生命工学部

Faculty of Life Science and Biotechnology

【生物科学科】動物園実習、始動!

【生物科学科】動物園実習、始動!

生物科学科では、今年度から生物多様性実習の一環で動物園実習をはじめました。これまでの生物多様性実習では、イノシシやアカネズミ、そして昆虫など野生の動物の種、生態、遺伝における多様性を学んできましたが、野生動物だけではなく、動物園で飼育されている動物からも動物特有の行動を学ぶことが出来ます。わたしたちの常識にはない動物たちの行動を学んでほしいと思っています。担当の石塚講師から動物園実習の報告が届きましたので紹介します(生物科学科 佐藤)。

 

 


みなさんこんにちは。生物科学科の石塚です。本学科ではタカオ福山動物園のご協力により、今年度から動物園実習を開始しました。4月に3年生を対象として行われた実習の様子を石塚がお伝えします。

直接観察による学び

生物科学科ではミクロからマクロまで多様な生物の理解を目指しています。そのため学生はさまざまな実験や実習に取り組みますが、これまで動物を直接観察する学びの場はほとんどありませんでした。動物の理解を深めるためには、直接観察によってその生き様を全身で体感することがとても重要です。この理想を実現すべく、動物園実習が始動したのです。動物好きが多い生物科学科の学生たちは、滅多に見られない動物たちとの対面を楽しみにして、和気藹々とバスで動物園に向かいました。

動物の行動を科学する

動物園に着いたらいよいよ観察です。今回は動物の行動に注目しました。動物の行動は、種によって多様に異なります。例えば散歩好きのイヌとこたつで丸くなるネコでは行動のパターンが異なることはお分かりいただけますよね。実習では学生ひとりひとりに好きな動物を選んでもらい、科学的な行動記録を体験してもらいました。

じっくり観察

多くの学生にとって野外で動物の行動観察に取り組むのは初めてです。バスの中の表情が一転、皆真剣な眼差しです。最初こそ慣れずに戸惑う学生も見られましたが、友人や教員と相談しながら取り組み、最後は皆できるようになっていました。3年生にもなると本当に頼もしいものです。それぞれに得られた結果に則り、今後は学生どうしのディスカッションを通して、動物種間の行動の類似性や相違性を考察していく予定です。

現場の生の声を聞く

今回の実習では、学芸員である萩原慎太郎先生に特別講義をいただきました。動物園は私たちが楽しむための場であるだけでなく、環境教育や調査研究、希少種の保全など、社会にとって不可欠な様々な役割を担っています。そのためには動物に対して適切な福祉を施した上で飼育することが求められるものの、現実的には難しい場合も多々あります。日本の動物園が直面している課題やスタッフの方たちの試行錯誤の実態について聞くことができ、学生たちにとってはとても実践的な学びになった様子でした。講演後に出た活発な質問がそれを裏付けていました。

最後にお世話になった萩原さんや園長さんを交えて集合写真を撮りました。今回の動物園実習の追加により、生物科学科の教育の幅が広がりました。楽しい動物園を活用した機会だったからこそ、学生は意欲的に学びを深めることができたことでしょう。お世話になったタカオ福山動物園の皆様、本当にありがとうございました。いろいろな行動を見せてくれた動物たちにも感謝いたします。

 

学長から一言:大きなモノから微生物まで生物について研究する生物科学科での教育の一環としての動物園実習は、子どもの頃に出かけた動物園見物とはひと味もふた味も違っています。生き物を観察する目は真剣そのもので、科学者のそれです。この活動の中から将来の動物学者が生まれることを期待したいものです。お世話になったタカオ福山動物園の皆様に、私からも御礼を申し上げます。

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