【大学教育センター】NHK水害キャンペーン 地域ミーティングに参加しました。

【大学教育センター】NHK水害キャンペーン 地域ミーティングに参加しました。

「NHK水害キャンペーン 地域ミーティング」が開催され、本学の学生有志、仲嶋教授工学部スマートシステム学科、安全安心防災教育センター長)、中村講師経済学部経済学科)及び津田講師大学教育センター)がこれに参加しました。この度その報告が届きましたので投稿します。(ブログ担当T)


「NHK水害キャンペーン 地域ミーティング」が2022年5月15日16:30から、福山大学社会連携推進センターで開催されました。

近年、水害や地震など災害が相次ぐなか、2021年5月に災害対策基本法の改正により、災害時の避難が困難な高齢者や障がい者に対する「個別避難計画」を作成することが、地方自治体の努力義務となっています。いざという時に、一人では容易に避難することが困難な人に対して、行政や福祉サービスの事業者だけでなく、地域の住民の協力も必要です。

今回は、福山市高西町川尻自治会の方、社会福祉法人の障がい当事者の方やスタッフの方、消防団、福山市役所の方、大学生(本学ほか福山市内の大学生)、および大学関係者、総勢50名以上が参加し、4グループに分かれて対話形式でそれぞれの立場からの思いや課題、問題解決法について意見交換を行いました。

ミーティングの様子

大学生が司会進行し、それぞれの意見を付箋紙に書き出すことを行った後、最後にはグループ代表者による発表を行いました。

学生発表の様子1

学生発表の様子2

【参加した学生の声】

  • 経済学部 井丸竜輝 さん
    私は、ゼミの活動で社会福祉法人の担当の方と交流する機会があり、今回のミーティングは、その方から声をかけていただきました。お話の中で地域と連携していくことの大切さに共感し、私自身、地元である尾道を盛り上げていきたいという夢があり、このイベントから新たな視点で地域を考えるきっかけになると思い参加しました。
    今回参加して、防災と聞くと、いざその状況になったときにどう行動するかが大切になってくると思っていました。もちろんそれも大切ですが、災害が起こる前の日常の中で地域間の交流や、コミュニケーションをどれだけとれているかが大切になってくるということを学びました。
    これからは日頃から地域の方々と交流の機会を増やしていくかが大切になってくると思います。私の住んでいる地域は坂道の多い住宅街で、高齢者が多い地域なので、小学校のときのように日頃から挨拶をきっかけに、交流を深めていき、自ら発信して何か交流イベント等が開催できればと考えました。
  • 経済学部 柴本龍治 さん
    私は、将来、地域の住民が安全安心に暮らせる、信頼される消防士を目指しています。今回のイベントでは、高齢者の方や障がい者の方から直接、防災に関する話を聞くことができるため、今後の地域づくり、人の役に立つことができると思い参加しました。
    直接、話を聞かせていただくことで、障がいのある方の中には、災害が発生した時、災害だと気づけない方もいらっしゃること、避難時に、意思疎通が上手くできずに、避難を拒否されることもあること、施設の介護者の人数不足で避難先でも苦労することがたくさんあるということを知りました。
    これから実行することとして、まずは、地域での防災への意識をもっと高めていくべきだと考えました。具体的には、避難経路を事前に調べ、家族や近所の方と共有しておくこと。普段から地域でのコミュニケーションが取れる場に参加すること。地域の方のことを把握しておくこと。地域で定期的に避難訓練などを行い、改善点などを見つけことが、地域の人が安心に暮らせ、安全な地域に寄与すると考えました。コミュニケーションを第一に考え、地域全体で防災の意識を高めていくべきだと考えました。
  • 生命工学部 小島千拡 さん
    本日の交流会では、障がいを持たれている方や、ご高齢の方、施設の職員の方、自治会の方、消防団の方、そしてNHKの方など、とても多くの方から、災害についての不安や、対策についての案など普段は身近な事柄として考える機会があまりないお話をすることができました。
    その中でも、印象に残っているのは、普段からのコミュニケーションの大切さです。実際に災害が起こったときの対策として、避難場所を知っておくことや、支援が必要な方が求められていることを知ることが大切という意見が多く出ました。
    そのようなことを知ることや、自分自身行動していくためには、普段からの地域の方々や身近な方とのコミュニケーションは必須であり、まずは挨拶をすることだけでも大きな一歩なのではないか、と思います。自分自身これから先、地域の人との繋がりを広げていくために、挨拶と、少しのコミュニケーションをしていこうと思います。
    また、支援が必要な方がいらっしゃる事、一人一人の力が誰かを救うという事を一人でも多くの方に知ってもらうためにも、イベントがあればまた積極的に参加し、自分自身でも何か企画ができればと思っております。

今回の地域ミーティングの様子は、2022年5月25日(水)18:10からNHK広島放送局「お好みワイドひろしま」の中で放送される予定です。

また、福山大学では、一般教養教育科目に「地域防災基礎」、「地域防災応用」および「実践地域防災学」を開講しています。日本防災士機構が実施する「防災士資格取得試験」の受験資格を得ることができ、毎年多くの学生が防災士の資格を取得しています。

昨年度の実践地域防災学の実施状況は次のURLにありますので、ご覧ください。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/56804/

学生がNHK記者のインタビューを受けている様子

 

 

学長から一言:水害をはじめとして地域防災の在り方を考えるミーティングが、本学の学生や教員が中心になって開催されたことを喜びたいと思います。参加した学生がほぼ異口同音に語っていることに見られるように、人と人とのつながり、日頃からの近所の方々とのコミュニケーションの大切を改めて感じました。催しの様子は近々テレビでも放映されるとのこと、楽しみです。