【建築学科】令和3年度卒業設計の模型が完成!!

【建築学科】令和3年度卒業設計の模型が完成!!

建築学科で毎年行っている卒業設計では、設計図面と模型製作の提出が義務付けられています。しかし、今年度はコロナ禍による感染防止のため入校制限があり、学内での製作ができなかったために、最終審査は図面のみで行いました。その後、3月5日(土)に活動指針のレベルが2に引き下げられ、卒業設計を行う学生たちは3月7日(月)から模型製作を再開し、学位記授与式の2日前の3月18日(金)に完成させることができたようです。大島教授からのリポートについて、学長室ブログメンバーの伊澤が紹介します。

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全国の建築系学科の卒業設計では、図面ともに模型製作が成果物として課せられています。一昨年までの本学の建築学科の学生たちは、東京建物見学会と称して実際の建築物の見学とともに東京周辺の他大学の学生が手掛けた卒業設計展示会に行き、実際の模型作品を見る機会がありました。当学科でも、それらの体験等をもとに特に十数年前から卒業設計を行う学生たちは大きな模型を製作してきました。ところが、昨年と今年はコロナ感染の拡大により見学会を自粛せざるを得ないことになりました。しかし、今年度の4年生は、2号館に展示されている過去の作品等を参考に模型製作を行いました。

模型の完成は、設計図面とは異なる達成感があります。それは、実務において実際に自分がかかわった建築物が完成を迎えた時の達成感に類似したものです。完成するまでは山あり谷ありの時期もありますが、実際の建築物が目の前に立ち上がってきた時のあの感覚です。模型製作を行った4年生も、最後に「楽しかった」と話していました。彼らは、学位記授与式後に模型が置かれている製図室に戻り、自分が製作した模型作品に別れを告げるかのように写真撮影する姿がみられました。卒業後も、4年間の学生生活と卒業設計を通して得た貴重な経験をもとに建築の専門家として身をたてられることを期待します。

以下は、学科内の優秀作品として各賞を受賞した作品等を含めた完成模型です。これらの作品は、4月以降、卒業設計展等で展示される予定です。

 

 

石口智奈月  GATHER ―人との繋がりの拠点―

近代建築卒業制作2022掲載優秀作品

 

寺迫義貴  新たな田園集落「結會―ゆかい―」

日本建築学会全国大会出展優秀作品

 

糸賀瑳耶  出雲神話-“神が在る”地の空間

日本建築学会中国支部優秀作品

 

平田ゆう  OBI SDGs×福祉

日本インテリア設計士協会優秀学生賞受賞作品

 

 

汐崎将矢  Antinomie ~人と水の二律背反~

日本インテリア学会中国四国支部長賞優秀作品

 

濱田健斗  持続可能な団地

 

渡邊涼太  風待ちの駅

 

「模型作品」に対応する「CG作品」はこちら

 

学長から一言:建築模型というのは何と素晴らしいのでしょう! 完成予想図や設計図を見ただけでも、見る人が見れば分かるのでしょうが、素人にはその凄さがなかなか伝わってきません。しかし、模型は違います。ぐんぐん迫って来るものがあります。また、私のような素人が感動しただけでなく、本格的な数々の品評の場で、堂々と種々の賞を受けた作品が並んでいるのは、本学建築学科の卒業生の才能や技倆の高さを如実に物語っています。皆さんがこれからさらにどんな成長を遂げて行くのか、大いに楽しみです。