【心理学科】コース制スタート!司法犯罪コースの新任教員を紹介します!

【心理学科】コース制スタート!司法犯罪コースの新任教員を紹介します!

本年度よりいよいよコース制がスタートした、福山大学心理学科。コースの誕生と同時に新たな新任教員を加えた司法犯罪コースと、新体制に新たな助手も加えた心理臨床コース。2コースの新たなスタートの様子について、今年度も引き続き学長室ブログメンバーとなりました心理学科の大杉が、それぞれ順にご紹介していきたいと思います。本日は、司法犯罪コースのお話です。

まずは、司法犯罪コースの教員としてに新たに着任した中島学教授をご紹介します。

<気さくな人柄で早くも学生と打ち解ける、中島教授の爽やかな笑顔です。>

Q.さっそくですが、これまでの経歴と専門分野について教えてください。  

法務省に採用となり、刑事政策に関する立案・予算要求業務や、少年院や刑務所の施設幹部・施設長等としてそれぞれの施設運営・管理に従事してきました。  

学部・大学院では教育心理学を専攻し、仕事のかたわら2010年から8年をかけて、刑事政策分野における施設内処遇の歴史・理念・実践に関する研究に取り組み、博士(法学)の学位を取得しました。

専門分野は刑事政策、犯罪学領域における犯罪・非行からの離脱・立ち直り論です。対話モデルに準拠した更生支援モデルの導入等を展開してきました。 また、自立準備ホームや当事者の自助グループ等の顧問や理事として、社会実践活動にも従事してきています。  

まさに、矯正分野のスペシャリストである中島教授!

司法・犯罪分野は、実は大きく分けて2つの領域を持ち、一方は警察庁が担う捜査系、もう一方は法務省が担う矯正系と言うことができます。福山大学心理学科は、科学捜査研究所出身の教職員が3名(平伸二教授濱本有希助手、そして私 大杉です)いる点で非常に珍しい学科でしたが、あくまでも三人とも捜査系。ここに矯正系の中島教授が新たに加わったことはまさに鬼に金棒。まさに司法・犯罪心理学分野の両端を担う捜査系と矯正系の両実務家が揃ったことになります。

<司法犯罪コースの教員(一部)。右から、平伸二教授、中島教授、大杉です。>

Q.続いて、意気込みとメッセージをお願いします。  

満開の桜に迎えていただいた四季の花に溢れるキャンパスと、控えめながらお一人お一人の個性が溢れる学生の皆さんとの交流は本当に新鮮で、この学び舎で共に成長させていただける、喜びと期待が膨らんでいます。

時代の先を見据え、誰一人取り残さない社会の構築に向けての人材の育成、そして、新たな社会環境の整備等に教育と研究を通して、貢献してゆけたらと考えております。  

これまで数多くの非行少年と対話し、支援してきた、中島教授ならではの温かい言葉の数々は、緊張で4月を迎えた学生たちの心をぐっと和ませています。研究室前の素敵な暖簾を見て、思わず研究室に入りたくなってしまう学生も多いはず。

<なんと刑務所の暖簾です!>

中島教授の着任に伴い、「矯正心理学」や「少年と犯罪」といった新たな授業科目が新設されました。心理学科の学生の学びは、より広く、より深くなっています。

司法・犯罪心理学の授業がある大学は数多くありますが、実務経験を持つ複数の教員がいて、捜査系も矯正系もカバーし、実践的な授業を受けることができる大学はそうはありません。リアルな司法・犯罪に関する知識と柔軟な思考力を養える大学として、今後の福山大学心理学科にぜひご期待ください!

 

学長から一言:中島学教授、福山大学へようこそ! 心理学科の司法犯罪コースの教授陣に、矯正系のバリバリのプロフェッショナルを迎えて、文字どおり盤石の体制が整いました。実務経験を踏まえた本格的な授業を受けられる学生の皆さんは幸運です。さあ、どんな人材が育つか、大いに楽しみです。私もそのうち教授の部屋にかかった函館監獄の暖簾をくぐらせてもらいましょう。