【電気電子工学科】第34回計測自動制御学会中国支部学術講演会で学生が登壇発表しました!
2025年11月29日(土)に岡山駅前の会場で、第34回計測自動制御学会中国支部学術講演会(SICE中国支部学術講演会)が開催され、今年度も福山大学の学生、研究生、教員が登壇発表を行いました。工学部電気電子工学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が報告します。
このSICE中国支部学術講演会は、昨年の第33回は福山大学が主催者となり、JR福山駅北口の(学)福山大学社会連携推進センターで開催されましたが、今年度は会場を岡山駅前に移して開催。朝早く福山から岡山まで移動、福山大学からはスマート農業や環境計測に関する研究など、以下に挙げるような多くの研究発表がありました。
・簡易ネットワーク計測システムによる海水温および海洋沿岸の二酸化炭素濃度計測(香川 直己 (福山大), 新木 智博 (co2sos))
・生活支援および産業利用を目的としたAI画像解析ウェアラブルデバイスの試作と評価(石本 駿, 前田 篤志, 村上 力丸, 伍賀 正典 )
・マルチモーダルLLMによる実践的映像分析の評価に関する研究(村上 力丸, 本田 義典 (サリー・プロジェクト/福山大学), 伍賀 正典 )
・魚道を遡上する魚類の検出に関する研究(歌谷 昌弘, 仲嶋 一 )
・多センサ統合による環境センシングドローンの試作と評価(龍 和希, 末光 晴登, 三谷 彩人, 依岡 右恭, 原 大智, 伍賀 正典 )
・低コスト全方位カメラを用いた配管内壁点検システムの開発(伍賀 正典, 尾石 羽矢人 (福山大), 村上 力丸, 本田 義典, 重廣 剛 (サリー・プロジェクト), 中山 慎一郎 (中山技研工業))
1年生の石本駿さん、前田篤さんは、前期のみらい工学プロジェクト・フィジカルコンピューティングの実習授業で提案したウェアラブルカメラデバイスを改良し、カメラ撮影画像を用いて生成AIでナビゲーションするような視覚障碍の方にも役立つデバイスを試作、実験を繰り返して登壇発表できるまでに纏めてくれました。
2年生のチームは、前期のプログラミング実習で学んだ画像処理の技術を活用し、環境センシングドローンのプロジェクトを進めて、取り纏め、龍和希さんが登壇発表を行いました。また、昨年、ETロボコンでのチームふくリンで活躍し学会発表したメンバー、末光晴登さん、三谷彩人さんもメンバーとして精力的に実験を進めました。
本学会は、中国地方5県の大学・高専から多くの研究発表があり、セッション会場では活発な質疑応答が行われました。他の大学の教員・研究者からも鋭い質問が投げかけられ、学生の発表者の皆さんにとっては厳しいながらも貴重な経験になったのではないかと思います。自身の研究を主体的に行って、システムのすべてに目が届いていないと答えに窮するような場面もあります。学生の皆さんは冷や汗をかきながらもなんとか対応ができました。
今回の発表に関して、学生のみなさんは前期の授業終了後から夏休みの間に、自発的にプロジェクトをコツコツと進めてくれていました。実習授業では、CAD、3Dプリンター、レーザー加工機を使う学習もあって、それらがプロジェクトを進める上で大いに参考になったようです。学生の皆さんには、学会での登壇発表ということで大きなハードルでしたが、皆で力をあわせて進んでいく姿が見られとても頼もしく感じました。
学会での発表をするまで、自分のアイデアを取り纏め、実際に手を動かして試作や実験を行い、原稿やプレゼンテーションにまとめるという大変な長い道のりがあり、学生の皆さんにはとても大きな試練であったようです。しかし、このような経験が自信となり、今後の人生の糧になるのではないかと思います。皆さん、お疲れさまでした!これからも研究を発展させるように頑張りましょう!
学長から一言:第34回計測自動制御学会中国支部学術講演会に参加した電気電子工学科の学生・研究生の皆さんが、日頃のものづくりの成果や研究の到達点を学科の教員や多くの他機関の専門家に混じって堂々と発表。おそらく学会発表は大いに緊張したことでしょうが、発表会場での質疑応答は新たな気づきや発想を得る好機会だったのではないでしょうか。その効果が今後の研究で現れることを願っています。










