経済学部

Faculty of Economics

【税務会計学科】勝田篤講師の翻訳書が出版されました。

【税務会計学科】勝田篤講師の翻訳書が出版されました。

税務会計学科の勝田篤講師が、2026年2月1日に、翻訳書を上梓しました。

今回は、その著書について、勝田講師に、紹介していただきます。


翻訳書のタイトルは、『患者エンパワーメントの光と影 -ヘルスケアサービスにおける価値共創と失敗-』です。

本書は、関西学院大学大学院経営戦略研究科 石原俊彦教授が監訳者として出版されたものです。

私は、第1訳者として関わらせて頂きました。

本書の原書は、もともと私が博士学位申請論文を執筆するテーマを考える過程で石原教授から紹介頂いた書籍であり、この書籍を基本書として博士論文の骨子を組み立て、完成することができました。

私にとっては研究者人生を歩ませていただくきっかけを頂いたということで、とても思い入れが深い書籍です。

 

左側が今回上梓した翻訳書 石原俊彦監訳 勝田篤、丸山洋三、玉舎宏之訳『患者エンパワーメントの光と影-ヘルスケアサービスにおける価値共創と失敗』「関西学院大学出版会」2026年2月。右側が原書Palumbo, R. The Bright Side and the Dark Side of Patient Empowerment -Co-creation and Co-destruction of Value in the Healthcare Environment-, Springer, 2017.

原書名は『The Bright Side and the Dark Side of Patient Empowerment -Co-creation and Co-destruction of Value in the Healthcare Environment-』です。

原著者は、患者と医療専門職のリテラシーのギャップに着目し、これを「エンパワーメント」の概念を用いて説明しています。

さらに、患者が医療サービスを受ける際にエンパワーメントを行使するために、啓発(enablement)、賦活(activation)、関与(engagement)、参画(involvement)という4つの段階が要素となり、また、患者が正のエンパワーメントを発揮することができるよう医療サービス提供者側もリテラシーの見える化を図る必要があると述べています。

 

これが失敗すると患者が医療サービスに参画しなくなったり、あるいは、誤った参画となり、価値の共創が失敗してしまいます。

失敗しないよう、患者と医療専門職の情報の非対称性をマーケティングの観点から文献を中心に丁寧に検討されている書籍です。

 

原著者であるRocco Palumbo(ロッコ・パルンボ)博士は、現在イタリアのローマ・トル・ヴェルガータ大学(ローマ第2大学)経営法学部で准教授を務めておられ、2023年10月には、「World’s Top 2% Scientists」(スタンフォード大学のランキング)にて、2022年~2023年にかけて、世界で最も文献が引用された上位2%の研究者として選出されている新進気鋭の若手研究者です。

石原教授を通じて親交を深め、日本にもご夫妻で2カ月程度滞在され、その際は、私も福井から金沢への旅行に同行させて頂きました。

 

私が原書を手にしてからおよそ5年が経過しますが、石原教授のご尽力のおかげで何とか出版に至りました。

日本ではあまり見かけない切り口の学術書でありつつ、しかしながら医療現場の事象をうまく学術的に昇華されている素晴らしい書籍だと思います。

ご興味のある方は、原書、翻訳書ともに私の研究室にございますので、是非お越しください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事をシェアする

トップへ戻る