学部・学科・大学院

薬学科

竹田 修三(たけだ しゅうそう)

職 名 教授
学 位 博士(薬学)
専門分野 衛生薬学、分子毒性学
担当科目 食品衛生
メッセージ 衛生薬学とは、我々の「生(いのち)」を「衛(まもる)」ことについて、薬学の観点から追求する学問です。私たちは、身の回りにある環境化学物質や大麻成分の薬理・毒性について研究をしています。私たちと一緒にこれらの化学物質がヒトに与える影響を明らかにし、この「毒」から身を守る術(病気や副作用を未然に防ぐ方法)を見つけましょう。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

環境化学物質によってがん細胞が悪性化する?

我々の周りには化学物質が溢れており、その恩恵を受けている一方で、ヒトや環境への有害影響が懸念されています。環境中にある化学物質の中には、ホルモン作用に影響を与える(内分泌をかく乱する)ものもあります。ある種の環境化学物質は女性ホルモンに似た作用を示すため、乳がん細胞の増殖や浸潤を促進することで、より「厄介な」がん細胞にしてしまいます。我々は、環境化学物質が乳がん細胞に与える影響を分子レベルで明らかにし、予防法の確立に向けた研究を進めています。

環境化学物質の曝露によって増殖が促進した乳がん細胞

大麻は毒か薬か?:大麻成分の薬理・毒性研究

(本文) 我が国では、大麻は「大麻取締法」の厳しい法規制下にあり、「大麻=危ない」というイメージが一般的ではないでしょうか。しかし、近年では「医療用大麻」という言葉をよく耳にするようになり、諸外国では嗜好用も含めた大麻の合法化が進んでいます。大麻成分は毒か薬か。この問いに答えるために、薬物型大麻草主成分テトラヒドロカンナビノール(THC)や繊維型大麻草主成分カンナビジオール(CBD)といった大麻成分の薬理・毒性研究を進めています。

大麻草主成分(THCとCBD)の構造式