学部・学科・大学院

薬学科

門田 麻由子(もんでん まゆこ)

職 名 助手
学 位 学士(薬学)
専門分野 薬理学
メッセージ 薬理学は、薬の作用メカニズムを解き明かす分野です。また、病気が発症するメカニズムも同時に研究していきます。新しい治療薬や治療方法を一緒に考えてみませんか?

ハムスターの冬眠制御機構解明

ゴールデン・ハムスターは哺乳類で恒温動物ですが冬になると冬眠します。冬眠時のハムスターの体温は6℃にまで低下して、心臓の拍動や呼吸も極度に低下します。しかし、ハムスターは自力で37℃の正常体温に復温させることができ、その後元気に活動します。私たちの研究室では、この冬眠がどんなメカニズムで制御されているかを研究しています。

麻薬性鎮痛薬の耐性形成機序の解明

モルヒネ、オキシコドン、フェンタニルは麻薬性鎮痛薬と呼ばれ、強力な鎮痛作用を持っています。日本ではがん患者さんの痛みや神経が損傷して起こる神経障害性疼痛などの治療に用いられる大切な医薬品です。しかし、麻薬性鎮痛薬は長期間使い続けると鎮痛効力が低下し、量を増やさなければ効かなくなります。これを「耐性」と呼びます。いくつかの仮説はありますが、何故、使い続けると鎮痛効果が低下するのかは、完全には分かっていません。薬理学研究室では、この耐性が形成されるメカニズムの解明を行っています。耐性形成メカニズムが解明できれば、耐性を抑制するメカニズムも見いだせると考えているからです。

神経障害性痛覚過敏の発現機序解明

長時間正座をした後、足を伸ばしてしばらくすると、ピリピリしたり、ビーンと電気が走ったような感覚になることがありますよね?それが神経障害性疼痛です。糖尿病や帯状疱疹にかかると神経障害性疼痛になることがあります。神経障害性疼痛は、神経がダメージを受けた結果生じる痛みですが、既存の鎮痛薬がなかなか効かない難治性疼痛です。薬理学研究室では、神経障害性疼痛の治療法を開発するために、まず、神経障害性疼痛が起きるメカニズムの解明を行っています。