学部・学科・大学院

 

心理学科

Department of Psychology

多彩なボランティア活動

PACE福山支部(ぺーすふくやましぶ)

子どもが犯罪被害にあわないために、子ども自身が危険な場所を予測し、回避する能力を身につけることを目的に、学生ボランティアを指導者として「地域安全マップ作り」の取り組みを進めています。小学生に事前学習で犯罪が起こりにくい場所、起こりやすい場所の特徴をキーワードで教え、実際に街を歩き、小学生自らの目線で地域を探索し、安全な場所と危険な場所を地図にまとめるという活動です。活動を通して、子どもたちのコミュニケーション能力の向上、地域への愛着心の向上も図っています。活動資金は広島県共同募金会「社会課題解決プロジェクト」より取得し、これまでに内閣府特命担当大臣表彰、広島県知事賞、福山市善行市民賞等を受賞しています。

福山大学サイバー防犯ボランティアCyPat FU(さいぱっとえふゆー)

インターネット上のサイバー空間における犯罪やトラブルは、年々増加しています。サイバー犯罪の未然防止のため、有志の学生が広島県警察本部生活安全部サイバー犯罪対策課より委嘱を受け、警察や地域団体と連携して活動しています。Twitter等のSNSにおけるパトロールを通じ、違法・有害情報の浄化活動を行っているほか、インターネット利用者の規範意識向上を図ることを目的に、教育・広報啓発活動を行っています。具体的には、地域の小学生等を対象に、インターネットの正しい使用方法やインターネットの危険性をわかりやすく説明し、子どものサイバー防犯意識を高めるための講習会を開催しています。これまでに青少年健全育成功労者等知事表彰(模範活動団体)等を受賞しています。

少年サポートルームふくやま

非行などの問題を抱えた少年や被害を受けた少年たちの立ち直り支援活動を行っています。活動は、学習支援、体験学習、グループ学習の3つです。学習支援では、大学生が、少年たちの遅れた学習を支援します。体験学習では、工作やスポーツなどの体験を通して一つのことを成し遂げる経験をしたり、コミュニケーションをとる練習をしたりします。グループ学習では、グループに分かれて自分の考えを発表し、皆で共有する課題に挑戦します。このように、少年たちがコミュニケーションを学び、ルールを守る社会の一員として成長するために、少年たちと年の近い学生ボランティアが工夫して活動しています。これまでに、ここで活動した学生が青少年健全育成功労者等知事表彰(模範青少年)を受賞したり、広島県警察本部少年対策課長から感謝状をいただいたりしています。また、ボランティア活動に取り組んだ学生が、警察官、少年補導職員、科学捜査研究所等に採用されています。

子育てステーション/子ども遊び広場

子育てをしている親や子どもの発達を支援する活動です。心理学科の学生が、「幼保連携型認定こども園こどもえんつくし」と協働しながら、福山駅福山城口前の学校法人福山大学社会連携推進センター2階にある子育てステーションで子ども遊び広場を実施しています。子ども遊び広場には、毎回乳幼児を連れたお父さんやお母さんが数組来られます。子ども遊び広場の活動目的は、乳幼児が親とともに安全に遊べる空間を作ること、また、大学で心理学を学ぶ大学生が、子どもの発達に応じた遊びを企画することで、子どもの発達を支援していくことです。毎回、季節を感じられ、子どもの発達を促すような活動を大学生と保育士とで企画しています。子どもたちが大学生や保育士と遊ぶだけでなく、子ども同士や保護者同士の交流も積極的に行われる場です。広島県こども夢基金活動助成事業助成金や一般財団法人義倉助成金も取得し、毎回様々な工夫を凝らして活動しています。

福山ひなた教室

発達障害や発達に特徴を持つ子どもたちにとって、あたたかい日向のような場所となるようにというコンセプトの下、ひなた教室は、そのような子どもたちが抱える学習や対人関係等の困難さを支援しています。福山市や尾道市在住のコミュニケーションや対人関係、学習に困難さをもつ児童や生徒を対象に、心理学を学んだ大学院生および大学生が中心となり、子どもの対人関係や学習意欲の向上を目的に、活動を行っています。具体的には、月に3回程度、地域の発達に困難さを持つ子ども約10名を対象に、学習や対人相互作用の支援を行っています。場所は福山大学内で実施しており、広島県こども夢基金活動助成事業助成金や一般財団法人義倉助成金を受けて活動しています。

福山大学人間文化学部学生サポーター

人間文化学部では、学生同士の支え合い・仲間づくりの活動を担う「学生サポーター」の養成講座を設けています。これは学生の主体性を高め、学生が一定の責任を持って携わるカリキュラム外の活動であり、教員主導で学生を直接サポートする指導とは異なる角度から、学内の人的資源を有効活用する取り組みです。
心理学科が学科開設当初より初年次教育の一環として行ってきたピア・サポート訓練や、それを発展させた「ピア・サポート・トレーナー養成講座」をもとに、3学科間の横断的なプログラムに発展しました。学部で30名程度の学生サポーターが活動を行っています。
心理学科内での活動としては、たとえば、初年次教育の「教養ゼミ」に学生サポーターが上級生リーダーとして参加し、1年生の仲間づくり・支え合いの基礎的スキルの習得をサポートしています。また、近隣の高校等に出向いて、生徒たちのコミュニケーション促進ワークのインストラクターを担当し、学外にも活動の場をいただいています。