メディア・映像学科

Department of Media and Visual Studies

学科イベント

このページでは「高校生CMコンテスト」「メディア・映像学科主催映画上映会」等、学科が実施している各種イベントについてお知らせします。

第18回高校生CMコンテスト2023

高校生CMコンテストは、映像メディアに対する高校生の豊かな感性を開花させ、その才能を支援することを目的として、福山大学人間文化学部メディア・映像学科が毎年開催しています。第18回目の今年度は<地域の魅力を発信>と題し、2つの部門で作品を募集しました。

 

映像の部75作品、ポスターの部503作品の応募のなかから、つぎの入賞作品が選ばれました。

金賞 「そうか草加、行こう。」

立教新座中学校・高等学校 松尾 優志、池田 篤生、本田 悠真、宮内 彰吾

審査員のコメント

和風でモダンなBGMに合わせて、匠の技が感じられるカットがテンポ良く切り替わり、観終わったら草加せんべいが食べたくなるCMでした。途中、実際の作業音を入れることでより臨場感が出ていると思いました。最後のカットの「そうか草加、行こう」のコピーをロゴにして、せんべいがかじられるグラフィックと効果音の演出が、CMらしさを高めていると思いました。実際にどこかで使われても良いような高いクオリティだと思いました。

お知らせ
本作品が、草加市役所1階PHOTOSPOTのモニターや、草加駅前のマルイ1階にある観光案内所、草加せんべい振興協議会が参加するイベント等で上映されるとのことです。お近くにお越しの際はぜひご覧ください。

金賞 「父が恋した季節」

浜松学芸高等学校 鈴木 楓、坂本 りつ、中畑 瑠菜、生駒 彩華、甲賀 響、牧田 心路

審査員のコメント

映像そのもので語る、ということにしっかりチャレンジしていることが伝わります。丁寧に撮られた美しいカットを気持ちよく繋いでいる、非常に完成度の高い映像だと思います。BGMの音も素晴らしい。
ただ全体としては父娘のドラマの印象が強く、美しい海岸(ゴミひとつない…!!)が、二人を支える脇役にとどまっているようにも感じます。今回のCMの尺では難しいですが、ここを舞台としたオムニバスの短編映画などになっていれば、海岸の印象がいろいろな形で伝わり、より存在感が際立つでしょうか。

銅賞 「心温まる懐かしさを大子町・旧上岡小学校」

茨城県立水戸第二高等学校 山下 由季、山田 結愛、尾又 杏莉、大久保 千夏

審査員のコメント

セピア色で始まるシンメトリーな校舎全景の画面は、ブラーのかかったズームで始まり、時を超えて訪れた世界のようです。
女子生徒が教室を跨ぐとカラー表現となり、現在でもとても良い状態で保存されている教室の紹介映像、最後にはズームアウトしてまた校舎全景の映像で終わるのだが、始まりと同じアングルで、動画の構成もシンメトリーで面白い。
保存された文化財の紹介映像として、一定の完成度を評価しました。

ふくりん賞 「世界でひとつの博物館」

岡山県立笠岡商業高等学校 宮口 陽菜

審査員のコメント

冒頭、英語のナレーションで惹きつけ、カブトガニの豆知識を披露する流れは記憶に残りやすく良い演出です。ただ迫力のある恐竜を表現するのであれば分割画面ではなく、ひとつの画面の方が良いでしょう。またスムーズではないズームは視聴者を現実に引き戻してしまいます。迫力のある映像を狙うのであればもっと近接から見上げる構図にするなど制作意図を表現できる撮影方法を身につければより良い作品になると思います。

ふくりん賞 「伝統と変革のまち」

広島県立高陽高等学校 境谷 颯馬

審査員のコメント

可部の街を散歩しているかのようなカメラワークが心地よい映像でした。BGMの頭と最後が全体の尺に合わせて作られていて、安心感がありました。最後のカットのロゴとモーショングラフィックスがCMらしさを高めていました。観光地を網羅的に魅せるだけでなく、ストーリー性も加われば、可部の魅力を伝えられるより高い完成度のCMになると思いました。

