薬学部

Faculty of Pharmacy and Pharmaceutical Sciences

薬学科

田中 哲郎(たなか てつろう)

職 名 教授
学 位 博士(薬学)
専門分野 薬物動態学、製剤学
担当科目 剤形をつくる、薬物動態の解析Ⅰ・Ⅱ、薬物への臓器への到達と消失、薬学英語Ⅱ、テーラーメイド薬物治療、DDS、実習Ⅵ、事前学習、実務実習、課題研究など
メッセージ 薬の有効性を確立するためには、薬の体内動態を制御することが重要となります。特に薬効発現部位へ薬物を選択的に送達することで、薬の副作用を抑え有効性を向上させることが可能となります。このような薬物の標的化を目標とし、特定細胞に高頻度で分布する受容体やトランスポーターを介した薬物送達系の研究を行っています。

薬物ターゲティングにより薬の体内運命を時空間で制御!

クスリはリスクといわれるように、有効作用だけでなく有害作用をも有するのが現在までの姿です。もしも薬物の有効性だけを引き出すことができたなら、それは夢の薬となるでしょう。薬物を必要な時に、必要な場所へ、必要な量だけ、運ぶことができたなら、それは夢のくすりとなるはずです。薬物を特定の臓器組織あるいは細胞に配置することを薬物ターゲティングといい、これにより薬物の副作用軽減と有効性の向上が期待されます。

生体機能を利用して薬物を標的へ運ぶ!

薬物は投与部位から吸収されて体内に入ります。そして主に血液を介して色々な臓器へ運ばれます。ある薬物は効き目を現す臓器や組織へ分布し、ある薬物は肝臓などで化学構造を変えられ、排泄を促す形へと代謝されます。また、ある薬物は有害な副作用を現す臓器や組織へも分布します。そして役目を終えた薬物や代謝物は腎臓などから排泄されるという体内運命を背負っています。  生体には色々な機能があります。なかでも生理物質を特定の場所に送達する仕組みとして、特定の基質を認識する受容体や輸送担体などがあります。このような生体の持っている送達機能を利用して、薬物の体内運命を時間と空間の両面から定量的にコントロールすることができたなら、つまりは体内運命を改善することができたなら、薬物の有効性だけを利用できる夢のくすりとなるでしょう。