【経済学科】新任教員の紹介(1)~楠田昭二教授~

【経済学科】新任教員の紹介(1)~楠田昭二教授~

 2021年度経済学部経済学科の新任教員について、経済学部のブログ委員のIが紹介します。ちなみに、学部全体としては、経済学科2名、国際経済学科2名の、合計4名の教員が新しく着任しました。

 以下、経済学科新任の楠田教授(経済学部長補佐・経済学科長)に対して行ったインタビューの様子をお伝えします。


氏名:楠田 昭二(くすだ しょうじ)

Q:福山大学に赴任される前のこと(前職の内容等)をお聞かせください。
A:大学を卒業後、27年間東京霞ヶ関の経済産業省に勤務していました。大学教員としては、早稲田大学や立教大学で兼任の講師を長く務めていました。

Q:福山大学の印象をお聞かせください。
A:経済学部が最大の学部ですが、5学部を有する総合大学ですので、学部間での色々な連携が可能な大学ではないかと期待しています。

Q:福山大学生の印象はいかがですか?
A:1~3年次のゼミ生28名との対面授業を通じてやり取りが始ったばかりですから、「福山大学生」の印象を語るにはやや人数が少ないです。しかし、ゼミ生を対象に地頭力で他の大学生と比較してみたところ、抽象化思考力やフレームワーク思考力がとても高く、これからの成長が楽しみです。

Q:現在の研究テーマについて簡単にお聞かせください。
A:環境経済学の分野となりますが、水を巡る経済学的な分析や評価の研究をずっと行っています。この派生で、人に注目した行動経済学や教育経済学にも関心が拡がっています。

Q:担当授業の内容について簡単にお聞かせください。
A:講義は3年次向けの「ミクロ経済政策」と「環境経済学」の2つ、ゼミは「教養ゼミ」、「基礎ゼミ」、「経済学演習Ⅰ」の3つを担当しています。「ミクロ経済政策」は、ミクロ経済学の応用編として政府による経済政策について、その経済学的な意味合いを確認するものですが、毎回の講義の最後に「こぼれ話」として関連のトピックスを紹介する等、皆さんの記憶に残る講義を目指しています。「環境経済学」は、市場の失敗の代表事例として取り上げられる環境問題を経済学的に分析する講義です。国連によるSDGs(持続可能な開発目標)等、環境の話題は世界的に取り上げられています。

Q:この大学で成し遂げてみたいことがあればお聞かせください。
A:本学の最大学部である経済学部の魅力アップのために何ができるのか考えてみたいと思います。

Q:趣味はありますか?
A:これまで時間を見つけては海外旅行によく行っていましたが、現在はコロナの影響で動けません。コロナによる巣籠り以前よりイタリア料理が大好きで、まずは形から入ることを目指し、Lagostinaというイタリア調理器具はほぼ総て取りそろえ挑戦しています。

Q:座右の銘はありますか?
A:Still Waters run deep. (深い川は静かに流れる: 分別のある人や思慮深い人は、ゆったりとしていてやたらに騒がない)

Q:経済学部の学生へ期待することやメッセージ等をお願いします。
A:大学という舞台装置で、皆さんは色々な経験を積めると思います。自身として、将来やりたいことや問題意識は現時点では不明瞭かもしれません。しかし、大学では、教員、大学の同級生や先輩後輩、さらには社会活動等を通じて色々な情報や新しい考え方に触れることができます。むしろ、それらを吸収し、有効に利活用することが自身の人生の幅を大きくしてくれる可能性を高めます。

 ありがとうございました。

 

 

学長から一言:楠田教授、福山大学へようこそ!わが国の産業、経済を主管する中央官庁の最前線で各界の動きをつぶさに観察され、また重要な政策立案に携わられた経験、さらには在京諸大学での教育経験を十二分に活かして、きっと本学経済学部のレベルアップに貢献して下さるものと信じて疑いません。学生のみならず、われわれ教員にもさまざまな場面で刺激を与えてくださるよう、大いに期待しています。