【生物工・人間文化】StartupWeekend 福山 その1

【生物工・人間文化】StartupWeekend 福山 その1

生物工学科の3年生、片岡さんらが進めるStartupWeekend福山の活動について、学長室から報告です! 本学科の学生の活躍について岩本博行学科長より報告が届きました。学長室ブログメンバー、生物工学科吉﨑が投稿します。

はじめに

世界150カ国以上、1,200都市で4,500回以上開催されている起業家のためのイベント「StartupWeekend」が、初めて福山で開催されました。このイベントをオーガナイズした生命工学部生物工学科3年生の片岡玲実奈さん、人間文化学部人間文化学科3年生の柏原大空くん、人間文化学部心理学科4年生の西原明輝くんが学長室を訪問し、松田学長に報告を行いましたので、3人の学生さんには3回シリーズでこのイベントについて紹介してもらいます。第1回は、メインオーガナイザーを務めた生物工学科の片岡玲実奈さんです。片岡さん、どうぞよろしくお願いします。

StartupWeekendとは? 

皆さんこんにちは。生命工学部生物工学科3年生の片岡玲実奈です。3回シリーズのトップバッターとして、今回私達がオーガナイズした「StartupWeekend福山」についてご紹介します。StartupWeekendとは米国・シアトルで始まった起業家のスタートアップのためのネットワーキングイベントで、世界150ヶ国以上、1,200都市以上で4,500回以上開催され、全世界で36万人以上が体験、23,000以上のスタートアップが生まれています。日本では2009年に第1回が開催され、これまで全国30以上の都市で開催されました。私はこのイベントを福山に誘致しようと考え、2020年1月17日から19日の3日間(金~日)、初めて福山市で開催することができました。

きっかけ

私は、2年生の時に福山市のトビタテ!留学JAPAN地域コースに採択され、アメリカとラオスで研修を行いました。トビタテ!留学ではトビタテのアンバサダーにも選出され、その縁で東京や大阪で開かれる色々なセミナーに呼んでいただきました。ここで様々な方と知り合う中で、今回のStartupWeekendの活動を知りました。福山は世界をリードするユニークなものづくり企業がたくさんありますが、横のつながりやマーケティング力、ブランド化があまりうまく行ってないと感じ、それなら外から起業家や様々な方々を福山に呼んで、地元の人と交流して化学反応を起こせばきっとすばらしい事になるんじゃないか、地域を元気にして福山の発展に繋げることが出来るんじゃないかと思い、StartupWeekendを福山でやろうと決めました。

プロローグ

私は地元が高知なので、最初はStartupWekend高知の立ち上げに参加しました。これがとても大変でした。いくら企業をまわってもなかなか協力を得ることができず、それでも何とか20人ぐらいを集めて開催することができました。しかし、スタート初日はお通夜のように誰も話をしなかったので、正直これはヤバイと焦りました。それが3日目の最後の懇親会では、大声で話さないと声が聞こえないぐらい盛り上がって「たった3日で人ってこんなに変わるんだ!」と実感しました。その時、StartupWeekend福山は絶対成功させると心に誓いました。

メーキング

StartupWeekend福山は、高知に比べるととても皆さん協力的でしたが、思い返してみると苦労の連続でした。一番大きな問題は時間でした。思い立ったのが2019年の10月。その時、私は2020年の2月から留学する予定だったので、1月中に開催するとなると準備期間は3ヶ月もありません。通常は半年以上準備にかかりますので、その半分以下の時間でやり遂げなくてはなりませんでした。まず日程を決め、会場を押さえようとしましたが、どこも空いていなくて途方に暮れる毎日でした。その時、ちょうど私は別のプロモーションの企画もやっていて、その縁で福山市の産業振興課経由でもみじ銀行さんに会場をご提供いただけることになりました。とってもラッキーでした。

もう一つの問題はお金です。高知のこともあり、協賛金集めで苦労することは覚悟していたのですが、福山の方々はとてもやさしく協力的でした。様々な方をご紹介いただき、最初の1ヶ月で100万円相当の協賛金を集めることができました。準備期間の短さと初開催で集めた協賛金の額は、国内のStartupWeekendの新記録だそうです。こうして苦労話を書いていると、企業回りや広報、ポスター作り、サイトの運営など、いくらでも大変だった記憶が蘇ってきます。ただ、今思うと本当に良い人の縁に恵まれたなって思います。自分一人では何もできなくても、様々な人が集まって助け合うと何でもできるんだと実感した3ヶ月でした。

で、当日は?

当日の様子については、このあとの西原くん、柏原くんが書いてくれますので詳しくは書きませんが、小学生からある程度のお年の方まで60名弱が集まり、控えめに言っても大、大、大成功でした。3日間72時間やりきりました。体と心はヘトヘト、ボロボロ、でもとっても良い疲労感でいっぱいです。参加者としてプレゼンした企画は1番になれませんでしたが、色々なアイデアが湧いてきて、頭の中からこぼれ落ちそうです。今回のイベントはこれで終わりではなく、ここからが始まりです。今回の私達の試みが地域に根を張り、大きな木に成長して福山が大きく発展することを夢見ています。では、西原くん、柏原くん、続きをお願いします。

以上、生物工学科3年生の片岡さんでした。すごいですねぇ。学生さんでもこんな事ができるんだ!と改めて認識しました。次の西原くんの回、柏原くんの回が楽しみです。

 

 

 

学長から一言:最後の写真のこのたくましい3人の学生の横顔を見ると。。。涙が出てきます!片岡さんも、トビタテ留学JAPANに応募する頃は、危なっかしい足取りの愛らしい“ひよこさん”でした!教師冥利に尽きますねッ!!!