最終審査進出作品 「一生忘れられない町-onomichi-」

広島県立尾道商業高等学校 古畑 さくら

審査員のコメント

メインの部分では写真とキャプションをテンポよく繋いでいます。街で撮られた写真全体のトーンが揃っていることで、雰囲気よくまとまっています。冒頭と最後の動画部分では、もう少し時間帯を感じられるように撮ることができればコントラストが生まれ、より効果的だったと思います。スマートフォンでも、撮る際に色調など調整できることもあると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください。

最終審査進出作品 「ようこそ、備中の海へ。」

銀河学院高等学校 渡邉 蓮翔

審査員のコメント

瀬戸内海を題材に映画を思わせるシネマスコープとその雰囲気に合わせた音楽など制作の意図は伝わります。しかし「ぜひおいで下さい」とまとめるには瀬戸内海の魅力がそこまで伝わってきません。雄大さを表現するには三脚でぶれないように撮りましょう。特にラストカットは水平も傾いているためもったいないです。

最終審査進出作品 「目に映るもう一つの景色」

兵庫県立香寺高等学校 上田 修護、高橋 穂乃馨、種田 もか、有末 桃香

審査員のコメント

文字通り目の中に合成処理された映像が映り込むと言う発想が大変面白いと思いました。テンポの良いB G Mによる進行もとても良いと思うのですが、ちょうど18秒あたりでB G Mが途絶えると同時に映像がブラックアウトするのは何か意味があるのか偶然なのか疑問が残ります。また同じ場所の夕景で背後に載っている周囲の話し声が大変気になってしまいました、環境音はフェードしても良かったと思います。

最終審査進出作品 「歴史の街 “上下”」

広島県立日彰館高等学校 ギロン リュウ

審査員のコメント

テロップが少し読みづらいですが、映像だけでも十分理解できる映像でした。最後のロゴは、ロマンと歴史を感じるようなデザインになっても良いかと思いました。

最終審査進出作品 「錦川を跨ぐ古風橋」

広島工業大学高等学校 梶本 瑛太、松本 怜士、中村 海翔

審査員のコメント

錦帯橋を真下から見上げているカットの迫力と美しさが素晴らしいです。ポスターとしても成立するくらいの画面の強さを感じました。この印象が作品全体に及んでいてほしかったように思います。橋以外の部分でも、よりグッとくる画を探してみてください。

ポスターの部

グランプリ 「提灯竿もみまつり」

立教新座中学校・高等学校 前澤 佑

審査員のコメント

ほぼシンメトリーな構図で、退屈な感じになってしまいそうなところですが、左右の提灯、人々のシルエット、竿のカラフルな装飾と目を引く要素が多く、見飽きません。
そして何より、コピーが絶妙です。しっかりと祭りへの想像を掻き立てられますし、写真と相まって、戦いの前の静けさといった趣を作品に与えています。地名、祭りの名前がストレートに記されていることも、効果的だと思います。大きさにも関わらずあまり邪魔に感じないのは必要な情報だからですし、配置もよいですね。
この祭りのことを知らない人もきっと調べたくなるはず。グランプリにふさわしい作品だと思います。

金賞 「愛らしい花が、咲いている」

大阪府立東高等学校 木下 真緒

審査員のコメント

今回の応募の中では、最もポスターらしくデザインされた作品だと思いました。写真の色から全体のトーンを合わせていて、すっきりと洗練された印象でした。植物園のポスターとして、ネモフィラだけでなく、いろんな植物のバリエーションでの見せ方も想像させられました。

金賞 「枚方 T-SITE」

大阪府立東高等学校 樋口陽愛

審査員のコメント

まず圧倒される本の数。インパクトのある場所を題材にすることはそれだけで強くなります。しかしこの作品は写真の魅力だけではなく「あたらしい本と出合う」というコピーと、本を読む人物を構図に入れることでメッセージもはっきりと伝わります。ロゴもデザインされており、好印象でした。
ただコピーがストレートすぎるので、ひねりが欲しいところです。

