【人間文化学科】教育実習で学んだ、「教える」ということ

【人間文化学科】教育実習で学んだ、「教える」ということ

今年の教育実習では通常とは違った貴重な経験がえられ、教育実習の大切さについて、改めて考える機会となりました。

学長室ブログメンバー、人間文化学科の清水です。

今回は、6月に行われた教育実習について、4年生の片山菜々花さんから報告です。
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人間文化学科4年生の片山です。

私は6月上旬の約2週間、広島県立賀茂高等学校へ教育実習に行きました。
新型コロナウイルス感染症の影響で休校になっていた学校が始まったばかりということや、また感染拡大の恐れがあることもあり、通常の教育実習とは違った貴重な経験をさせていただきました。

実習のメインは授業で、私は2年生の日本史B選択クラスの授業を2クラス分(1クラス4時間)担当させていただきました。

今年は、大学が休校になったために、毎年実施されている模擬授業もなく、教育実習の場が初めての授業になりました。
緊張はもちろん、生徒とのコミュニケーションの仕方などがうまくいかず、最初の授業はてんやわんやでした。

しかし、計8時間の授業と指導担当の先生のおかげで、最後の研究授業の際には、生徒から「分かりやすかった」「面白かった」などの感想をもらえるようになり、自信につながりました。

授業準備のためには、色々な本や資料を読み込む必要があるのですね。

今年の教育実習は例年通りとはいかず、今後実習に行かれる方の参考になるかはどうか分かりませんが、私が実習前にもっとやっておけばよかったと後悔したことが一つだけあるので、報告します。
それは、「教材研究」です。

大学では自分の学びたいことが学べるため、知識は偏ってしまいがちです。
そのため、授業を作るために、まずは教科書の内容の確認から始まり、何冊も関連する本を読んで、生徒たちが興味を持つような教材にあたるということを授業ごとに行わなければなりませんでした。

自分が教える教科に対して幅広く興味を持ち、知識を蓄えておくことで事実確認に時間を割かれることなく、生徒の興味を引く授業を作ることに集中でき、よりよい授業を作ることができると思います。

不安なことも多いと思いますが、実習では積極的に学ぶ姿勢で多くの体験ができるよう頑張ってください。
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教職課程の学生にとって、教育実習は「教壇に立ち、実際に教えること」ができる大切な機会です。
今年は、この教育実習が実施されるかどうか非常に心配されていました。

そのような中、いち早く実習に入ったのが片山さんでした。
休校解除早々、彼女を受け入れて下さった広島県立賀茂高等学校の先生方には深く深く御礼申し上げます。

今月以降、他の学生たちも実習先へと向かうことになっています。
教壇に立つことでしか得られない学びがたくさんあると思います。
是非、頑張って下さい。

自分らしい「授業」を作ることができますように。

学長から一言:コロナ禍の下で新年度が始まり、大学の授業も通常とはかなり変わった形になりましたが、そんな中での教育実習、よく頑張ったようですねッ!そして、実習生を引き受けてくださった広島県立賀茂高等学校の先生方と生徒の皆さん、本当にありがとうございました!