【経済学部・工学部】福山市・ソフトバンクによる特別講義:プレゼン大会で審査委員賞と学生投票賞の2冠を達成!

【経済学部・工学部】福山市・ソフトバンクによる特別講義:プレゼン大会で審査委員賞と学生投票賞の2冠を達成!

「福山市の10年後は〇〇!!」。特に、「デジタル技術を活用した地域づくり~誰もが地域で生き生きと、便利で快適に暮らし続けるには~」をメインテーマとした2021年度ソフトバンク株式会社による市内4大学の合同特別講義に経済学科高羅ゼミ生6名が参加し、11月3日(水)の最終回に行われたプレゼン大会で審査委員賞と学生投票賞の2冠という素晴しい成果をあげました。その舞台裏と学長室訪問の様子を高羅が報告します(投稿は学長室ブログメンバーの経済学部I)。

 

いくつかのテーマの中で、本ゼミに割り振られたのは「子ども・子育て」でした。ソフトバンク株式会社IoT技術部ご所属で、今回メンターを務めて下さった中本様が10月19日(火)に本ゼミを訪問され、テーマ設定とプレゼンのストーリー、キーメッセージなどについて、ご指導くださいました。下の写真に見られるように、「未来創造館」のオープンスペースで熱のこもった議論を行い、最終的なテーマは「子育て✕テクノロジー 10年後、子育てNo.1都市「Fukuyama」に!」に決めました。

<付箋を使って現状の洗い出し。気がつくと3時間も議論。>

大まかな流れは決まったのですが、実はここからが大変でした。まず、最初の壁がデータ収集でした。「こんなのがあれば自分たちの主張の裏付けになるよね。相手を説得できるよね。」そう思ってにわかに探しても不十分だったり、公表されていなかったり・・・・。

<データ探しと資料作成。毎日朝から夜までみんなで協力。>

そんな中、10月29日(金)に福山市が現在取り組んでいる妊娠期から子育て期までの切れ目のない支援「ネウボラ」について、現場の最前線である市のネウボラ部門へインタビューに行くことになりました。現場の声を聴いたことで課題と解決のネックが明確になり、資料作成のスピードは一気にあがりました。

<今回の特別講義をアレンジして頂いた菊池福山市企画財政局長様への表敬訪問>

廣村百美さんの感想:「公開されているデータや資料ではわからなかったり、見落としてしまう保育の実情や課題を知ることができ、現場の生の声を聞くことの大切さがわかりました。」

増田彩乃さんの感想:「関東と中国地方では住民のニーズが異なり、同じ施策では解決できないという話を聞いて、解決の難しさを認識させられました。」

その後、ソフトバンク株式会社福山事業所にて、メンターの中本様のご協力のもと、職場見学とグループワーク(2回目)を実施しました。

参加した江草海暁くんの感想:「原稿の読み上げでは相手に伝わらないよ。中本さんが先生と同じことを仰り、いかに普段の学びが社会で必要になるのか思い知らされました。」

プレゼン大会まであと4日。中本様の一言はゼミ生の心に響いたようで、ここから最終追い込みとなりました。

<最先端の技術を体験して刺激を受けました>

最後に乗り越えるべき壁は「発表時間5分」という制約でした。「5分しかないのに、これ話す必要あるかな?」「相手が知りたいのはそこ?」プレゼン大会の前日も中本様はゼミに参加してくださり、気づけば3時間も議論を重ねました。

<スライドが完成したのは前日の夕方。発表練習は当日の朝に持ち越し。>

迎えたプレゼン大会当日は、10チームが自ら考えた解決策を競い合い、福山市とソフトバンク株式会社が連携して実行するに相応しいアイディアかどうかが審査されました。直前まで入念な準備をしたこともあり、ゼミ生は緊張することなく堂々と発表してくれました。結果、とても嬉しい総合優勝を果たし、チーム名が呼ばれた瞬間はゼミ生と手を取り合って喜びました。最初から優勝を目指して周囲の助言や意見にも耳を傾け、より良いプレゼンにするために最後の最後まで努力を惜しまなかった結果だと思います。審査委員の方々からは「自分たちの足で稼いで多面的に分析をした」と、その行動力が高く評価されました。

<表彰式で優勝インタビュー>

藤原未来さんの感想:「メンターの中本さんや先生からの助言を受けながらも、自分たちが主体となって最終発表までたどり着けたことは大きな自信となりました。」

三藤有眞くんの感想:「途中何度もくじけそうになりましたが、この頑張りが評価されとてもうれしいです!毎日集まって議論したことでメンバーとの仲も深まりました。」

余韻さめやまぬ中、ゼミ生はこの充実した1か月の様子と総合優勝の喜びや達成感などを11月9日(火)に大塚学長に報告しました。

<大塚学長に報告をするゼミ生>

この報告を通じて、出羽愛華さんは「こちらがどれくらい準備していくかで相手の反応が違う。インタビューのむずかしさについての学長の話が印象に残りました。卒業論文では、相手に「おっ!」と思わせるような準備をしてインタビューに挑みたいです。」と、新たな意欲を示していました。

<大塚学長を囲んで記念撮影(写真撮影時のみマスクをはずしました)>

この1か月は大変でしたが、常に前向きに楽しく取り組んでおり、ゼミ生は一回りも二回りも成長したように思います。みんな、オープンキャンパスや三蔵祭など他の課外活動にも積極的です。持ち前の行動力を活かして、今後さらなる活躍をしてくれるよう期待しています。子育ての分野は少子高齢化を抱える日本の重要な課題の一つであり、優勝したから終わりではなく、引き続きゼミや卒業論文で議論していきたいものです。

過去の記事は、以下のとおりです。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/57486/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/57605/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/57752/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/58062/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/58281/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/58495/

 

 

学長から一言:10日くらい前のブログで、プレゼン大会での総合優勝の「速報」が届いていたので、詳しい報告はいつかなと思っていましたが、いよいよ出ました。高羅ゼミの皆さん、学長室で直接聴かせてもらった苦労話も含めて、本当にお疲れ様。集中して頑張った甲斐がありましたね。ソフトバンク社の中本様や、訪問調査で対応して下さった福山市役所の職員の方々のお力添えがあってこその輝かしい結果です。感謝の気持ちを忘れずに、この特別講義を通じて身に付けた知識やスキルをこれからの学習や研究に活かして下さい。