金賞 「はなてんの魅力をはなってんねん」

大阪府立東高等学校 和田 雄太郎

審査員のコメント

タイトルもはなてんにかけてあったり、ポスターのヘッドコピー「いっぺん、はなてんこいや。」もウイットが効いています。「放出」と書いて「はなてん」と読ませる不思議と相まって興味をひくポスターです。
何より下町の情緒を残す街並みの朝日に霞んだ景色は、その色合いの巧みさや空に舞う雨かみぞれか?の効果も加わり、涙が出るほど心に響きます。
私はGoogleマップのストリートビューでこの場所を尋ねてみました。

最終審査進出作品 「鉄道が眠る街ミタカ」

立教新座中学校・高等学校 鴨志田 佳大

審査員のコメント

三鷹の街を表現するのにそのような視点があったのかと思わず感心しました。撮影現場は撤去される三鷹跨線人道橋からでしょうか?太宰治が愛した場所として紹介されている記事を読み、さらになるほどと感心しました。
それゆえにフォント選びやサイズ、色はもっと繊細に行うべきかと。また夜に撮影するにはそれなりのテクニックが必要になります。そのため日没直後のマジックアワーを狙うなど、時間を工夫することでより良い作品にすることができると思います。

最終審査進出作品 「癒しの桜」

立教新座中学校・高等学校 吉村 哲平

審査員のコメント

タイトルの「癒し・・」とは全くかけ離れたビビットなカラー表現で、コピーの中の「喧騒」がピッタリですね。
それにしてもマスク処理を施して色を変化させている技術は非常に高く評価します。そのおかげで主題の桜が目立たなくなってしまったのは残念です。

最終審査進出作品 「夕暮れ富士に魅せられて」

立教新座中学校・高等学校 小幡 琉

審査員のコメント

都会から見える富士山という構図がしっかりと感じられる写真だと思いました。 ポスターらしさを出すために、この構図を生かした文字の配置と、遠くに見える富士を感じさせるデザインがあれば、より良いポスターになると思いました。

最終審査進出作品 「河童とともに生きる街」

立教新座中学校・高等学校 細田 昊汰

審査員のコメント

やや暗めですがしっかりと撮れた綺麗な写真です。背中側をあえて見せるというチャレンジは驚きを与えて良いと思いますが、「河童の背中」と、「ともに生きる」というコピーがチグハグに感じてしまったのも事実です。河童が街を見守るような目線をしっかりと感じさせる写真の方がこのコピーにはフィットするかもしれないと思いました。

最終審査進出作品 「都会の中の自然」

大阪府立東高等学校 岡坂 唯衣

審査員のコメント

天満橋からの夕景を広角の画角で捉えた写真に惹かれました。
暮れなずむマジックアワーにこの景色は心に響きます。
ヘッドコピーの「大阪 天満橋」の上下につけられた細い罫線がおしゃれな感じを演出しています。
実際には両岸には植栽が豊富で自然感に満ちているはずなのですが、このポスターからはむしろ都会のビル群が良い表情を作っていて、タイトルの様には伝わらないかも知れませんが、力強い作品ですね。

最終審査進出作品 「呉線~まもなく海上です~」

広島県立総合技術高等学校 今津 大貴

審査員のコメント

車窓の美しさを謳うのに写真は走行する車両を使用しているのは狙いでしょうか。であれば想像を膨らませる面白い方法だと思います。しかしそれには「美しそう」だと思わせる写真の力が必要になります。色も薄く、解像度も低いため狙いが半減しています。また「と。」はなぜ改行したのでしょうか。
コピーのサイズ、レイアウトもポスターを構成する重要な要素です。まずは色々と配置して印象の違いを知ることから始めると良いと思います。

最終審査進出作品 「緑溢れ、癒される町」

広島県立総合技術高等学校 西本 和愛

審査員のコメント

ポスターらしいバランスのデザインになっています。ただ、画面を左右で変化させる工夫は、本当に必要だったでしょうか…とも思います。「緑に癒される」ということばを感じさせるためには、写真もしくはイラストの緑を丁寧に選んでいくなど、別種の工夫がフィットしたかもしれません。そういった作業は地味かもしれませんが、デザインでは大切です。

