【生物工学科】キャンパス見学会で哺乳類の進化と生態を学びませんか?

【生物工学科】キャンパス見学会で哺乳類の進化と生態を学びませんか?

7月17日(土)は、第2回目のキャンパス見学会です。生物工学科での見学会では、哺乳類の進化と生態についての模擬講義と簡単な実験を中心に学科紹介、施設紹介、学生との対話を準備しています。今回のブログでは、生物工学科の佐藤が簡単に見学会の内容を紹介したいと思います。申し込みを希望される高校生の皆さんは、こちらから是非お気軽にお申し込みくださいね。

学科紹介

PCR、抗体、ゲノム等々、今、世界ではバイオテクノロジーの知識が求められています。バイオテクノロジーを隅から隅まで学ぶことのできる私たち生物工学科の目標は「生き物の仕組みを解明し、そして社会に活かす」ことです。DNAやタンパク質といった生命が持つ高分子の化学的性質、遺伝情報のような小さな世界のことから、多様な生物が織り成す生態系、地球環境のような大きな世界のことまで、生き物を様々な視点から学びます。そして、得られた生き物の知識を使って社会に貢献したいと考えているのですが、少しわかりにくいですね。具体的な例を2つだけ挙げますね。

酵母の発酵を理解して、地域だけにしかない発酵食品を作る!(朝日新聞デジタル)

森のネズミの生態を理解して、ヒトと森との共生を考える!(Youtube)

私たち生物工学科には8つの研究室があり、様々な視点から生き物の研究を行っています。フィールド調査からラボワークまで、分子の研究から生態系の研究まで幅広いです。面白いですよ。

8つの研究室とは、植物細胞工学研究室、動物学研究室、分子生物学研究室、遺伝子工学研究室、生化学研究室、発酵科学研究室、微生物科学研究室、産業バイオテクノロジー研究室のことです。

学科紹介では、幅広い進路についても紹介します。生物工学ってちょっとよくわからないなぁ、この世界に入り込んで大丈夫なのだろうか???っという不安を払しょくしたいと思います。

模擬講義と体験実験

模擬講義は「遺伝情報で解き明かす哺乳類の進化と生態」について最近の2つの研究成果をわかりやすく紹介したいと思います。どちらもDNAの情報を使って分析した研究です。一つは、ネズミのウンチに残された様々な動植物(つまり餌)のDNAを検出することで、森や里山生態系におけるネズミの役割が分かってきたという研究です。もう一つは、アザラシやアシカの味覚に関わる遺伝子が“死んでいる”ことを発見したことで、海への進化に関して新しい知見が得られたという研究です。ネズミの研究の一部はこちらで紹介されています。また、アザラシ・アシカの研究はこちらで紹介されています。こうした基礎的な研究が、哺乳類の理解につながり、私たちと哺乳類との共生を考えるうえで大切な知見となります。生物工学科佐藤が担当します。

分子生物学の実験の中で日常的に行われているのが、電気泳動法という実験です。この手法により、PCRによって狙ったDNAが増幅しているかどうかを確認することができます。見学会では、この実験を体験していただきます。少しでもサイエンティストの気分を味わってもらえればいいなと思います。

施設紹介と学生との対話

福山大学の研究施設は充実しています。今回はDNAを分析する機器を中心に紹介します。PCRを行うためのサーマルサイクラー、リアルタイム定量PCR装置、DNAシークエンサー、次世代シークエンサーなど普段見ることのできない機器を間近で見てみましょう。テレビやyoutubeでこれらの機器が出てきたときに「あ、この機器はね。。。」っと説明できるようになってほしいなと思います。学生との対話では、教員に聞けないようなこと、あるいは学生だからこそわかる生物工学科の楽しさ、やりがいなどを是非聞いてください!

生物工学科はもちろん楽しいけれども、今回の見学会では、哺乳類学ってとっても楽しい学問なんだよということを高校生の皆さんに知ってもらう機会になればうれしいです。昼間に活動するちょっと変わった哺乳類である私たちとは全く違う夜の世界に生きる普通の哺乳類。DNA分析手法における最近の技術革新によって、その生い立ちや生活がわかるようになってきました。どうですか?その研究の世界をのぞいてみませんか?

興味を持ったら見学会申込サイトへGO!

【関連サイト】

野生動物のDNA分析法を学ぶ実習

ネズミを探して四国まで2020

アザラシ・アシカ・セイウチの進化に新知見!

 

 

学長から一言:まもなく実施される見学会について、かなり詳細な予告編。多くの高校生諸君や保護者の皆様がこのブログを見て、関心を持って下さることを心から願っています。新型コロナウイルスの感染状況にもよりますが、7月17日(土)には是非とも対面で見学会を実施して、実際に生物工学科の教育や研究についての理解を深めて頂ければと思います。「いきものがかり」を自認する高校生の皆さん、生物工学科を挙げて待っていますよ!