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薬物治療学研究室

 

研究内容

1.神経因性炎症の調節を目指してその仕組みを解明

神経因性炎症は、アルツハイマー病、多発性硬化症、脳卒中後神経変性など多くの神経系の病気で発生しています。炎症は、種々の起炎メディエーター、過酸化物、ラジカルなどによって起こり、発赤、熱感、腫脹(はれ)、疼痛(痛み)、機能障害を生じます。病気になった時に一番嫌な症状ですが、もともとは体を守る免疫機構が変化して起こるものです。これを調節することができれば、病気を治しながらその辛さを軽減することができると考えています。

2.脳出血誘発障害におけるミクログリアの役割

脳出血時には、血液凝固因子であるトロンビンが生成されます。トロンビンは止血の役割を担っているだけでなく、免疫担当細胞「ミクログリア」を活性化し、傷口から異物が侵入するのを防いでいますが、脳内においては、この後者の役割が神経に炎症を引き起こしてしまうことが明らかになりました。そこで当研究室では、脳出血後遺症に対する治療薬開発のための新しい機序として、活性化ミクログリアを制御する方法を研究しています。

 

研究業績
(Researchmapの研究者情報)

 

スタッフ
(教員紹介)

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井上敦子教授
大西正俊准教授
番匠谷研吾助教
町田葵助手