最終審査進出作品 「あの日の涙」

浜松学芸高等学校 鈴木 楓、坂本 りつ、中畑 瑠菜、生駒 彩華、甲賀 響、牧田 心路

審査員のコメント

構図、色調、二人の所作と、非常に美しい写真です。とはいえ、ここから「涙」を感じるかというと、やや苦しいようにも思います。文字のサイズ的にも、B倍サイズで駅貼りのシリーズポスターのうちのひとつ、もしくは映像の予告編といった印象で、A3サイズの1枚のポスターとしては、情報不足とも感じてしまいました。しかし浜名湖の特徴をコピーに入れ込む試みは評価できますし、確かな技術を感じます。

最終審査進出作品 「友人と」

広島県立高陽高等学校 大藤 愛美

審査員のコメント

ポスターのメインの部分の印象はとてもよいと感じました。柔らかい印象のイラストに合わせて、押さえた色調の中に光の印象を加えたりしているのでしょうか。また鳥居の赤が浮かび上がる雰囲気もよいですね。丁寧な工夫を感じます。その一方、画面下部の要素はやや情報過多のようにも思います。

高校生CMコンテストに関するお問い合わせ先

お問い合わせ先

〒729-0292 広島県福山市学園町1番地三蔵

福山大学人間文化学部

「高校生CMコンテスト」係

TEL: (084)936-2112(内線2223)

Eメール: cm_contest★fukuyama-u.ac.jp(★をアットマークに変えてください)

映画上映会

メディア・映像学科では、メディアに関わる重要なイベントとして「映画上映会」を行っています。これまでに震災やジェンダー等、社会的関心の高い内容に関する映画や、日本が世界に誇るアニメーション映画などを取り上げてきました。その都度、作品の制作関係者や関連分野の研究者を招いて、学生とのティーチインを行っています。それらの運営準備はもちろん、作品選定や折衝など企画から運営までのすべてに学生が積極的にかかわりながら開催しています。

2022年度映画上映会の報告

2022年4月29日(金・祝日)に3年ぶりとなる映画上映会を開催しました。上映作品は岡山放送(OHK)さんが「地方の時代映画祭2021」でグランプリを受賞された『忘れてはいけないこと~認知症受刑者が問いかけるもの~』です。
日時:2022年4⽉29⽇(金・祝日)
場所:福⼭駅前シネマモード
料金:無料

上映会の報告を学長室ブログ学科ブログに掲載しています。

2018年度映画上映会の報告

2019年1月27日(日)に『寝ても覚めても』の映画上映会を開催しました。
日時:2019年1⽉27⽇(日)
場所:福⼭駅前シネマモード
料金:高校生以下・福山大生無料(学生証をご提示ください)、
   その他は映画館規定の金額

上映会の報告を学長室ブログ学科ブログに掲載しています。右の写真は上映後のティーチインの様子で、中央にいらっしゃるのが上映作『寝ても覚めても』の濱口竜介監督です。

2016年度映画上映会の報告

2017年2月25日(土)に『子グマと満月』『ロンドンコーリング』の映画上映会を開催しました。
日時:2017年2⽉25⽇(土)
場所:福⼭駅前シネマモード
料金:無料

上映会の報告を学長室ブログ学科ブログに掲載しています。 右の写真は上映後のティーチインの様子で、右側にいらっしゃるのが上映作『子グマと満月』『ロンドンコーリング』の長崎俊一監督です。

2015年度映画上映会の報告

2015年11月21日(土)に『心が叫びたがってるんだ。』の映画上映会を開催しました。
日時:2015年11月21日(土)
場所:福⼭駅前シネマモード
料金:2,000円

上映会の報告を学科ブログに掲載しています。右の写真は上映後のティーチインの様子で、中央にいらっしゃるのが上映作『心が叫びたがってるんだ。』のキャラクターデザイン・総作画監督田中将賀さんです。

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