【生物工学科】研究の面白さを知る-卒業研究発表会

【生物工学科】研究の面白さを知る-卒業研究発表会

毎年、卒業研究発表会が近づくにつれて、学生はものすごい勢いで勉強をします。私は発表会前日の学生が一番好きです。それは、1年で1番努力をして、発表会で何とか良い発表をしようという熱意がとてもわかりやすく伝わってくるからです。2月8日(火)、そんな生物工学科の一大イベントである卒業研究発表会が行われましたので、生物工学科佐藤が報告します。

まずは松崎主任の開会の挨拶です。「緊張しないで発表してください。質問はよく理解して見当違いなことを答えないようにしてください。」と、本当に本当に本当に高いハードルが設置されました。いつもは仏のような松崎主任ですが厳しい!鬼!私も無理!

そんな厳しい挨拶の後、学生たちはそれに負けずに緊張しながらも頭が真っ白になりながらも良いプレゼンテーションをしましたね。そんな様子の写真をいくつかお見せします。内容は、植物の光に対する防御機構、動物の進化や生態学、植物の種の中の成分分析、汚染金属を吸着させる生物材料、枯草菌による物質生産、バラ酵母を使った発酵食品開発、酵母を使ったエネルギー生産、ワインや果実酒の開発など多様なものでした。また、SDGsにもつながる研究が多くありました。

教員も負けずに容赦ない質問をします。研究の前では学生も教員もありません。一緒に考えます。これが生物工学科の伝統です。

卒研生も自分の言葉で返します。1年間、自分の研究のことを考え続けた人だけが適切に返すことができます。緊張で思うように言葉も出てこない中、何とか答えようとする努力が伝わってきました。きっといつかどこかでこの経験が活きるでしょう。

今年は新型コロナウイルスの影響により、4年生と発表研究室の3年生だけが会場に入って発表を聞きました。4年間、一緒に過ごした仲間の発表を聞くのも真剣です。そして、研究を引き継ぐ3年生にも心に残るものがあったでしょう。

その他の学年の学生はというと、Zoom配信を視聴しました。この1年で生物工学科のオンライン技術は格段に向上したと思います(オンライン講義・実習オンラインオープンキャンパス高校生のためのZoom特別企画)。当日は、オンライン配信機材を自前でそろえた広岡教授が会場から現場の熱気を伝えました。

最後に岩本学科長の挨拶です。よく頑張って発表していたとの講評でした。今回のコメントを受けて、最終的な卒論の提出までに改良を続けていってほしいとのことでした。対面での卒研発表会が実現し、本当に良かったと思います。この緊張感漂う成長の場は、さすがにオンラインでは提供が難しいです。

卒研発表会までの研究をとおして、ようやく研究の面白さを知る学生も多いと思います。知れば知るほど面白くなるものです。しかし、面白さを知って卒業していってしまいます。それは私たち教員の喜びでもある一方で、寂しさの一因でもあります。しっかりと3年生に引き継いで、物事を明らかにすることの面白さを伝えてほしいですね。

生物工学科はなかなか面白い学科です。ローカルな研究からグローバルな研究までバイオテクノロジーで切り拓きます。ポストコロナ時代を生き抜くために不可欠な分野です。共に学びましょう!!

 

学長から一言:これから次々と卒業研究発表会の学長室ブログが届くと思いますが、生物工学科がトップでした!発表者の4年生の皆さん、みんな引き締まった素敵な表情ですねッ!!!お疲れさま!