学部・学科・大学院
薬学科
長崎 信浩(ながさき のぶひろ)
職 名 | 教授 |
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専門分野 | 臨床薬学(緩和ケア、感染制御) |
担当科目 | 薬学入門(薬学概論)、調剤学、生命倫理、テーラーメイド薬物治療、基礎病態解析など |
メッセージ | 医薬品はヒトに適応されることによりその意味を持ちます。適応されるヒトの側から医薬品を選択し、その適正使用を推進するのが薬剤師に与えられた使命です。そのような臨床薬剤業務の展開は他の医療スタッフのみならず社会的にも評価されています。臨床に視点を置いた薬学研究や教育を益々推進したく考えます。 |
がん性疼痛患者の緩和ケアにおけるオピオイド製剤の適正使用の推進
がん性疼痛に使用されるオピオイド製剤については多くの製剤が開発され、患者さんの状況に合わせた薬剤の選択には苦慮することは少なくなっています。しかし、副作用対策や患者さんのQOLに配慮した薬剤の選択、薬剤の組み合わせ、投与経路の選択、さらに疼痛のみならず患者さんが抱える様々な症状への対応も課題です。これらについて患者さん一人ひとりに対応するための勉強会や研修会を医師や看護師など他の医療スタッフと共に地域で行っています。
緩和ケアは多職種で検討されます
院内感染制御と感染症治療における抗生物質の適正使用
院内感染を制御することは医療機能レベルの向上を意味します。院内において「耐性菌を産生させない、定着させない、蔓延させない」、そのための方策を考え実践するのが院内感染対策チームです。薬剤師は感染対策チームの一員として抗生剤の適正使用に介入し、感染症の治療効果の向上のみならず、薬剤耐性菌産生の抑止にも関与しています。地域医療機関の薬剤師同士が抗生剤の適正使用のあり方について学び、医療現場で実践することを推進する活動を継続しています。
感染対策と適切な抗生剤の使用について検討中