【心理学科】交換留学生のソフィヤさんが活躍!

【心理学科】交換留学生のソフィヤさんが活躍!

ソフィア大学からの交換留学生が「福山市男女共同参画フォーラム」において、市民の皆さんを前に発表しました。母国ブルガリアと日本の「男性」「女性」のあり方の違い、よく似た部分について、率直な意見を語ったようです。

 

学長室ブログ担当の野寺(心理学科)です。心理学科の交換留学生であるソフィヤさんは、2018年4月の来日以降、日本の教育や文化への興味をますます深めているようです。フレンドリーな彼女は、市民の皆さんとのディスカッションにも積極的でした。「ジェンダー心理学」を専門とし、このフォーラムでもコメンテーターを務めた青野篤子教授が、ソフィヤさんの発表の様子を報告します。

「目からウロコ 外国人から見た日本の男女共同参画」

8月25日(土)に福山市男女共同参画フォーラム2018研修会が開催され、ブルガリアのソフィア大学から留学中のシャルコバ・ソフィヤ・ペトロヴァさんが発表しました。

 

このフォーラムは、福山市で活動する数多くの市民団体が男女共同参画について学習するために、福山市男女共同参画センターと共同で開催したものです。中国人や韓国人の方とともに、ソフィヤさんも日本に来て驚いたことや日頃疑問に感じていることなどを率直に話してくれました。

ソフィヤさんは、留学前に日本に抱いていた自然豊かで伝統文化を大切にするイメージと異なり、変わりつつある日本にまず驚いたようです。子どもをキャリアーで胸に抱っこしているお父さん、男性を助手席に座らせて自分で運転する女性はブルガリアにはあまりいないそうです。反対に、ガソリンスタンドでアルバイトをしていると不思議がられたり、大きな荷物を持とうとすると男性が代わってくれるなどということは、ブルガリアでは考えられないとも言います。家父長制の伝統はブルガリアにもありますが、祖父母世代・親世代、そして自分たちの世代とでは男女平等の考え方が大きく変わっているそうです。日本でも、もっともっと女性が社会で活躍できるように人々の意識が変わらなくてはいけないと呼びかけました。

 

中国人の曹さんは、経済成長で広がった格差、一人っ子政策の後遺症、失業率の上昇(女性により厳しい)など、中国が直面している問題にも触れながら、日本では政治・経済の分野で女性が極めて少ないことを指摘しました。また、韓国人の金さんは、日本では子育てに女性が多くの責任を担っていることや日本の女性は不満を口にしない傾向があるのではないか、という意見を述べました。

 

ソフィヤさんは、心理学科の「児童臨床心理学ゼミ」の活動(福山ひなた教室)にも参加しています。後期の授業には、心理学科で開講している「教育心理学概論」も履修し、日本の教育の現状についても学びたいとのことでした。

 

学長から一言:それぞれの国で、それぞれ男女のありようが異なり、また時代による変遷も異なるようですねッ!ソフィア大学からの留学生のソフィヤさん、文化とジェンダーの関係について、突っ込んだ論考が出来るようになりそうですねッ!これも国際交流の盛んな福山大学ならでは!!!