【経済学部】SDGs・カーボンニュートラルの学会シンポジウムを社会連携推進センターで盛大に開催!

【経済学部】SDGs・カーボンニュートラルの学会シンポジウムを社会連携推進センターで盛大に開催!

12月3日(土)~4日(日)、学校法人福山大学社会連携推進センターにて国際公共経済学会の研究大会が実施され、その中で福山大学経済学研究会との共催により、SDGs・カーボンニュートラルに関するシンポジウムが開催されました。日頃よりカーボンニュートラルに高い関心を示されている学校法人福山大学鈴木省三理事長をはじめ、多くの関係者の出席のもと、シンポジウムは盛大に行われました。大会実行委員長の経済学科楠田昭二教授(経済学部長)に代わり、学長室ブログメンバーのIが報告します。

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【受付担当は楠田ゼミ3年生の皆さんです】

【アクリル板も設置して感染対策にも細心の注意を払いました】

【会場は大入り満員です】

 

研究大会のメインイベントであるシンポジウムでは、国際公共経済学会の中村伊知哉会長(情報経営イノベーション専門職大学学長)のご挨拶に続き、大塚豊学長より共催・開催校を代表して挨拶があり、福山大学が先頃発表したグリーン&ブルー宣言に基づきカーボンニュートラルを推進していることが紹介されました。その後、(株)ひろぎんホールディングスの部谷俊雄代表取締役社長から「ひろぎんグループにおけるSDGs、カーボンニュートラルへの取組と地域企業への支援の現状と課題」と題する基調講演が行われました。

引き続き、学長補佐・経済学部長の楠田教授によるコーディネーター役のもと、(株)ひろぎんホールディングス専務取締役執行役員の尾木朗様、中国電力(株)常務執行役員経営企画担当部長の小寺洋一様、東北大学の竹内純子先生、大阪大学の西村陽先生という4名のパネリストを迎えて「SDGs、カーボンニュートラルへの取組と地域企業への支援の現状と課題を探る」というテーマで白熱の討論が交わされました。

【国際公共経済学会の中村伊知哉会長から開会のご挨拶を賜りました】

 

今回は、対面とオンラインを兼ねるハイブリッド型シンポジウムとして実施しましたので、オンライン利用の多くの視聴者もありましたが、会場となった社会連携推進センター9階ホールには対面での参加者が140名を超えて、立ち見が出るほど盛況の会合になりました。

【大塚豊学長からの開催校を代表しての挨拶】

 

基調講演では、経済学部の学生2人が、普段は話をする機会もない銀行のトップでいらっしゃる講演者の部谷俊雄代表取締役社長に対し直接質問しました。経済学科3年生の岡本萌花さん(広島県立府中高等学校出身)からは「広島銀行以外の同業他社でも同じようなSDGsに対する取り組みを実施していますが、他社とは異なる独自の取組、サービスなどの強みとなるものは何であると考えておられますか」との質問。また、同じく経済学科3年生の那須孝太郎さん(広島県立神辺旭高等学校出身)は「カーボンニュートラルにおいて、中小企業の中でも資本金が少ないところは取り組みの意欲があってもなかなか取り組みに繋がっていないという現状がありますが、どのような策を講じたら積極的に取り組みを実施してくださるでしょうか」と問いかけ、部谷社長からこれらの質問に対し丁寧なコメントをいただきました。参加した福山大学の学生たちにとっても大変有意義で貴重な経験を積むことができました。

【(株)ひろぎんホールディングス代表取締役社長の部谷俊雄様より基調講演を賜りました】

【経済学科3年生の岡本萌花さん(広島県立府中高等学校出身)から質問の手が挙がりました】

【経済学科3年生の那須孝太郎さん(広島県立神辺旭高等学校出身)からも質問が投げかけられました】

【2人の学生の質問に快く丁寧にご回答くださる部谷社長】

【第2部は対面とオンラインのハイブリッド方式によるパネルディスカッションです】

【パネリスト:(株)ひろぎんホールディングス取締役専務執行役員の尾木朗様】

【パネリスト:中国電力(株)常務執行役員経営企画部門(経営企画)部長の小寺洋一様】

【パネリスト:大阪大学大学院招聘教授の西村陽様】

【パネリスト:東北大学特任教授・NPO法人国際環境経済研究所理事の竹内純子様】

【司会進行は福山大学学長補佐・経済学部長の楠田昭二教授】

【真剣に議論に聴き入る鈴木理事長と大塚学長】

【オンラインと対面のハイブリッド方式によるパネルディスカッションは白熱しました】

 

また、学会事務局支援も兼ねて環境経済学を学ぶ楠田ゼミ生も参加、ネクタイとスーツ姿で手伝うなど、いつも普段着のゼミ生とは異なる立派な姿に楠田教授も驚いていました。

大勢の聴衆の中で堂々と質問をする貴重な体験をしたシンポジウムに関し、那須孝太郎さんは「普段なら聞くことのできない各業界人の本音のぶつかり合いを、この場で目の当たりにすることができて大変貴重な経験になったと感じています。政府関係の方から金融業、そして大学研究者やエネルギー関連の方々が一堂に会するなど思ってもいませんでした。東北大学の竹内純子先生が『経済学を学んでいる方もいらっしゃるので』と仰り、学生に対しても分かりやすい解説を賜り大変有意義に感じました。規模の経済の話や排出権取引の話など、楠田先生の講義で扱われた内容も出てきたり、関連して学べたことが多くありました。司会者である楠田先生が踏み込んだ内容を訊いてくださったので、様々なためになるお話が数多く聴けました」といった感想を述べてくれました。

 

【楠田教授(左端)と楠田ゼミの皆さんも大役を終えてお疲れ様でした】

 

 

学長から一言:本学を会場に開催された国際公共経済学会の第37回研究大会。その一環で催された「SDGs・脱炭素化」をテーマとする公開シンポジウムは、錚々たる登壇者による基調講演や発表と、私などには「目から鱗」の議論で、大いに盛り上がりました。また、学会活動に直に触れる機会を通じて、参加した学生諸君が得たものの大きさは計り知れません。