学部・学科・大学院
電気電子工学科

Department of Electrical and Electronic Engineering

スマートシステム学科から令和6年4月名称変更します。

電気電子工学科の特徴

電気電子工学科

日本が国家戦略として推進するSociety 5.0は情報化社会の先にある超スマート社会です。全てのモノやシステムが賢くスマートになる超スマート社会に向けたキー術であるIoT、ICT、AI、ロボットなどは、電子・電気技術をコアとした複合技術で実現されます。 本学科は、これら技術に加えマネージメント能力や倫理観を培い、次の社会を豊かで幸せにする人物の育成を目指します。

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黒板の前だけが講義の場ではない

黒板の前でノートに移すのは楽しいですか?まずは概要を知り、工夫して上手くいくと次を試してみたくなるという欲を出しましょう。そうして出来ることが増える快感と、それを人のために使えた時の幸福感が技術者の学習の源なのです。

進化する受講態度

ひたすら「レゴブロック」と戯れる講義:電子基礎(1年次)

1年次の電子基礎の授業は、黒板に向かわずにレゴブロックと戯れている間に、いつのまにか微分や積分、物理、プログラミングを実感できる不思議な講義です。頭も冴えてきます。

大学での学び方とは:教養ゼミ(1年次)

学習の必要性はわかっていても、その方法を自分で見つけるのは大変かもしれません。「教養ゼミ」では大学での学習の方法について、ロボコンの立案・実施を通して身に着けています。大学の良いところは、この目的を皆で達成しようとする雰囲気があることです。

みっちりと基礎を身に着ける講義群:回路理論Ⅱ(1年次)他

大学での学びの楽しさの一つは、同じ目的を持った同士が支えあいながら成長できることにあります。ハードな講義も、学生同士で取り組むアクティブラーニングを通してクリアしていけます。

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参加したくなる多彩なプロジェクト

講義で身に着ける技術もあれば、楽しんでやっているうちに身に付く技術があります。そして、やったもののみが見つける経験知が身に付きます。

学生の発案が実験、学校のプロジェクトに参加

ガンダムプロジェクト

ガンダムを作るために入学してきた学生が1年生から始めたガンダムプロジェクト。ガンダム全体は無理なのでコックピットに集中し、積極的に教員のサポートも受けて、実際のロボットを遠隔操縦ができるシステムを作りました。このコックピットは後輩にも引き継がれ進化し続けています。

地球の枠を越えろ!プロジェクト

超小型衛星研究の中で必要となる新技術の一部を毎年8月に秋田県能代市で開催される能代宇宙イベントで実験しています。4月から研究室の枠を超えた学生たちが集まり、地上計測ロボットと缶Sat(実験用衛星)の設計・製作・検査を行っています。全国の大学が一堂に会する場でロボットの計測データを気球から落下する缶Satが受信して地上局へ送信する実験を披露します。実験データはもちろん秋からの研究に役立てます!
(写真は、能代宇宙イベントでの地上計測ロボットと缶Sat)

藻場環境計測システムプロジェクト

海の中で撮影された動画像を研究者がじっと見ながら魚や海藻の様子を調べることは根気のいる作業です。AIを用いてこれらを自動化できればずっと楽になるに違いありません。とはいえこれが可能になるにはまだまだ時間がかかりそうです。この研究では手始めに、海底に沈めて海中の様子を調べるステレオカメラの開発を行うとともに、魚以外の海中物体の移動の様子から複雑な海流の動きをAIで自動計測することを目標としています。
(写真は水槽に沈む海底カメラ)

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企画から完成までやり通す実力

電子・電気系学問を中心とした「技術者のモノの見方」を学びます。すなわち、ものづくりの心・理論・技を学び、一発で正しく動くシステムを作れるエンジニアを目指します。

「なぜ作るのか」から「作って見せる」まで

複雑システムを最適化するマネージメント系講義群

スマート社会のシステムは、機械系と電気系のコンポーネントが組み合わさり、それらをソフトウェアが制御しています。機械技術、電気技術そしてソフトウェアが優れていればシステムは寿命が終わるまで性能を発揮し事故無く動くでしょうか?品質も信頼性も安全もすべてを最適化するマネジメント技術が必要なのです。本学科ならプロジェクトマネジメント、リスクマネジメント、安全工学など社会で必要なマネジメント技術を学べます。(写真は、安全工学でのグループ演習の様子)

学習は理論から実製作までコンプする

電子電気工学をルーツとしている本学科ではエレクトロニクスの基礎理論を詳しく学習するとともに、CADによる設計から組み立てまでを含めて実践的に学習するカリキュラムを実践しています。「ものづくり加工実習」や「スマートシステム応用実験」を通して自分の手から電子回路を生み出します。複雑で迷宮のようなコンピュータのハードウエアを詳しく知りたい、できれば自分でも作れるようになりたいという思いを応援します。
(写真はOrcadで回路を設計中!!)

スマート社会に向けたIoT活用実習

スマート社会では、IoT活用でデータを集め、AIを使う解析で課題を解決できるエンジニアが必要です。この実習は、システム工学のV字モデルに従い社会課題の探求から始めます。課題に応じて、システムのミッションを設定し、それをIoTで実現する設計、部品集結、製造と検査、サブシステム作動点検、システム試験によるミッション確認及び最終達成結果説明まで、頭で考え手と体を動かして、IoT活用を自分のものとします。