【大学】福山大学の国際性を知っていますか?

【大学】福山大学の国際性を知っていますか?

福山大学のキャンパスを歩いていると、外国人と思える教員に出会います。日本人と見分けのつかないアジア系の人も含めて、かなりの数が在籍しています。そうした一人である鈴木ヘザー助教が各人に対して実施したインタビュー結果に基づき、福大の国際性について語ってくれましたので、紹介します(投稿は国際交流課です)。

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皆さんは福山大学のことを頭に浮かべるとき、国際的な場所だと思いますか?教員、学生、そして大学自体に至るまで、福山大学はどれだけ国際的なのでしょう?この問いに答えるため、私は福山大学の外国籍の教員に会い、彼らの出身地、どのような経緯で本学にいるのか、そして福山大学や現在住んでいる所について、どのように考えているのかを尋ねました。

福山大学の外国籍の教師陣に会うということは、世界中の興味深い場所をバーチャルに訪れることです。私が初めて福山大学に来たとき、外国籍の教員に出会うのは言語教育の分野だけだろうと予想していましたが、その考えは大きく間違っていました。私が目にしたのは、5カ国から集まった多様な学問的関心や専門性を持つ教師陣であり、皆さんが福山大学とその周辺地域についてユニークな物語や考えを持っていたのです。

福大の外国籍教員の出身地

福山大学の外国籍の教員のほとんどは、自国の大都市や都市部の出身です。張教授許教授白講師ローズ准教授はそれぞれ中国の大連や天津、韓国の仁川、カナダのハリファックスの港町の出身だそうです。これらの都市を見ていると、この3か国の独特な港湾都市文化が見えて来ます。もちろん、福山も港町です。バラや最近復元された城のイメージの方が強いかもしれませんが。その他、トロント(ビセット教授)、バークレー(ドリュッシー助教)、包頭(劉准教授)、北京(李教授)、シドニー(タン助教と私)など、外国籍の教員のほとんどが都会出身です。国際センターの趙准教授は、中国の山西省の太原という歴史的な都市の出身です。Google Mapで見てみると、山の斜面を削りとって建てたような美しい建物もあります。

そんな世界のいろいろな場所の出身の私たちが、なぜかこの福山大学に集まってきたのです。どうやってここに来たのでしょう?許教授、白講師、李教授、趙准教授は自らの学問的関心から、ローズ准教授と私は主として教えることが好きだという理由で、ここに導かれたのです。ドリュッシー助教は、福山大学で実習生として英語教育の指導を経験した後、再び福山大学に来ました。ビセット教授の場合は、東京で投資銀行に勤務していたときに東日本大震災を経験し、学問の世界に引き込まれ、最終的に福山大学に来ました。

写真左から、李、趙、スズキ、タン、劉の各氏

私と同じように、外国籍の教員の中には何十年も福山に住んでいる人もいます。皆さんに住んでいる場所の良さを聞いてみたところ、瀬戸内海の景色や海の幸に愛着を持っている人が多いことがわかりました。劉准教授は日本に来るまで海を見たことがなかったそうですが、今では海が彼女の生活の中で魅力を感じる存在になっています。ローズ准教授とドリュッシー助教は、新幹線の駅や多国籍レストランがある福山の利便性を楽しんでいます。呉講師にとっては、福山は故郷と地理的に近いので、中国の家族と適度な距離感で暮らすことができると言います。 農村部に住むタン助教は、日本が平和で人々が誠実であることが気に入っています。張教授は、地域産業に対する学術的な興味から、地域のビジネスと人々の文化に深く入り込んでいます。下駄、家具、繊維、産業機械など、地域の伝統的なものづくりを探求し、私も同じですが、昔ながらのアーケード街を楽しみ、地域の商店を営む人々と知り合うことを楽しんでいるのです。

写真左から、白、ローズ、許、ビセット、ドリュッシー、張、呉の各氏

福山大学にはさまざまなバックグラウンドを持つ外国籍の教員がいるため、キャンパスには言葉があふれています。教職員や学生たちが英語や中国語で話しているのをよく耳にします。許教授は、近年の福山大学の国際化のスピードに感心しています。福山大学を国際化させているのは、言葉の面だけではありません。ビセット教授は、福山大学で最も驚いたことの一つは、日本人教員の多くが、中国、イギリス、アメリカ、オーストラリア、ボリビアなど、多様な国々で生活し、海外で勉強していたことだと言います。ビセット教授とともに、張教授とドリュッシー助教も、日本人学生の多くがアメリカ、ブルガリア、ベトナム、メキシコなどに留学していたことに驚いていました。李教授は、福山大学が中国の大学と強い関係を築いていることを指摘してくれました。また、福山大学は世界の大学と交流しているため、さまざまな国から留学生が来ています。

ここまでの説明で、福山大学の外国籍の教員について、少しは知っていただけたでしょうか?学生も教員も国際的な経験をする機会があり、ここはまさに国際的な場所なのです。

 

 

学長から一言:本学の外国籍の教員が勢揃いですね。今までブログに個別の登場はあったものの、こうして全員集合の様子を見ると、確かに、福大も国際化が進んで来たなという思いになります。わざわざ全員にインタビューをして、本ブログにまとめ上げたスズキ・ヘザー助教に感謝したいと思います。また、ここに登場の皆さんが、本学をさらに国際的にするためにいっそう尽力して下さることを願っています。