【学長室】今年も学生との懇談会(第3回)

【学長室】今年も学生との懇談会(第3回)

学生との懇談会も3回目となりました。第3回目の11月27日(火)は、人間文化学部心理学科3年の西原明輝君が来てくれました。1年生の時にも来てくれた学生です。自分で伝えたいことがあって申し込んだということで、話題も途切れることなくしっかりと話をしてくれました。

人間文化学部心理学科の西原君

今回は1名ということもあり、こちら側がたくさん揃ってプレッシャーを与えてもいけないので、冨士副学長、吉留事務局長、平学長補佐と4名で対応しました。

左から吉留事務局長、冨士副学長、松田学長、平学長補佐

2年前に来たときには、まだ取り立てて話すようなことも無かったということでしたが、この2年で多くの経験を積んでいました。それは、今年で16回目を迎える「おのみち100km徒歩の旅」(通称「おの100」)のボランティアに関するものでした。「おの100」は、夏休みに小学生が5日間で100kmを歩くという有名なイベントですが、100人近くの小学生を約80人の大学生スタッフでサポートしているそうです。8月のイベントの5日間も重要ですが、もうこの時期からスタッフ募集を行ったり資金援助をしてもらうために企業訪問したりして、準備を始めているそうです。そして、1月から4月までは月2回の研修、5月からは役割分担に沿った活動の確認や実地訓練、リクレーションの実践練習や救急手当ての習得など、毎週日曜日に研修があるそうです。

 

真夏の5日間の100kmの旅も大変です。この長い研修はさぞかし大変で辛いと思ったのですが、西原君は「大学生なら誰でも週1日なら空けることはできるし、その代償として得られるものはとても大きい。」と言ってくれました。なぜならば、他大学の学生とともに活動することで視野が広がり、「おの100」を支援してくださる先輩や企業・行政の方々とのたくさんの絆ができるからだそうです。この「おの100」で築いた人間関係は、他大学の動向を知ることができたり先輩からインターンシップの誘いを受けたりして、これから始まる就職活動への高い動機づけに結びついているようでした。冨士副学長からは、「大学時代に築いた人間関係は特別なもので一生の財産になるから、さらに広げていくといいですね。」と励ましの言葉もありました。

 

その西原君の目下の悩みで今回話したかったのは、このような素晴らしい活動を本学の後輩たちに伝えていきたいのに、なかなか賛同してスタッフになる人がいないということでした。本学にも外部のボランティアを審査して受け入れて、マッチングをする仕組みも必要かもしれませんね。でも、関心を持った人がいたら心理学科のある29号館へ行って西原君に相談してみてください。

 

実は、西原君は平学長補佐のゼミ生であり、小学校へ出向いて地域安全マップの指導を行うPACE福山支部のメンバーです。PACE福山支部は、赤い羽根共同募金による社会課題解決プロジェクトの認定団体であり、西原君は来年度のプロジェクトリーダーも務めるそうです。1年生の時に来室してからこの2年間、とても充実しているという嬉しい言葉も聞かれました。来年は、卒論、就活、ボランティアが2つといずれも大変な活動ですが、健康に気をつけてしっかり乗り切ってください。その姿に後輩たちがきっと名乗りを上げてくれることでしょう。

 

なお、今後の予定は11/29(木)と12/5(水)のあと2回です。学生の皆さん、お待ちしていま~す。

学長記