【生物工学科】2022植物栽培実習始まる!

【生物工学科】2022植物栽培実習始まる!

生物工学科の名物授業の1つ、1年生植物栽培実習が今年も始まりました!主担当の秦野教授より授業の様子を報告をいただきましたので、学長室ブログメンバー・ワイン醸造所長の吉﨑が投稿します。

植物栽培実習

2022年度新入生を主たる対象とする植物栽培実習が始まりました。この実習は1年生が最初に取り組む実験・実習で、(1)作物の栽培を通して自然の中の生物に親しむ、(2)生物を詳細に観察する、(3)自ら課題を設定し問題点の抽出や調査を体験する、(4)実習の内容をまとめた報告書を作成するなど、まさに生物工学の基本を学ぼうというものです。そして忘れてはならないのが、(5)収穫の喜びを体験することでもあります。

最初に教室でこの実験・実習の目的を学び、次いでグループごとにどんな作物を育てるか、そしてどんな実験を組み立てるかについて、ああだこうだ、ああでもないこうでもないと話し合いをしながら進めていきます。そして、作物と実験内容が決まると、鍬の使い方や畝の立て方など、より実践的な事柄を学びます。

苗の植え付け

そして、いよいよ5月7日(土)、圃場(畑)で苗を植え付けました。まずは区画を決めて畝立てです。これがなかなかしんどいのです。形のきれいな畝を作れるか・・・センスが問われるところです。

最初に、みんなでサツマイモ(鳴門金時)の苗を植えました。今年は120本、今までで最多の数です。おいしいイモがたくさんできますように。

畝の中に発酵鶏ふんを施したり(有機肥料を与えない実験をするグループもあります)、防草用のマルチシートをかけるグループや、変則的な形の畝を作ったグループもありました。

マルチシートの代わりに稲わらを敷いたり、枯れ葉を敷き詰めたり、いろいろ知恵を凝らしています。苗を植えたら支柱を立てて・・最後に水をしっかりやって・・圃場第1日目の作業終了です。結構疲れました。

今年育てる作物は、トマト、ピーマン、カボチャにキュウリ。水やりの量を少なくする、肥料を与えない、作付けの密度を高める、万田酵素は効くのか、ジベレリンで種なしピーマンは作れるか等々、どんな実験結果になるか、これからの観察記録に乞うご期待。そして何よりも! 作物がちゃんと実りますように!!

 

 

学長から一言:植物栽培実習で種々の野菜の植え付けのために、さまざまな工夫を凝らした畝つくりから始まって、いっぱい汗を流して作業したようですね。お疲れ様でした。これから水やりや雑草取りなど、大きく実らせるには一手間も二手間もかかるのでしょうが、植物が育っていく様子を見るのは、それだけで楽しいもの。収穫の喜びを味わえるまで、しっかり観察や作業を続けてください。きっと趣味と実益につながる忘れがたい経験になることでしょう。