学部・学科・大学院

生物科学科

Department of Biological Science

教育目的

生物科学科においては,生命と自然を尊重し,豊かな教養や専門知識に基づいて真理を探究する能力を持ち,国際性・コミュニケーション力・企画力を有し,信頼に基づいた人間関係を通じて社会の発展に貢献できる人材を育成することを目的としています。


  • 1.命の尊さと生命のしくみを理解し,地球環境と調和した行動がとれた生活ができる人材を育成します。
  • 2.生命科学の素養を身につけて,生活の中で様々な課題を論理的に解決することができる人材を育成します。
  • 3.人と自然が共生し,持続的発展可能な社会を常に意識した生物資源の利用に携わる人材を育成します。
  • 4.食品や環境物質の生体における機能や効果,およびリスクなどが理論的に考察でき,社会に説明できる人材育成します。
  • 5.生命科学の素養を身につけて,生活の中で様々な課題を論理的に解決することができる人材を育成します。

アドミッション・ポリシー
(入学者受入れの方針)

生物工学科の目的を踏まえ、次のような人材を求めています。


  • 1.食と環境、生物や生態系のしくみなど生命科学に強い興味を持つ人。
  • 2.人と自然が共生するなかで生物のもつ力を活用し、生活や産業の発展、課題の解決にチャレンジする意欲を持つ人。
  • 3.ローカルとグローバルな視点を併せ持ち、他の人と協力して社会の発展に尽くしたい人。


上記のような知識や能力、態度などを身につけているかを確認するため、必要に応じて筆記試験や面接、学習課題などを通して判定を行います。

カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施の方針)

ディプロマポリシーを踏まえ,人と自然(生物)とが共生する持続的発展可能な社会をつくり上げるために必要な知識,技能,態度を修得するための講義と実験・実習及び演習を配置しており,次のような方針で教育する。特にブドウなどの作物栽培(1次産業)からワイン醸造などの発酵生産(2次産業),さらには加工製品の流通(3次産業)までを一貫して学ぶことができるプログラムが特徴の一つである。


  • ・・・1年次・・・
    生命科学を学ぶための基礎知識(共通基礎科目と専門基礎科目、及び基礎実験)に加えて,社会人として必要な幅広い教養(教養教育科目)を深め,人と自然とが共生する社会に必要なことについて学ぶ意識を持つ。


  • ・・・2年次・・・
    生化学系の専門基礎科目や生命探究系の専門科目,及び生化学実験や細胞生物学実験などを通じて,遺伝子・細胞のレベルから,個体の維持,生物間の相互作用までを幅広く学修し,生命のしくみを解明するための知識や技術の理解を深める。


  • ・・・3年次・・・
    瀬戸内の里山を舞台にし,生物のもつ力を利用して,人の生活を豊かにするものづくりについての学修(実験・実習を含む生物利用系の専門科目)を通して,未知の事象や課題に対する観察力,分析力,問題発見と解決力を培う。


  • ・・・4年次・・・
    卒業研究を通じて,生命に対する畏敬心と倫理観を持った生命科学技術者としての総合力を身につける。


ディプロマ・ポリシー
(卒業認定・学位授与の方針)

生物工学科の目的に沿って,設定した授業科目を履修して所定の単位数を取得した者に卒業を認定し,学士(生命工学)の学位を授与する。なお,卒業時に必要とされる資質(自然共生社会の一員として生きていくための心構え)は以下の通りです。


  • 1.生命に対する畏敬心と倫理観を持ち,人と自然との共生社会において,社会人として必要な豊かな教養と品性を有する。
  • 2.生命のしくみを理解するための必要な基礎的な科学力を有する。
  • 3.生物の普遍性や多様性,食品や環境物質が人に及ぼす影響を理解し,さまざまな課題に対して対応することができる能力を有する。
  • 4.人の生活の豊かさに向けた生物資源利用や環境保全に関して論理的な説明ができ,協調性と論理性をもって自律的に行動することができる。
  • 5.生命科学に対する深い見識を通して,論理的思考による問題発見能力と問題解決法を構築する能力を有する。
  • 6.生命科学の急速な進歩と変わりゆく社会のニーズに対応するためのたゆまぬ自己研鑽を続ける姿勢と意欲を有する。

アセスメント・ポリシー
(学修成果の評価の方針)

本学科在学中の特定学期・学年修了時などに行う学生の学修成績に関する形成的評価とともに、卒業論文における卒論ルーブリック評価または試験による評価、ならびに予め定めたディプロマポリシーおよびカリキュラムポリシーに照らして全在学期間にわたる学修状況について行う総括的評価により、学生の学修成果を評価すると同時に、本学科における教育の在り方の適切性を評価する。具体的方法は以下に示す。


具体的な評価方法
学位授与の方針に掲げる資質の修得度に関しては、「学生レベル」「学科レベル」「大学レベル」の3つのレベルで評価する。この評価により、学生の資質修得度についての形成的評価・総括的評価および教育プログラムの評価を行う。


  • 1.学生レベルの評価:
    • ① 授業科目の成績評価 シラバスに定めた評価方法で成績評価を行う。評価方法は、ペーパーテスト、レポート・プレゼンテーションのルーブリック評価など、学修内容に適した方法で行う。卒業(課題)研究は、学科で定めたルーブリックにより評価を行う。この成績評価により、当該科目の学修目標の到達度を確認する。


      ➢ 成績評価は以下に基準に従って判定し、当該授業科目の学修目標の到達度を確認する。

      秀 (90 点~100 点):特に優れた成績
      優 (80 点~89 点) :優れた成績
      良 (70 点~79 点) :良好な成績
      可 (60 点~69 点) :良好に達していないが合格の成績
      不可(60 点未満)   :合格と認められない成績


    • ② 資質の評価
      • ➢  資質を構成する11個の中項目※について、以下のように評価を行う。
        1年次〜4年次:関連科目の成績から、学生個々の「学科の学位授与の方針に掲げる資質(中項目)」の修得度を算出し、レーダーチャートで可視化する。資質の修得度は、授業科目の成績、単位数、各中項目との関連度から算出する。この資質修得度およびレーダーチャートを用いて、学修成果の形成的評価および総括的評価を行う。
      • ➢   資質(中項目)の修得度は、以下の基準に従って評価する。


        修得度(あるいは GPA)3.3 以上 4.0 以下 :特に優れている
        修得度(あるいは GPA)2.8 以上 3.3 未満 :優れている
        修得度(あるいは GPA)2.0 以上 2.8 未満 :良好である
        修得度(あるいは GPA)1.0 以上 2.0 未満 :良好に達していない

  • 2. 学科レベルの評価:
    学生が卒業時、学科の教育プログラムによって、「学科の学位授与の方針に掲げる資質」がどの程度修得できているか、「学科の学位授与の方針に掲げる資質の修得度アセスメント表」を用いて評価する。


  • 3. 大学レベルの評価:
    学生が卒業時、学科の教育プログラムによって、「大学の学位授与の方針に掲げる資質」がどの程度修得できているか、「大学の学位授与の方針に掲げる資質の修得度アセスメント表」を用いて評価する。


※中項目:
1)教養   2)品性   3)基礎的な科学力   4)課題への対応力   5)論理性   6)協調性   7)行動力   8)問題発見力   9)問題解決法の構築   10)自己研鑽の姿勢   11)自己研鑽の意欲  


カリキュラムマップ
(平成30年度~)

       ○共通教育科目の詳細はこちらから確認いただけます。