【☆学長短信☆】No.124 協同学習を成功させるには?

 今秋は本学自慢の紅葉もごく僅か、早々と枯れ葉の冬になりました。

 さて後期の授業も佳境には入ってきました。授業では、色々工夫をされている事と思いますが、教員の思い通りに進まないことも多いでしょう。たとえば、アクティブ・ラーニングをしようと学生をグループに分けて話し合いをしてもらおうとしても、なかなか乗ってこないことはありませんか。「こんな積極性のない学生ではダメだ」と、学生のセイにして協同学習を諦めてしまっていませんか。
 アクティブ・ラーニングの中心となる協同学習を成功させるには、学びに向かう動機づけを調整する必要があります。他者に勝ちたい、自分に興味のあることをしたい、というような動機がグループメンバーに強すぎると、協同学習がうまく進まない可能性が大きくなります。
 大学生を対象とした、協同学習における動機づけ方略と好ましい行動や感情の関係を調べた研究によると、「グループの人たちとお互いに励ます」「グループの人たちと連携して取り組む」「グループの人たちから学習に関してアドバイスをもらう」というような積極的交流方略が、学習や学習課題に対する積極的関与や努力と言った学習者の好ましい行動と結びつきやすく、「役割分担を行う」「学習の計画を立てる」「積極的に発言する」というような学習活動構造化方略が、興味や楽しさといった学習者の好ましい感情と結びつきやすいとのことです。
 協同学習を積極的に促進するには、動機づけの調整の仕方として、このような積極的交流方略や学習活動構造化方略を学生達に明確に伝え、学習活動の中で活用するように支援することが重要と思われます。
 
参考文献:梅本貴豊・田中健史朗・矢田尚也(2018)「協同学習における動機づけ調整方略尺度の構成」心理学研究,
89, 202-301. 

学生のすばらしい活躍です。
(1)2019年度中国大学サッカー1部リーグにおいて、福山大学学友会サッカー部が第2位となり、2019
年度第68回全日本大学サッカー選手権大会への出場権を手にしました。おめでとうございます。
1回戦 
日時:12月11日(水)13:30 キックオフ
場所:浦安市運動公園陸上競技場
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/25586/

(2)引き続きサッカー部の活躍です。
福山大学学友会サッカー部が2019年中国地域新人戦にて優勝しました。これにより、第3回全日本大学サッカー新人戦(12月17日より開始)出場が決定しました。3年連続3回目の出場です。また経済学部経済学科 原田 啓史君は、第3回中国大学サッカー新人戦大会MVPに選ばれました。あわせて、おめでとうございます。
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/26936/

(3)倉敷を拠点に活動した建築家・浦辺鎮太郎生誕110周年を記念して企画された「建築家・浦辺鎮太郎の仕事 倉敷から世界へ、工芸からまちづくりへ」が、10月26日(土)から12月22(日)の間、倉敷市のアイビー学館で開催されています。会場に展示する作品模型の制作を全国15大学の学生が担当していますが、本学の建築学科も3点の制作を担当しています。模型とは言え、なかなか見事なものです。
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/22929/

教職員もがんばっています。
(4)大学教育センターのジェイソン・ローズ(Jason Lowes)講師が、昨年度の教育実践研究について、全国語学教育学会より最優秀JALT賞を受賞しました。おめでとうございます。
詳細は学長室ブログで。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/24578/

(5)2016年から本学協定校であるブルガリアのソフィア大学と共同実施しているエラスムス・プラス・プログラムでは、EUからの経済的支援(滞在費及び旅費の一部)の下に教員・学生の相互派遣が行われてきましたが、この度、国際経済学科の藤本浩由講師が同大を訪れ、講義を行いました。なお、同プログラムにおける交流実績は、派遣教員2名、派遣学生2名、受入教員1名、受入学生2名です。
詳細は学長室ブログで
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/26283/

(6)本学HPは、教職員から成るNext
Webチームが中心となって2017年度からリニューアルを三段階に分けて進めてきましたが、本年11月末に全ページの作業が概ね完了しました。担当の皆様、お疲れさまでした。新HPでは、発信者視点から閲覧者視点へのシフト、ブログ機能の充実化による情報発信力の強化、より容易なスマートフォンからのアクセス等の改善が行われ本学の発信力が強化されています。学部・学科、担当部局等では、それぞれのコンテンツの一層の充実と魅力的な情報の発信をお願いします。
 ところで、日経BPマーケティングによる2018年の大学ホームページの総合ランキング(スマホのユーザビリティー)で、福山大学が全国20番目に入っています!
https://www.nikkeibpm.co.jp/item/1060/1060/index.html

お知らせです。
(7)広島出入国在留管理局より、令和元年11月1日付で、福山大学は留学生の在籍管理に特段の問題がない「適正校」として選定された旨の通知がありました。本選定は、令和2年4月以降に入学を予定する学生の在留資格認定証明書交付申請における審査、同年1月以降の在留資格変更許可申請及び在留期間更新許可申請における審査から適用されます。なお、本学の留学生総数は現在142名です。