人間文化学部

Faculty of Human Culture and Sciences

【#心理学科】4年生が准学校心理士資格の認定を受けました!

【#心理学科】4年生が准学校心理士資格の認定を受けました!

今週末卒業を迎える心理学科4年生が、准学校心理士資格の認定を受けたという嬉しいニュースが舞い込んできました。

指導教員の赤澤淳子教授からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

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発達心理学研究室の赤澤です。

心理学科4年生の草野裕兵さん(広島県瀬戸内高等学校出身)が、准学校心理士資格の認定を受けました。「准学校心理士」とは、一般社団法人学校心理士認定運営機構・日本学校心理士会が資格認定を行っている学校心理士に準ずる資格です。

学校心理士」とは、「学校という場において、学校心理学の専門的知識や技能を用い、子ども・教師・保護者・学校を対象としてアセスメントやカウンセリング等の心理的援助を行う者」とされています。この資格認定は1997年から始まり、これまでに約7,500名の学校心理士が誕生しているそうです。

<認定を受けた草野さん>

草野さんは高等学校の教員になることを目指し、この資格を取得しました。教員を目指したのは、高校2・3年生時の担任の先生との出会いがきっかけだったそうです。

以下、草野さんのコメントです。

私の高校2・3年生時の担任の先生は、私を含め生徒1人1人に親身に、公正に接してくださる先生で、生徒全員から頼られている存在でした。私は、この先生との出会いがきっかけで、その先生のように、個々の生徒をよく見て、生徒から頼られる教員になる夢をもつようになりました。その先生は普段から生徒全員のことをよく見ておられ、特に生徒たちとの会話から、その生徒がどのような生徒なのかを知ろうとされていました。そして、各生徒の長所や短所を理解した上で、学校のルール・規則に則りながら、生徒の考えや思いを汲み取り、摺り合わせた助言・指導をしてくださいました。

その先生は、私が高校3年生の頃に進路について悩んでいるときに、よく相談に乗ってくださいました。実を言うと、『教員になりたい』という将来の夢は当時の私には遠すぎる夢であり、その夢を他人に打ち明けることは親にも相談できないほど恥ずかしいことでした。誰にも言えずにいましたが、その先生は『人の夢は絶対に馬鹿にしないから、教えてくれ。それから進路を一緒に考えよう。』と言ってくださいました。おかげで、私は堂々と教員を志すことができるようになりました。

福山大学に入学してからは、教員になるという夢を達成するために、心理学や教職関係科目の授業を受け、心理学や教育に関する多くのことを学びました。また、4年次には福山市立福山中・高等学校で教育実習をさせていただき、「現代社会」の授業を行い、実践的な学びを得ることができました。教育実習では多くの生徒と交流し、実習最終日には生徒から温かい寄せ書きのメッセージをもらい、感動の涙を流しました。

私は大学の3年次から個別指導塾でアルバイトを行っていましたが、このアルバイトでも教え方について学ぶことができました。特に大切だと感じたのは、児童生徒1人1人の特性を理解し、質問されたことや生徒が分からないことに対して、解き方から答えまですべてを教えるのではなく、解き方のヒントを教えるような適切な距離感で指導することです。 

教育実習や個別指導塾での体験を通して、教員として生徒1人1人の成長や発達に関わり、生徒たちの人生に真剣に向き合いたいという思いが一層強くなりました。今回、准学校心理士の資格を取得できたことから、学習面だけでなく、心理学を学んだことを活かし、生徒のメンタル面もサポートしていける教員になりたいと考えています。

草野さんは卒業研究のテーマとして、教育現場において「いじめ」の原因ともなる「スクールカースト」を取り上げました。スクールカーストとは、「中学・高校の学級内におけるグループ間の地位格差 (ヒエラルキー)」のことです。同学年の子どもたちが、集団の中でお互いがお互いを値踏みし、ランク付けしていることにより、いじめや不登校の原因になるとされています(鈴木,2012)。草野さんが、このテーマを卒論に選んだ理由は、自分が教員になった時に、「いじめ」を決して許さないという姿勢で教育に取り組みたいと考えたことによるそうです。

草野さんは、教育実習でお世話になった福山市立福山中・高等学校の先生や生徒の皆さんの協力を得てアンケート調査を実施させてもらい、スクールカーストを規定する要因について検討しました。高等学校の教員になった際には、この卒論の知見をいかし、また准学校心理士として「いじめ」などの問題にも対応していけると確信しています。

なお、准学校心理士の資格取得者は、学校心理士用の研修を受講し、通常より短い実務経験期間(3年間)で「学校心理士」を受験することができます。草野さんは、4月から高等学校の教育現場で教鞭を取り、「学校心理士」の資格取得を目指すそうです。草野さんが心理学の知見を活かし、高等学校で心理的支援もできる教員として活躍してくれることを、指導教員も期待しています。

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初志貫徹、入学当初からずっと教員になる夢を語り、それを叶えるべく奮闘してきた草野さんの姿は、とても頼もしいものでした。草野さんは、心理学科において「クサノ塾」という学生同士の勉強会も主宰していた頑張り屋です。卒業後も、持ち前の明るさと粘り強さで、生徒から信頼される高校教員になってくれるものと私も期待しています。

心理学科では、様々な夢に向かう学生がたくさんいます。高校生の皆さん、福山大学心理学科で、共に夢に向かって過ごしてみませんか?

 

 

学長から一言:高校時代から抱いていた夢に向かって一歩一歩着実に努力し、教員免許の取得ばかりでなく、准学校心理士の資格まで獲得した草野裕兵君、おめでとう! 教職課程指導の末席に連なる者として、こんなに誇らしいことはありません。今の学校にはスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーなど専門の資格や力量を備えた特別なスタッフが配置されるほどです。心理学の専門性を活かし、将来もし教壇に立つ日が来るとすれば、君はきっとひと味違った教員になることでしょう。ガンバレー!

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