薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

薬学科

井上 敦子(いのうえ あつこ)

職 名 教授/薬学研究科長
学 位 薬学博士
専門分野 神経薬理学
担当科目 生体機能調節II、消化器系疾患と薬物治療、循環器系疾患と薬物治療
メッセージ 薬はどうやって病気を治すのでしょうか。私達のからだのしくみに対する薬の作用を詳細に研究することにより、新しい薬を発見したり、生体の巧妙なしくみを解明したりできます。私達のからだは、なんとも巧妙で、美しいしくみを持っています。のぞいてみませんか。

いやな痛みをすぐになくせる魔法の薬がほしくありませんか!?

痛みは、神経の働きにより感じることができます。私達は、痛いとからだを守ろうと思います。危険から逃れるために痛みは必要な感覚です。でも、逃げることができたら、もう痛くなくてもいいです。誰でも痛いのはいやです。痛みを伝える神経のしくみを解き明かせば、必要のない痛みをなくすことができるのです。神経の働きはその中にある物質によって生じています。痛みを伝える神経の中の物質を変化させるような薬は、痛みを調節できるのです。そのような薬は鎮痛薬といいますが、一口のんだら、完全に痛くなくなる魔法の薬があればいいと思いませんか。

痛みを伝える神経の集まり。茶色のところには、痛みを伝える物質があります。

神経活動を調節できればいろんな病気を治すのも夢じゃない!

私達のからだの臓器(脳、心臓、胃腸、肝臓、腎臓など)は、神経細胞により、うまく働くようにみはられています。その神経細胞の働きは、多くのタンパク質で調節されています。タンパク質は遺伝子から巧妙な方法で作られて、役目が終わったら、分解されてなくなったりします。炎症はさまざまな病気の原因であり症状です。あるタンパク質は炎症をおこします。薬は、どこかの過程に作用して、タンパク質の量や質を変化させることができます。タンパク質量が変化すると神経の働く力を変化させることができ、炎症を治すことができるのです。

実験の様子。タンパク質の変化をみてみよう。