ファイル、プリントアウト)、③業績リスト(電子ファイル、プリントアウト)、④学位申請書(別記様式、研究科長の印はない状態で提出。) |
2月 | 学位論文公聴会(口述試験)/審査結果の承認(研究科委員会)/指導教員より合否通知 |
3月 | 修了(学位授与) ※学位記授与式は3月20日(取得できる学位は、修士(心理臨床学)となります。) |
学位論文の審査基準
大学院人間科学研究科学位審査細則第3条に則り、本研究科において修士号を授与される者は、下記の要件の全てを満たした上で、修士論文について口答または筆答の最終試験を受け、合格した者とする。
1)学則に規定された単位を修得または修得する見込みが確実な者
2)修士論文作成に関する指導を受けた者
上記 2)については、「心理臨床学特別演習Ⅰ」及び「心理臨床学特別演習Ⅱ」の単位取得をもって、基準を満たしたと認定する。
「心理臨床学特別演習Ⅰ」は、指導教員と副指導教員の各1名が、修士論文研究計画と修士論文中間発表会の各項目について、5点満点、計25点満点で評価し、修士論文計画と修士論文中間発表会の評価の合計100点満点中60点以上を取得した者に、単位を与える。各点数の評価基準については、別に定めるルーブリックを使用する。
「心理臨床学特別演習Ⅱ」は、指導教員と副指導教員の各1名が修士論文の各項目について、10点満点、計50点満点で評価し、合計100点満点中60点以上を取得した者に、単位を与える。各点数の評価基準については、別に定めるルーブリックを使用する。
なお、「心理臨床学特別演習Ⅰ」及び「心理臨床学特別演習Ⅱ」の評価は、90〜100点を秀、80〜89点を優、70〜79点を良、60〜69点を可、60点に満たない者を不可、の5段階の評価とする。
最終試験については、修士論文を学位申請年度の1月末日に提出し(細則第2条)、主査と副主査の各1名の査読を受けた上で公聴会において論文内容を発表し(細則第8条)、口答または筆答による最終試験により合否を決定する(細則第7条)。その際、主査と副主査のそれぞれが、修士論文公聴会における各項目を5点満点,計50点満点で評価し、両者の合計得点において60点以上を取得する必要がある。各点数の評価基準については、別に定めるルーブリックを使用する。
それぞれの評価項目については、下記に詳細を示す。
- 「心理臨床学特別演習Ⅰ」
- 【修士論文研究計画】(M1・7月)
- 1.問題設定:問題設定が明確で実現可能性があるか。
- 2.目的:問題に即した目的が示されているか。
- 3.方法:目的に沿った研究方法が示されているか。
- 4.先行研究:国内外の研究を引用しているか。
- 5.研究倫理:研究倫理は守られているか。
- 【修士論文中間発表会】(M1・2月)
- 1.問題設定:問題設定が明確で独創性があるか。
- 2.目的:具体的な目的が示されているか。
- 3.方法:研究方法が具体的かつ正確に示されているか。
- 4.先行研究:先行研究における知見や課題が整理されているか。
- 5.プレゼンテーション:プレゼンテーションの方法が適切であったか。
- 「心理臨床学特別演習Ⅱ」
- 【修士論文評価】(M2・1月)
- 1.問題設定と目的:問題と目的が明確か。
- 2.方法:正確かつ再現可能か。
- 3.結果:明瞭で適切か。
- 4.考察:深く考察できたか。
- 5.論文としての体裁:適切な日本語表現を用い,心理学の論文としての条件を備えているか。
- 「最終試験(修士論文公聴会)」(M2・2月)
- 1.問題設定:問題意識が明確であり,学問的意義と独創性を有しているか。
- 2.目的:研究の目的は明確か。
- 3.方法:再現可能な方法が正確に記述されているか。
- 4.結果:分析結果が明瞭に示されているか。
- 5.考察:目的に照らした考察が行われているか。
- 6.実践性:研究テーマが社会に関わる実践的な内容となっているか。
- 7.発展性:その研究分野の発展に寄与しうるか。
- 8.研究の公表:その研究の一部をすでに公表しているか。
- 9.プレゼンテーション:プレゼンテーションの方法が適切であったか。
- 10.口頭試問:試問に対して適切に応答できたか。
各書類のフォーマット
各書類のフォーマットは、下記からダウンロードできます。見本を参考にして作成できます。