【大学】プロジェクトM新企画:「因島キャンパス見学バスツアー」

【大学】プロジェクトM新企画:「因島キャンパス見学バスツアー」

ご無沙汰しています。プロジェクトMのおっさん隊長です。今回は、プロジェクトMの新企画である「因島キャンパス見学&実習船乗船体験バスツアー」の報告です。

実はこの企画、2年ぐらい前からMのメンバーであるS君(海洋生物科学科4年)の発案で、因島キャンパスに地域の親子連れを招待して水族館やテッポウギスの養殖の様子を体験してもらい、因島キャンパスを広く知ってもらうことと瀬戸内の海の生き物と触れ合う機会を提供しようというものでした。何人かのメンバーで構想を練り、さあ行動に! という矢先、新型コロナがやってきてしまいました・・・当然ながら自粛生活。

夏休みの後半に「コロナは少し落ち着いているし、この企画、可能かどうか大学に聞いてみようか」ということになり、恐る恐るお伺いを立てたところ「やりましょう!学生の発案なのだからバックアップしましょう。第二爽風丸にも乗せてあげましょう!予備のマスクも飲み物も提供しましょう!!」ということになって・・・この企画が実現に向けてスタートすることになりました。しかも実習船への乗船体験も加わって。

とは言え、チラシの作成や地域への周知に一月半はかかるだろうと、実施日を11月14日(土)の午後に決定しました。さらに、タイミングを見て「参加募集」のチラシを福山市立遺芳丘小学校の児童に全員配布したところ、次の日の昼までには親子15組の定員が埋まってしまいました。

さて、その日がやってきました。この間に新型コロナの感染者が増加し、第3波などという言葉がささやかれるようになりました。そのため、感染対策に念には念を入れ、参加者には事前に体温チェックをお願いし、さらに当日は、検温やアルコール消毒は当然ながら、バスの中も座席指定として会話も我慢してもらって出発しました。参加者全員の行いがよかったのでしょう。この日は快晴で風もなく、とても穏やかな天気でした。Mのメンバーの自己紹介後、後部座席から順番にバスに乗り込んでもらいました。バスの中では、S君がMの活動、そして福山大学と因島キャンパスの説明を行いました。

                                    

因島キャンパスでは、有瀧教授真田講師水上講師の3名が出迎えてくれました。早速、2つのグループに分かれ、前半は因島キャンパスの見学、後半は爽風丸へと向かいました。そして、前半のグループはさらに2つのグループに分かれて、水族館とテッポウギスの養殖施設を見学しました。

水族館では、大水槽を見て「すごーい!」とか「あれは鯛や!」という声や子ども達目線の普通の水槽を泳ぐ様々な魚にじっと目を凝らす姿も見られました。珍しく、チョウチンアンコウが提灯を揺らしている姿にもお目にかかりましたよ。そして、タッチングプールも子ども達には大人気でした。なぜかナマコに夢中になる子どももいましたよ。

                                   

続いて、水族館のバックヤードを見学させてもらいました。大型水槽の裏側に上ってこの水槽の仕組みを見学した時には、子ども達よりもむしろ大人の方が「すごいなあ!」と興奮していたように思います。さらに、人影を見て餌をもらえると思った魚たちが浮き上がってきたのにも、歓声が上がっていました。バックヤードの水槽の小魚やタコの子どもなどにも、子どもたちは見入っていました。

                                      

テッポウギスの方は、まず標本を見ながら卵から稚魚までの過程と育てるためのエサの話から始まりました。キスは春から秋にかけて毎日卵を産むという話には、みんなびっくりしていましたね。続いて、中型水層を泳いでいる1年目から3年目までのキスを見学しました。泳いでいる姿を上から見ると、体長だけでなく魚体の体積も年々大きくなるのだということが本当によくわかりました。おっさん隊長は、思わず「こいつを釣りたい!」と思ってしまいました(笑)。隣にはキジハタ、そしてその隣にはなぜかニシキゴイも飼育されていました。最後に、1000匹のテッポウギス(のちょっと手前のでかいキス)が泳ぐ大水槽の前で、有瀧教授から何とかしてテッポウギスプロジェクトを商業ベースに乗せたいという熱い目標を伺い、一同「ぜひ、成功を祈ります!」。

