【工学部】みらい工学プロジェクト フィジカルコンピューティングの取り組み

【工学部】みらい工学プロジェクト フィジカルコンピューティングの取り組み

人間とコンピュータを、今までのようなキーボードやマウスだけでなく、様々なセンサーや電子機器を通して結びつけ、ロボットやデバイスを活用する「フィジカルコンピューティング」という分野が、昨今とても注目されています。工学部の4学科(スマートシステム学科・建築学科・機械システム工学科・情報工学科)を横断するみらい工学プロジェクトでは、各学科の特色を活かしたテーマが用意され、新入生は学科を問わずに興味のあるプロジェクトについて学びます。昨年より、情報工学科の山之上教授、スマートシステム学科の田中准教授と私は「フィジカルコンピューティング」を担当しています。今季の取り組みについて、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)学長室ブログメンバーの伍賀が報告します。

 

今年度の「フィジカルコンピューティング」の受講者は1年生17名ですが、スマートシステム学科2年生の2名がアシスタントとして活躍してくれています。今回扱うテーマでは、遠隔操縦ロボットの製作、これを活用したゲーム(ハードウェア&ソフトウェア)製作、アンドロイド(?)製作の3つのチームに分かれて学びに取り組んでくれています。

また、体外的な活動としては、昨年度に引き続き、5月4日(土)に道の駅湖畔の里福富の「あそび×まなびフェス」へ参加、次の7月20(土)・21日(日)のメイカーズバザール大阪への出展を予定しています。5月4日の「あそび×まなびフェス」では、連休中にもかかわらず、情報工学科・スマートシステム学科から多くの学生が参加してくれました。その様子を以下にお伝えします。

昨年7月の西日本豪雨から1年、山陽自動車道は早期に復帰しましたが、道中は土砂災害の爪あとも散見されました。道の駅湖畔の里福富は、大きな被害も目立たず災害前の美しさを保っていたようでした。

今年度の道の駅湖畔の里福富の様子。緑が眩しい

 

この日は、福山大学最寄り駅の松永駅に午前7時に集合して、展示物とともに道の駅福富へ向かいました。2時間弱の道程です。

松永駅で集合「おはようございます!」

 

今回は、プログラミング教室を企画の中心としました。昨年と同様の「ぺらこん」と「GamePoyno!(げーむっぽいの)」を活用し、プログラミングでゲームの書き換えなどを行ってもらいました。この頃、小学校でのプログラミング授業の必修化が話題で、お子さんだけでなく、学校関係の方々も興味を持って参加していただきました。

プログラミング教室の様子。子供さんはゲームに熱中

 

昨年、フィジカルコンピューティングで制作した音楽に合わせてダンスするロボットは、楽曲をパーフェクトヒューマンから「U.S.A!」に変更しました。人間が近づくと、ダンスが始まります。U!S!A!、U!S!A!

 

こちらは、小さなビニールプールを持ち込んでのリモコンボートです。カメラ搭載でボートからの視点で画像が見えてアメンボの気分になれる?リモコン操縦できるデバイスは、子供さんに大人気でした。

リモコンボートの設置が大変でした。学生の皆さん、お疲れ様でした

 

昨年同様、リモコンのレスキュークローラの体験で、悪路も乗り越えるレスキューロボットの操縦体験をしてもらいました。小さなお子さんから小学校高学年の方々まで大人気でした。

 

今回の道の駅イベントは、会場がかなり奥まったところにあり「来場者が来てくれるの?」と大変不安でしたが、実施してみると大盛況で、小学生くらいまでのお子さんや家族連れの方々を中心に数百人の来場があったようです。早朝から夕方まで、参加してくれた学生の皆さん、お疲れ様でした。

終了後は会場の掃除もキッチリ。お疲れ様です。

 

今回のイベントのように、大学の外に出て地域の皆さんに研究やプロジェクトの内容を伝えることは、貴重な経験となります。次回の、7月20日・21日のメイカーズバザール大阪のイベント参加に向けて頑張りたいですね!

 

学長から一言:学生の皆さん、お疲れさま!自分達の学びを確かめると共に、これからの社会を担う子ども達のフィジカルコンピューティングへの親和性の養成に一役買ってくれましたねッ!ありがとう!