【海洋生物科学科】マリンバイオセンター水族館~お正月特別展示「海のウサギ展」

【海洋生物科学科】マリンバイオセンター水族館~お正月特別展示「海のウサギ展」

あけましておめでとうございます。新たな年を迎え、福山大学マリンバイオセンター水族館にお正月特別展示水槽がお目見えしました!!   海洋生物科学科アクアリウム科学研究室の水上講師と同学科学長室ブログメンバーの阪本がお知らせします。


お正月恒例の干支展示

因島キャンパスにあるマリンバイオセンター水族館では、海洋生物科学科アクアリウム科学研究室の4年生が企画・作製したお正月恒例「干支展示」を開催しています。水族館は2020年4月6日から2022年11月6日までの約2年半、新型コロナウイルス感染症の影響で休館していましたが、おかげさまで再開後の入館者数は11月には530名、12月には557名と賑わいを取り戻し、本日1月5日の年明け初日も多くのお客様にお越しいただいております。

 

さて、今年の干支は「卯」。ウサギは昔話に出てきたり、広島県内には「ウサギの島」(大久野島)があるくらい、皆さんにも馴染み深い生き物ですが、実は海の中にも「ウサギ」に関係した生き物たちがいろいろといるんですよ!!

巻貝の仲間の「ウミウサギガイ」や北の海に生息する「ウサギアイナメ」、砂地に生息する小さな「ウサギトラギス」など、和名に「ウサギ」がつくものがいます。また、英名で「sea hare(海の野ウサギ)」と呼ばれるのは、アメフラシの仲間です。頭にある筒状に巻いた1対の触角が、うさぎの耳を連想させるのでしょう。

Rabbit fish

同じように、海外で「ウサギ顔の魚」と称されるのが「Rabbit fish」と呼ばれるアイゴの仲間です。アイゴの仲間は海藻食の魚としても知られており、エメラルド色に光る丸い目玉とモゾモゾと海藻をついばむ姿は、まるでウサギのように見えます。 ですが・・・かわいらしい名前とは逆に、背鰭(ひれ)、腹鰭、臀鰭の硬い棘(とげ)には毒があるため、うっかり刺されると痛い目にあいます。今回のお正月水槽には「アイゴ」と「ヒメアイゴ」の2種類を展示しています。

アイゴ

ヒメアイゴ

High hat

また、一緒に展示している「ウサギニベ」は、特に小さい頃は背鰭がウサギの耳のように上に高く伸びます。この魚は、英名では「High hat」と呼ばれ、こちらはウサギの耳ではなく、背の高い帽子をかぶった魚と考えられたようです。

ウサギニべ

同じ魚でも、その国によって連想されるイメージが違うのも面白いですね。

Rabbit fish

High hat

お正月展示は1月27日(金)までを予定しており、開館時間は月~金曜日の10:30~15:00です。ただし、期間中の1月9日(祝)は休館となります。ぜひ、マリンバイオセンター水族館で海のウサギたちをご覧いただき、今年1年を飛躍の年にしていただければと思います。学生ならびに教職員一同、皆さまのお越しを心待ちにしております!!

 

 

学長から一言:因島のマリンバイオセンター水族館は、仕事始めの今日1月5日から開いていて、しかも今年の干支のウサギにちなんだ魚たちを取り揃えての展示とは、実に面白く、タイムリー。年明け早々の来場者の皆さんもきっと楽しんで下さったことでしょう。海洋生物科学の4年生の企画力、実行力は素晴らしい!