                                  

さてさて、爽風丸の方では・・。爽風丸がいつも係留されているマリーナではなく、因島キャンパス近くの桟橋で待っていてくれました。子ども達は、バスの中で今津交流館が提供してくれた子供用のライフジャケットを身につける予定だったのですが、なかなかすんなりと着用できず、Mの学生スタッフが手伝う場面もありました。乗船前には大人用のライフジャケットも身につけて、乗組員の技術職員さんから船の上での安全確保の注意を聴いて・・いざ出港です。

                                    

今回の航海は、桟橋から因島キャンパスの前を通って因島大橋を下から眺め、布刈瀬戸でゆっくりUターンして戻るコースです。船の上では、子どもも大人もワイワイと思い思いの感動を語り合っていました。 因島大橋を渡っている自転車やバイクを下から見上げたことやタンカーがおこした大きな波を乗り越えるときの船の揺れに歓声が起こったことなど、普段体験できないことにみんな大喜びでした。船酔いは学生1名のみ、みんな平気で下船しました。

                                   

2つのグループがそれぞれ入れ替わって、すべてのメニューを体験しました。それぞれのグループごとに屋上で記念写真を撮ったのですが、それは海洋生物科学科の沿岸資源培養学研究室(有瀧教授)のFacebookをご覧くださいね。

https://www.fukuyama-u.ac.jp/life/marine-biological/aritaki-masato/

 

今回の参加者は、親子連れ15組33名、地域の方々5名、地域のスタッフ5名、そしてMの学生スタッフ7名とおっさん隊長の計51名でした。最後に、因島キャンパスの時計台をバックに全員で記念写真に収まり、そして松永のスクールバス停で無事に解散となりました。有瀧教授他、因島キャンパスのスタッフの皆さん、お世話になりました。Mの学生も(お互いに)ご苦労さん!!

              (写真を撮るときだけ、マスクはずして)             

 

参加者に書いていただいたアンケートの一部を紹介します。

 子どもの感想 ・ナマコとか貝とかさわったことのないものにさわれて楽しかった。

        ・タッチングプールが楽しかった。(複数回答)

        ・バックヤードを見学してスゴイと思いました。(複数回答)

        ・船に乗れて楽しかった。(複数回答)

        ・船はしぶきがきて楽しかった。 

        ・今日のことを宿題の日記に書くよ。

 大人の感想  ・子供の為にと思い参加しましたが、大人の私の方が楽しめました。

        ・大学での研究を一緒にしてみたいです。

        ・すべてのプログラムが充実していて大満足です。

        ・ぜひまた企画して頂き、参加したいです。(複数回答)

        ・船に乗って因島大橋をくぐれてよかったです。

        ・バックヤードや設備等が見れて楽しかったです。(複数回答)

        ・子供の笑顔が見れてうれしかったです。(複数回答) などなど

 

ほとんどの方が、「親子で参加できる企画をまたぜひお願いします。」と書いて下さっています。

プロジェクトMとして、またいろいろな企画を立案していきたいと思っています(もちろんコロナの動きを注視しながら)。

 

最後に、この企画は大学ならびに法人の理解とあたたかい援助がなければ実現しませんでした。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

ちょっと宣伝:次の企画です。12月12日(土)、はきもの資料館に足をお運びください。目下受付中!

                                  

以上、おっさん隊長の力のこもった報告でした。

 

学長から一言:ほんと、力のこもった報告でした!地域の親子の皆さんにとって、楽しし1日になって本当に良かった!コロナで皆くすぶっていたときに、素晴らしい企画でしたねッ!!!学生の皆さんも、あ・り・が・と・う!!!